BOSSコンパクトエフェクターセミナー
小雨の降るあいにくの雨模様の中、スタッフの呼び込みでギタリスト・中野豊氏が颯爽と登場。「歌のお兄さん」ならぬ「ギターのお兄さん」といった感じで、手際よく歪み系のエフェクターから説明を始める。オーバードライブに始まりディストーション、超ハイゲインからファズまで歪み具合を弾き比べ、ピッキングのニュアンスやアンプ・ブースターとしてのトーン・コントロール等、さすが「プロならでは」のツボを得た解説と実演で聴衆をぐいぐい引き込んでいく。歪み系だけでも11種類をラインナップするBOSSエフェクターの個々の特徴が、良く伝わっていた。
新登場のレジェンドシリーズは、思わずにやりとする「あの音」を忠実に再現。カントリーやロカビリーのリックも飛び出し、中野氏の引き出しの多さには驚嘆するばかりだ。
続いて割と長目に時間を裂き、ディレイの使いこなしを伝授。付点八分による王道ディレイサウンド、ボリューム奏法との組み合わせによるヴァイオリンのようなトーン、またDD-6ならではの「ワープ」や一人サンプリング「サウンド・オン・サウンド」など、そのサウンドのバラエティには目から鱗のお客様も多かったのではないだろうか。
空間系のツインペダル2機種はレトロなサウンドを演出。往年のテープエコーやロータリースピーカーまでデジタルにより再現してしまうローランドの「COSM」技術の高さが際立つ。
個人的に最も感銘を受けたのが、アコースティック・シミュレータ「AC-3」であった。単なるイコライズのアジャストくらいだろうと思っていたが、アコギ特有のドンジャキ感が見事に再現。弦を感知し分離し、イコライザかけエキサイタかけコンプかけリバーヴ少し足したようなサウンドは、目をつぶっていればアコギと間違えておかしくないほどのリアリティ。オンオフにおける出力先も代えられ、ライブユースで大いに活躍するであろう。BOSSの技術力の粋をみた思いであった。
スーパーシフターによるシンフォニックなプレイで単体を締めくくり、最後に行ったデモ演奏では中野氏の卓越した表現力が冴える。イベントの趣旨とは反するが、結局ギタープレイは指で奏でるもの、エフェクターはそこに彩りを足すもの、と謂わんばかりの「熱い」エンディングで本編終了。
質疑応答コーナーアットホームな雰囲気の中、音作りへの的確なアドバイス、また本編では触れられなかった機材の使いこなしなども聞けた。お楽しみ抽選会ではローランド社よりご提供いただいた「ボス・ブック」「ボス・グッズセット」を何と5名様にプレゼント!お客様も大満足のうちに、無事セミナーは終了した。
河原町店1Fミーティングスペースを使っての初めてのイベント、しかも初の他社様との共催イベントということで、手探り感は否めない進行ではあったが、今後のイベントスペースとしての展開に期待が持てる内容であったかとは思われる。また、トップブランドとして培ってきたBOSS 30年の歴史と未来への飽くなき探求がどしっと感じられる、素晴らしいセミナー内容であった。
ご来場いただきましたお客様、共催していただいたローランド様、ギタリスト中野様、本当にありがとうございました。