アカペラバンドを組むときに大切な4つのこと
「アカペラをやってみたい!だけど何から始めたら良いかわからない!」
そんな方はおられないですか?
私も、大学進学前にアカペラに魅せられていつかやってみたいなと思っていたのですが、実際にアカペラサークルに入り先輩に手ほどきを受けるまでは、何からどのようにして始めて良いのかわかりませんでした。
そこで今日はアカペラバンドを組む際にオススメの手順を紹介したいと思います。
ステップ1 選曲
まずは「何を歌うのか」または「どのようなコンセプトのバンドにするのか」決めるところから始めましょう。
例えば、ゴスペラーズさんのしっとりとしたバラード曲をカバーするバンドを組みたかったとします。
その時に、男性メンバーが裏声でボーイズソプラノを歌うのと、女性メンバーが軽々地声でボーイズソプラノの音域を歌うのでは雰囲気が変わってきます。
もちろん、楽譜は男性の裏声を前提につくられているので、男性が裏声で歌うからこそのかっこよさが隠れていたりします。
バンドメンバーの募集は何を歌うためにどんなメンバーに集まってもらう必要があるのか考えるところからはじまします。
ステップ2 メンバー探し
続いてコンセプトが決まったらメンバーを探して行くことになります。
「これが歌いたい!」と言う強い意志があるわけではなく、なんとなくアカペラをやってみたいと言う場合は
- リード・コーラス 男声2名
- リード・コーラス 女声2名
- ボーカルベース(通常は低い声の出る男性)
- ボイスパーカッション(どちらでも可)
の6人構成にしておくと、男性リードの曲も女声リードの曲も、だいたいのジャンルであれば歌うことができるのでオススメです。
ステップ3 楽譜の用意
有名なプロアカペラバンドの楽譜であれば、インターネットでも購入することができますし、アカペラの楽譜を作成し販売している人も居るのでGoogleで検索すれば楽譜に困ることはないかと思います。
参考:便利な楽譜のダウンロードやおすすめのバンドスコア音楽アプリ
その上で、自分たちが歌いたい曲を確実に歌うためには「耳コピ」を行うことになります。
プロアカペラバンドの音源を聴いて、聞こえてくる音を楽譜に起こします。
「耳コピ」を繰り返すうちに、表現の定石などを覚えることができるので、ある程度「こういう表現があるのか!」と表現手法がつかめて来たら、好きな曲をアカペラアレンジしてみるのも良いでしょう。
個人的にはアレンジをする際は、まずはリードボーカルを耳コピし、その上でボーカルベースの譜面を作成してから、コーラス隊のパートを作って行くと楽譜が作りやすくなる気がしています。
ステップ4 練習
メンバーが決まって楽譜ができたら後は練習あるのみです。
学生であれば、大学構内の学生会館などで練習できるかもしれませんが社会人になるとなかなか歌える場所がなくなってきますよね。
個人的なオススメは音楽スタジオです。
マイクを使って練習ができるので、実際のライブハウスなどのステージを意識した練習ができます。
特に人の声ってマイクを通すと聞こえ方が変わってしまいますよね。
アカペラは声を楽器にして音を重ねる音楽なので、マイクや音響設備に左右されずにしっかりとハモることができるよう練習を積んでおくのが大切です。
音楽スタジオで練習すれば、マイクを使った練習も、特にはマイクを置いて生の声で和音の確認をすることもできるのでオススメです。
また、音楽スタジオを利用する際は確実にマイクを人数分用意してもらうために、予約時に「マイクを○本使いたいです」と伝えるようにしましょう。
最後に
12月を目前に肌寒い日が続いています。
そんな寒い冬だからこそ、仲間と声を重ね合って暖かいハーモニーを奏でてみるのはいかがでしょうか?
最後にこの時期にぴったりのアカペラ演奏を1曲紹介してお別れしたいと思います。
https://www.youtube.com/watch?v=so_OGX5Gu_U
ライタープロフィール
ボイスパーカッション講師
mokabuu
個人ブログmokabuu.comを経営し、兼ねてより自身が問題に感じていた「アカペラの情報に特化したサイトの少なさ」を解決するために自身が4年間のアカペラサークル生活で精力的に取り組んで来た「アレンジ」「ボイスパーカッション」「バンド運営」を中心に記事を書き溜める。
歌詞・和音・リズムを多面的に理論立てて曲を解釈するスタイルで、大学在学中には約70曲の採譜およびにアカペラ編曲を手がける。
演奏したことのある楽器は主にピアノ・クラシックギター・ドラム。
大学では軽音サークルに所属するも自身の音楽の趣味と合わずにすぐに退会。
その後友人にアカペラサークルに誘われボイスパーカショニストとしてアカペラの楽しさに目覚める。
アカペラの楽しさを知り自分の好きなメンバーと好きな歌を歌えるようになりたいと想いアカペラアレンジを学びはじめる。
友人の影響もあり和声法を勉強しているうちに次第にジャズに傾倒。
和音の美しさに目覚めた。
ウェブサイト:http://mokabuu.com
Twitter:mokabuucom