ロックスターは27歳で亡くなる!?27歳で亡くなったミュージシャンたち
ロックを好きな人は一度は「ロックスターは27歳で亡くなる」という伝説を耳にしたことがあると思います。
欧米では27歳で亡くなったミュージシャン達をまとめて「27Club」と呼んでいるそうです。
そこで今回は「27Club」の会員となったミュージシャンを紹介しようと思います。
もくじ
27Club
ロバート・ジョンソン(1911-1938)
ギター1本でアメリカ大陸を渡り歩いたブルースシンガーです。
彼なしに今日のブルースやロックの発展は語れません。
悪魔に魂を売り渡して引き換えにギターテクニックを身につけたという伝説が残っているほどです。
その死因は一説には不倫相手の夫に毒殺されたと言われていますが詳細は不明です。
本当に悪魔に魂を奪われたとも語り継がれています。
ブライアン・ジョーンズ(1942-1969)
ロック史上最も偉大なバンドのひとつ、「ザ・ローリング・ストーンズ」のギタリストで初代リーダーです。
非常に多才な人物で20種類以上の楽器を演奏できたと言われています。
彼が持ち込んだマリンバ、ダルシマー、シタール等の楽器はバンドの音楽性に大きな変化をもたらしました。
薬物依存等を理由にバンドを解雇された翌月に自宅のプールで溺死しているところを発見されました。
https://www.youtube.com/watch?v=9BcJaUYE5Jw
ジミ・ヘンドリクス(1942-1970)
数多くのギタリストから神とあがめられるロック史上最も偉大なギタリストの1人です。
ギター演奏の可能性を極限まで追求したパイオニアでありギターを歯で弾いたり、壊したり、燃やしたりするパフォーマンスでも有名です。
これについて本人は「魂の解放」であるとインタビューに答えています。
睡眠中に嘔吐したことによる窒息死だと言われていますが暗殺されたという説もあります。
ジャニス・ジョプリン(1943-1970)
活動期間は数年ながらその圧倒的な歌唱力と魂のこもった熱唱で今なお人気が高い20世紀を代表する女性ロックシンガーです。
スーパースターであった一方、精神面では多くのコンプレックスを抱え薬物に依存していたそうです。
レコーディングのただ中、ヘロインの過剰摂取により滞在先のホテルで死亡しているのが発見されました。
死後に発売され、遺作となったアルバム「パール」はナンバーワンヒットを記録しました。
ジム・モリソン(1943-1971)
ロックバンド「ドアーズ」のカリスマ的ボーカリストで詩人としても評価されています。
端正な容姿ながら飲酒やドラッグに依存した破滅的な人生は後のロックミュージシャンに大きな影響を与えました。
ライブ中に下半身を露出し公然わいせつ罪で捕まったことも。
バスタブで死亡しているところを恋人が発見。
薬物の過剰摂取が原因の心臓発作だと言われています。
カート・コバーン(1967-1994)
今なお世界中のロックミュージシャンに影響を与え続けるバンド「ニルヴァーナ」のギター兼ボーカリストです。
グランジロックムーブメントを起こしたアルバム「ネバーマインド」とともに一躍時代の寵児となりますがその成功への葛藤や鬱病、薬物依存等が原因でショットガンで頭を打ち抜いて自殺。
遺書に残された言葉は「錆び付くよりも燃え尽きたい」でした。
https://www.youtube.com/watch?v=2QU7mjrT6aE
エイミー・ワインハウス(1983-2011)
2000年代を代表する女性R&Bシンガーです。
セカンドアルバム「バック・トゥー・ブラック」が全世界で大ヒットしスーパースターの仲間入りをしました。
その一方で、暴行事件や薬物やアルコールへの依存などのスキャンダルが絶えず私生活は荒れ果てていたようです。
自宅にてアルコール中毒により死亡しているのが発見されました。
番外編
ここまでは世界的に成功したロックスターや歌姫を紹介してきましたがここからは番外編として、知名度は彼らに劣りますが筆者が個人的にもっと知ってもらいたい27歳で亡くなったミュージシャンを紹介していこうと思います。
レスリー・ハーヴェイ(1944-1972)
1970年代前半に活躍したロックバンド「ストーン・ザ・クロウズ」のギタリストです。
屋外でのライブのサウンドチェック中に濡れた手でマイクを触ったことにより感電死。
10,000人の聴衆の前だったそうです。
ロック史上最も壮絶な死に方をした人物かもしれません。
その後バンドはのちにポール・マッカートニー&ウィングスに加入するジミー・マカロックを新しいギタリストを迎えアルバムをリリースしますがあえなく解散しました。
ちなみにこのマカロックも26歳の時にドラッグの過剰摂取で亡くなっています。
ピート・ハム(1947-1975)
悲劇のロックバンドといわれる「バッドフィンガー」のリーダーです。
ビートルズの設立したアップルレコードからデビューし多数のヒット曲を放ち当時日本でも人気がありました。
特にニルソンがカバーした「ウィズアウト・ユー」は大ヒットを記録し各国でナンバーワンになりました。
しかしバンドは悪いマネージャーに騙され、収入はほとんどない上に訴訟を抱え失意のままに自宅のガレージで首つり自殺を遂げました。
ちなみにバンドのベーシストであり「ウィズアウト・ユー」の共作者トム・エヴァンスもこの数年後、訴訟に疲れ同じく首つり自殺を遂げています。
リッチー・エドワーズ(1967-1995?)
ロックバンド「マニック・ストリート・プリーチャーズ」のギタリストです。
「デビューアルバムでナンバーワンを取って解散する」という過激な発言に対し侮辱する態度を取った記者の目の前でカミソリで「4REAL(本気だ)」と左腕に刻んだという伝説を残しています。
その後も鬱や自傷行為、薬物依存等が悪化し1995年のツアー前に滞在先のホテルから失踪。
懸命の捜索にもかかわらず見つかりませんでした。
残されたメンバーは活動を継続し、数々のヒットを飛ばし現在も活動するイギリスの国民的バンドとなりました。
リッチーは今もメンバー扱いとなっており曲の印税も家族に分配されているそうです。
2008年に死亡宣告が出されました。
最後に
この他にも27歳で亡くなった有名なミュージシャンはたくさんいるそうです。
ロックスターの皆さん、27Clubに入ってしまわないよう27歳にはご注意を。
ライタープロフィール
スタジオペンタ
三島達成
吉祥寺駅から徒歩3分、6-70年代ロックを基調としたいい感じの音楽スタジオ「スタジオ武蔵」の店長。