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【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ
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【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ

1980年代の洋楽シーンといえば「洋楽黄金期」とも呼ばれ、日本も含めて世界中でメガヒットを記録したアーティストやバンドが多く生まれた時代。

MTVの登場や飛躍的な技術革新などもあって、とても華やかなイメージがありますよね。

そんな80年代の洋楽の中でも、今回は男社会の音楽シーンに殴り込みをかけるように登場したガールズバンドたちのデビュー曲に注目。

ボーカル・グループではなく、できるかぎり楽器を演奏する「バンド」を中心としてリサーチ、ロックにポップス、メタルやパンクなどジャンルや有名無名を問わず個性豊かなガールズバンドたちの記念すべきデビュー曲を一挙ご紹介します!

【80年代洋楽】ガールズバンドのデビュー曲まとめ

Edge of a Broken HeartVixen

1980年に当時高校生だったというギタリストのジャン・クエネムンドさんによって結成され、女性だけで構成されたハードロック~メタルバンドの先駆的な存在として、メタル全盛期の1980年代において活躍した実力派ガールズバンドです。

「女性版ボン・ジョヴィ」と呼ばれるほどのキャッチーさと華やかなルックスを兼ね備え、1987年に黄金期のラインアップがそろってからは、聴きやすいポップな楽曲や力強いロック・バラードの名曲を生み出して商業的な成功も成し遂げました。

そんな彼女たちの記念すべきデビュー曲が、1988年にリリースされた名曲『Edge of a Broken Heart』です。

シンガーソングライターのリチャード・マークスさんと、チューブスというバンドのリード・シンガーとして知られているフィー・ウェイビルさんとの共作ということでバンドのオリジナル曲ではないのですが、ハスキーな歌声による哀愁のメロディとタイトなハードロック・サウンドがこれぞ80年代といった雰囲気で最高ですね!

残念ながら2013年に病気で亡くなってしまったバンドの創設者、クエネムンドさんの熱いギター・ソロにもぜひ注目してください。

KOH-1

Our Lips Are SealedThe Go-Go’s

1981年のデビュー・アルバム『Beauty and the Beat』はガールズバンドのリリースしたアルバムとしては全米史上初のビルボードチャート1位を奪取、2020年にはドキュメンタリー映画『The Go-Go’s』が公開されるなど、音楽史において最も成功したガールズバンドとして後続のアーティストたちにも多大なる影響を与えたゴーゴーズ。

ニューウェーブ時代にふさわしい、カラフルで洗練されたポップな楽曲は本国アメリカはもとより日本はヨーロッパにおいても高い人気を誇っています。

他のソングライターに提供された曲ではなく基本的には自らがソングライティングを務め、楽器を演奏して独自のバンド・サウンドを作り上げたという意味でも彼女たちは先駆的な存在と言えるのです。

そんなゴーゴーズの記念すべきデビュー曲は、バンドのリズム・ギターを担うジェーン・ウィードリンさんと、スペシャルズやファン・ボーイ・スリーの活動で知られているテリー・ホールさんの共作として1981年にリリースされました。

そもそもゴーゴーズはロサンゼルスのパンクロック・シーンから頭角を現したという事実があり、スペシャルズのツアーをサポートしたこと、テリーさんとジェーンさんがプライベートでの関係もあったということがきっかけで生まれた楽曲なのですね。

余談ですが、こちらの『Our Lips Are Sealed』はファン・ボーイ・スリーの楽曲としても発表されていますから、両者の曲に対する解釈の違いをぜひ確かめてみてください!

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Getting Out of HandThe Bangles

『Manic Monday』や『Walk Like an Egyptian』、日本では『胸いっぱいの愛』という邦題でもおなじみの『Eternal Flame』など80年代において多くのヒット曲を飛ばし、ガールズバンドの地位を飛躍的に向上させた立役者として多くのミュージシャンにも影響を与えたロサンゼルスが生んだ偉大なバンド、バングルス。

栄光の80年代を駆け抜けて惜しく解散、2000年代に入って奇跡の再結成を果たしてからは、現在もバリバリの現役バンドとして活躍中です。

バングルスといえば、キュートかつグラマラスなルックス&ファッションと最高にキャッチーなメロディとコーラスによるポップな曲というイメージですが、1981年に「THE BANGS」名義でリリースしたインディーズ時代のデビュー曲『Getting Out of Hand』は、60年代のガレージやサーフロックといったジャンルからの影響を色濃く感じさせるサウンドとなっています。

当時の7インチ・シングルのジャケットを見ると、60年代風のファッションに身を包んだ3人がとてもチャーミングで微笑ましいのですよ!

ギタリストのヴィッキー・ピーターソンさんが作詞と作曲を担当、バンド自身がプロデュースを務めたということも鑑みて、インディロック史におけるガールズバンドという観点から彼女たちの立ち位置を紐解いていくというのも興味深いテーマかもしれませんね。

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Why Call it Love?Phantom Blue

80年代に活躍した女性だけのハードロックやヘビーメタルのバンドといえば、ヴィクセンやガールスクールといった名前が思い浮かびますが、こちらのファントム・ブルーもその1つです。

多くのガールズバンドを生んだロサンゼルスにて1987年に結成、ギターの速弾きを専門に扱うヘビーメタル系のレーベル「Shrapnel Records」が契約したガールズバンドとしても知られており、彼女たちのアルバムにはコ・プロデューサーとしてあのマーティ・フリードマンさんがクレジットされていたりもするのですね。

アルバムとしては2枚を残しただけではありますが、特にインディーズ時代にリリースした1989年のデビュー・アルバム『Phantom Blue』はヘビーさとメロディアスさがバランス良く融合されたグラマラスな80年代ヘビーメタル~ハードロックの名盤です!

そのアルバムにも収録されている『Why Call It Love?』が彼女たちのデビュー・シングル曲であり、重くタイトなサウンドと力強いボーカル、シンガロング必至のサビのコーラスが際立つキラーチューンとなっています。

1989年という時代を考えると、音楽シーンはオルタナティブロックやグランジへと移り変わる時期で、より正統派のメタルへと成長を遂げたセカンド作のリリースまでに4年ほどの時間がかかった、というのは残念ではありますね……。

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Never Underestimate the Power of a WomanKlymaxx

6人のメンバーのうち5人が黒人という、当時としては画期的な編成でも知られているクライマックスは、R&Bやファンクといったブラックミュージックの要素をポップに昇華したサウンドで1980年代に人気を博したガールズバンドです。

全米チャートで5位を記録したヒット曲、名バラード『I Miss You』のメロディを聴けば当時を知る方であれば「あの曲のグループか」と思い出されるのではないでしょうか?

ガールズバンド自体が珍しかった80年代において、黒人の女性たちを中心としたバンドが楽器を手に演奏することがもたらすインパクトがどれほどすごかったのか、カルチャーの多様化が進む2020年代の今だからこそ、改めてその意義を再確認したいですよね。

そんな彼女たちが1981年にリリースした記念すべきデビュー・シングル『Never Underestimate the Power of a Woman』は、強烈なファンク・グルーヴが軸となったソウル~R&Bファン必聴の名曲!

何といってもタイトルの素晴らしさ……女性だけの音楽グループとしてシーンに殴り込みをかける彼女たちなりの宣言なのかもしれませんね。

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HiawathaThe Belle Stars

ここまでアメリカのガールズバンドを多く紹介しておりますが、本稿で取り上げている「ベル・スターズ」はイギリスで結成されたニューウェーブ~ポップロックバンドです。

1970年代後半にいわゆる2トーンやスカといったジャンルのリバイバル・ブームの中で登場した、こちらも女性だけのバンド「The Bodysnatchers」のメンバーが1980年に結成したガールズバンドで、前身バンドの知名度もあってロンドンを中心としてデビュー直後から人気を博し、伝説的なインディーズ・レーベル「スティッフ・レコード」と契約。

1983年にリリースしたセルフタイトルのアルバムが唯一のアルバム・リリースとなった短命のバンドではありますが、軽快なカッティングと抜群にキャッチーなコーラス、きらびやかなサウンドが素晴らしい名曲『Sign of the Times』がヒットを記録、アメリカでもチャート入りを果たしました。

そんな彼女たちが1982年にリリースしたデビュー・シングル曲『Hiawatha』は、バンドの出自がうかがえるストレートなネオ・スカの名曲!

先述したアルバムには収録されていない曲ですから、2010年にリリースされたタイトルが素晴らしい『80s Romance』といった彼女たちのベスト盤などでチェックしてみてくださいね。

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