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ジャズピアノの即興演奏。実際には何を弾いているの?

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知り合いにこんな事を聞かれました。

「先日、仕事の関係でホテルの最上階にあるバーへ行ったんです。そこではジャズピアノの生演奏をやっていたんですが、その人楽譜を一切見ていなかったんです!2時間近くも楽譜なしで弾いてたんですよ!ジャズの人ってみんなあんな事できるんですか?全て暗記してるんですか?

2時間楽譜なしで弾くジャズピアニスト

確かにそうですよね、不思議ですよね。

2時間分の曲を諳譜(あんぷ)するって大変そうですよね…。

でも2時間分を諳譜している訳ではありません。

実は実際に私もBGM演奏の仕事もしていますが、このピアニストと同じように楽譜は持っていきません。

何も見ずに45分、3セットをこなしています。

このピアニストや私が何を弾いているかというと、ズバリ「即興演奏」です。

ジャズって即興(アドリブ)演奏というイメージがあると思いますが、まさにその通りなんです。

とはいっても全てが即興ではありません。

5分の曲があるとしたら、4分くらいが即興です。

残りの1分部分はメインのメロディー部分で、ここは諳譜しています。

1分程なら諳譜はそう難しくはありません。

即興といってもただ適当に弾いているのではなくちゃんとルールがあります。

ジャズは「自由」というイメージもあると思いますが、本当に自由なのではなく「ルールの中での自由」なんです。

ジャズは「ぬり絵」である。

色えんぴつ

https://pixabay.com/

私はジャズを説明する時に、よく「ぬり絵」を例にします。

枠はあるが、その中では何色に塗ってもいい」という事です。

人によっては原色系ばかりであったり、淡い中間色が多かったり、または同じ色だけで塗るという人、あえて一部分は塗らないという人もいるかもしれません。

このぬり絵にはルールはありませんよね?

「この部分は赤でこの部分は青でなくてはならない」という決まりはありませんよね?

ジャズも同様に「枠」という「ルール」はあるけれどその中であったら自由に演奏してもよいという事です。

例えば「枯葉」をYouTubeで見るとします。

関連動画がたくさん出てきて、色々な人が枯葉を演奏していますよね。

別の曲なのではないかと思ってしまう程、様々なバージョンが存在します。

同じ曲であっても弾く人によって全然違う演奏になるのは「枠」という「ルール」はあるけれどその中であったら自由に演奏してもよいという理由からです。

Autumn leaves – Miles Davis

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