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ミュージシャンのための腱鞘炎の予防法。正しい手首の使い方

楽器は体を使って音を出し表現するアイテムです。

体の構造を根本から知っておくだけも、演奏が改善されることもあります。

今回は、そんな「体の使い方の基本」の中から1つ紹介したいと思います。

すべての楽器に共通する要素とは?

体

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世の中にはたくさんの楽器が存在しますが、すべての楽器に共通する要素は何だと思われますか?

ありとあらゆる楽器において「手を使うこと」ではないでしょうか。

  • ピアノやキーボードは手で弾く
  • 管楽器は手で持って穴を押さえる

バイオリンやギターなどの弦楽器も手を使いますし、打楽器もしかりです。

共通する根本要素が、私たち人間の「手」なのです。

手の使い方をちょこっと変えるだけで、楽器演奏が驚くほど熟達することは、意外と知られていないんです。

私は打楽器を専門に学んできたのですが、学生時代に手首を痛め、腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまいました。

周囲の仲間の中にも、同じように手首を痛めている人たちがいました。

ピアノの学生でも、ひどい腱鞘炎(けんしょうえん)にかかっていた人を知っています。

練習のしすぎで手首を痛めるわけですが、同じように練習していても手首を痛めない人もいます。

この違いは何なのでしょう?

手と前腕の骨のつながりの角度

そもそも手首とは「手」と「前腕部」の間にある部分です。

実質的には骨のない、関節としてつながっているところを差します。

この手首の角度が「まっすぐ」だと思っている方が多いのではないかと思いますが、実際は「斜め」になっています。

写真は左の手のひら側からみた骨格模型。

左の手のひら側からみた骨格模型

手首をまっすぐ折れ曲がるものと認知して手を使うのと、手首が斜めになっていると認知して手を使うのでは、運動の質がまったく変わってきます。

まっすぐだという認知のもとに、演奏で手を酷使すると、本来の骨格構造を無視した運動により、手首周辺の腱(けん)や筋肉、骨にひずみが生じます。

それで、腱鞘炎(けんしょうえん)になってしまうのです。

「手首の角度は斜めになっている」と認知をあらためると、まったく無理なく、自然な動きで手を使って演奏できるようになります。

私はかつて、打楽器の練習で無理がたたり、右手にひどい腱鞘炎(けんしょうえん)をわずらって、テーブルに手をつくだけでも激痛が走っていましたが、手首の角度の認知をあらためたことにより、今ではすっかり治ってしまいました。

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