バンド・楽器をもっと楽しむWebマガジン
menusearch

楽器の個人練習定額制をはじめるのはどうか?【店長奮闘記】

前回:音楽スタジオ定額制をはじめた本当の理由

引き続き、定額制を広めていきたいとおもっていますが、この「19,800円」が少しハードルが高く受け取られているのかな?とも思っております。

それだったら「9,800円で個人練習1名、1時間30日通い放題」はどうか?

弊スタジオでは、個人練習1名だと1時間あたり626円(税込)。

楽器はピアノ、ドラム、ギター、ベースがある環境。

参考:スタジオラグ伏見店

たとえば25日通うと、626円×25日=15,650円(税込)

5,850円お得になる計算。

一見メリットを提示しやすく感じるが、待ち構えるハードルは以下の3つ

1. 立地の問題

最寄駅より徒歩20分という、少し郊外に位置します。

スタジオラグ伏見店 アクセス

真冬の寒い中、駅から降りて徒歩20分は現実的ではないせいか、現在はお車やバイクでのご来店がほとんどです。(学祭シーズンなどは電車やバスでのご来店も多いですが)

この環境の中、毎日通える人がいるのか?

当然、電車やバスも運賃がかかります。

近くに2時間無料のコインパーキングがあるけど、車で通うためにはガソリン代などもかかる。

前後数分の交通時間、交通費を使って、1時間の練習のために、ほぼ毎日ご来店いただくことになる。

その中で立地の壁はかなりハードルが高い。

現状、毎日通われている方はおられなく、来店頻度の高い人でも週2回ぐらい。

2. ユーザーの目的、目標の設定

なんのために毎日1時間楽器練習をするのかを、こちらからどんどん提案しなければいけない。

  • はじめたての楽器短期トレーニング
  • 結婚式での出し物での即興演奏のために
  • レコーディング、もしくはそれに向けた練習

など。

逆に目標ない人にとっては、なんのメリットも感じてもらえないのが定額制。

楽器をちょっとさわれたらOKという人にはあまり向いていないサービスだと考えます。

3. インフルエンザや風邪の流行

毎年1月末〜3月に流行するインフルエンザや風邪。

これの影響は、症状にかかった人だけではなく

  • 仕事先やバイト先で欠員が出た
  • 家族の看病をしなくてはいけない

なども予測でき、弊スタジオでも予約がキャンセルになることは珍しくない。

このような「行きたいのにいけない」って事態が予測できない。

とまぁ、まずはあえてマイナスな部分ばかりを挙げて見ましたが、なんだって継続するためには、これらのハードルは付き物。

なので、金額が安くなるとかお得になる以外のメリットをこちらで一緒に提示してあげる必要がある。

たとえば「1カ月やり続けるとこんだけ楽器が上達する」「録音成果物がたくさんあがった」とかです。

その先のストーリーをイメージしてもらえてからでも、この個人練習1名1時間30日通い放題サービスは遅くない。

しかし、そのイメージをしてくれる数%に届けたいというのもあり。

なので、発信しながら設計、構築していくのが、落とし所。

次回:モチベーションに頼らない店舗運営【店長奮闘記】

プロフィール

スタジオラグへおこしやす編集長・ギタリスト

中尾きんや

地元京都です。

バンド活動、PA音響やレコーディングエンジニア、スタジオ店長などを経て、現在は「スタジオラグへおこしやす」の編集長を担当しながら、(株)ラグインターナショナルミュージックの執行役員として日々奮闘中。

最近またスタジオラグ伏見店の店長も兼任しております。

今までは関西を中心に音楽業界にどっぷりな毎日を送っていました。

そこでは楽しさもありつつ、時には苦悩もあり、正直日々試行錯誤な20代でした。

現在は30代半ばですが、若いスタッフとともにここで音楽情報を発信しています。

執筆してくれているのは、現役バンドマンにミュージシャン、全国の音楽講師のみなさん、音楽関係のお仕事されている方やスタジオスタッフに、普段は音楽を専門としない人までさまざまです。

音楽活動のヒント、そして音楽初心者の方へ向けて発信し、多くの世代に読んでいただけるメディアを目指します!

人気音楽雑誌YOUNG GUITARでも執筆経験あり。

趣味はギターと料理とネットサーフィンとか。

好きな音楽は「ギターがかっこいい曲」です。

将来の夢はプライベートスタジオを創ること。

Twitter:kin_kinya

この著者・クリエイターへメッセージを送る

著者の記事一覧

こんな記事も読まれています