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【デビュー30周年】BUCK-TICKの魅力と楽曲に迫る
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【デビュー30周年】BUCK-TICKの魅力と楽曲に迫る

独自の楽曲とともに時代を渡り歩いてきた日本のロックバンド、BUCK-TICK。

現役バリバリのバンドですが、まだ聴いたことがない方がおられたら、ぜひこの記事を一読してみてください。

それでは魅力と楽曲に迫ってみたいと思います。

BUCK-TICK(バクチク)とは?

BUCK-TICK、と名前を聞くと一定の年齢の方々は「あの頃人気あったなあ」とか「惡の華」とかそんなイメージを思い浮かべると思います。

まさにあの人は今、状態です。

世間からはそう思われているBUCK-TICKですが、実際はコンスタントに活動を続けてもう結成から30年になります。

その間に一度もメンバーチェンジもなく、根強い固定ファンも居ます。

そういうタイプのバンドで他に知ってるのはエレファントカシマシくらいでしょうか。

しかし、私はバンドのすごさの本質はそこにはないと思っています。

彼らの楽曲を聴くとわかるのですが常に時代の最先端を走り続けています。

決して懐古趣味だからとかそういった理由で支えられている人気ではありません。

実際今でもアニメやインターネットの影響で若いファンがいますし、今をときめくアーティストだと[Alexandros]のドラム、庄村聡泰が好きなバンドであると雑誌で公言していたこともあります。

しかし、ここまで人を引きつけるBUCK-TICKの楽曲とは何なのでしょうか?今回はそこにスポットライトを当てたいと思います。

メンバー編成

BUCK-TICKは1987年に群馬で結成されたバンドで、全員が群馬県出身です。

メンバーは5人で、

この5人で構成されています。

1988年のメジャー初シングル「JUST ONE MORE KISS」はラジカセ「CDian」のタイアップに使用され大ブレイクしました。

その頃の「逆立てた金髪+化粧」のインパクトによって、「X JAPAN」などと並ぶビジュアル系の元祖的な位置付けをされました。

そしてバンドブーム時からメジャーレーベルで活動し続けている数少ない現役のバンドでもあります。

ビジュアル系というのは音楽の定義ではないので、扱いが難しいのですが、ビジュアル系というジャンルにおいてBUCK-TICKに影響を受けた人間は多く、J、SUGIZO(ともにLUNA SEA)、yukihiro(L’Arc~en~Ciel)、逹瑯(MUCC) とそのシーンではそうそうたるメンバーです(敬称略)。

そしてBUCK-TICKはビジュアル系の先駆者であって本人自体はビジュアル系ではないため「ビジュアル系は苦手だけどBUCK-TICKは好き」というファンも多いです。

そのため、畑違いのジャンルであるような氣志團のボーカル、綾小路翔やCoaltar of the DeppersのNARASAKIもリスペクトを公言、トリビュートアルバムに参加しているなど、ビジュアル系以外に与えた影響もあったりします。

楽曲の魅力

このバンドの魅力といえば、櫻井敦司さんの常人離れしたルックスと蠱惑的な歌声、そこに今井寿さんのトリッキーなギター、そしてリズムギターとベース、ドラムの生み出す、一聴すると聴きやすいのに奥が深い、どこか奇妙でポップなロック、ということがあげられるでしょう。

彼らが91年のアルバム「狂った太陽」リリース後から一貫している行っていることにクラブミュージックや電子音楽へのアプローチが挙げられます。

その「狂った太陽」の直近のアルバムである「darker than darkness-style 93-」ではヘビーでノイジーなギターをダブやヒップホップ的なリズムに乗せて披露するということも行っておりますし、97年のアルバム「SEXY STREAM LINER」では当時、世界的に流行していた、ドラムン・ベースやデトロイト・テクノの影響が垣間見えるような楽曲を数多く作り、近年では「アトム 未来派 No.9」のようにエレクトロニカ的な旋律とバンドサウンドを密に組み合わせ、こん然一体としたどこかサイバーパンク的な楽曲を生み出すなど、いわゆる普通のバンドサウンドに縛られない姿勢を一貫して見せ続けています。

そうやって核を保ちながらも時代に対して存在を変化させ続けることが、バンドとしていつまでも新しい存在でいられる理由なのだと思います。

聴けばハマる、とは保証できませんが、結成30年になろうともするバンド、という固定観念の曲ではないことは確かなのでぜひ聴いてみて頂きたいです。

おすすめ曲

BUCK-TICKは30年にも及ぶキャリアを誇るため多彩な楽曲がそろっています。

今回はその中でもおすすめの曲を年代がある程度バラけるように11曲をピックアップしてみようと思います。

1. ICONOCLASM

BUCK-TICKが初めてオリコン1位を獲得した1988年のアルバム「TABOO」と過去の楽曲をセルフカバーした1992年の「殺シノ調べ this is not greatest hits」に収録されたのを始め、ベストアルバムにもよく収録されている楽曲です。

楽曲はインダストリアルで無機質なドラムフレーズにどこかメロディーとずれたギターが乗っかり、独特なグルーヴを生み出しています。

88年、かなり初期のインダストリアルに影響を受けていながらもジャンルの祖とも言えるようなThrobbing GristleやFoetus ほどマニアックではなく、どこかポップさを持たせているのが実にBUCK-TICKらしいです。

オリコン1位のアルバムの最初とは思えない曲で最初聴いたときは非常に驚きました。

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