Music
素敵な音楽
search
音と周波数にまつわる基礎知識
最終更新:

音と周波数にまつわる基礎知識

今回は、電子音楽や音と関わる上で知っておきたい基礎知識を紹介したいと思います。

少し座学的な側面が強くなりますが、なんとかわかりやすいようにご説明したいと思いますので、お付き合い下さい。

音とは、周波数とは

周波数

http://o-dan.net/ja/

音とは、空気などの振動によって生み出される物ということは、皆さんなんとなくご存じかと思います。

よく、宇宙では大気が存在しないので音が鳴らないと言いますよね。(実際どうかはわかりませんが)

あれは、音を伝えるための媒体がほとんど存在しないため、振動を起こすことができないからです。

次に周波数ですが、これは「空気などが1秒間で何回振動しているか」ということになります。

英語で言うとFrequency(フリケンシー)です。

単位はHz(ヘルツ)で表されます。

このHzというのは「1秒間で空気などの媒体が振動する回数」という意味なので、100Hzの音は、1秒間に100回空気が振動している音、ということになります。

また、周波数は高い低いで表しますが、これはそのまま音程の高さにつながります。

です。

そして、音(音程)とは、その全てを周波数に言い換えることができます。

ピアノ(A3:440Hz)

画像で赤く塗られているの「ラ(A3)」の音は、だいたい(本当にだいたい)440Hzです。

この様に、抽象的に思える「音」という物は、実はとても現実的な数字に置き換えることができます。

これらの知識を利用すれば、本来音程感の無いホワイトノイズ(ザーーーーという音)にも音程を付加することができます。

可聴周波数帯域とは

イヤホン

http://o-dan.net/ja/

可聴周波数帯域(かちょうしゅうはすうたいいき)という言葉があります。

これは、音として認識できる振動がどこからどこまでなのか、という意味です。

人間の可聴周波数帯域(以下可聴帯域)は、個人差はありますが50〜20,000Hz。

音楽というものは人間の可聴帯域の範囲内で楽器やフレーズを詰め込んでいるだけの物なのです。

楽曲の仕上げに当たるミックスダウンは、この可聴帯域の中に各楽器を奇麗に納める作業、ということになります。

余談ですが、ネコは60〜60,000Hz。

イルカはなんと150〜100,000Hzもの音を認識することができます。

イルカやコウモリが超音波でコミュニケーションを取っているというのは、つまり人間には認識できない凄まじい高い帯域の音を出し合っているということです。

また、牛や犬ですら30,000Hzは聞き取ることができるので、人間の耳は他の哺乳類と比べるとあまり聞こえていない部類に入ります。

イルカ人間やコウモリ人間が誕生すれば、人間よりもずっと多彩な帯域を活かした音楽が生まれることでしょう。

サンプルレートとは

サンプルレートという言葉、最近は「ハイレゾ音源」などで耳にすることが増えてきたかと思います。

この言葉は「楽器などを録音し、デジタル信号に変換する際に1秒を何分割しているか」という意味です。

これも単位はHzで表します。

1枚ごとの動きを細かく書けば書くほど、アニメーションが精彩になっていくパラパラ漫画をイメージするとわかりやすいです。

一般的なCDは44,100Hz。

つまり1秒を44,100個のデータに分割しているということです。

参考:今さら聞けない!? WAV、MP3など音楽ファイル形式のおさらい

最後に

今後、音楽制作を進めていくにあたってもどれも重要な知識です。

音楽ではどの分野でも今回の知識が必要になってくるので、できるだけ理解しておくことをおすすめします!

ライタープロフィール

DTMer

akira

京都を中心に活動する音楽ユニット「UNnamed pathfinder」のアレンジャー。

「UNnamed pathfinder」は、キャッチーなメロディ、多彩なコードワークにどこか物憂げな歌詞が魅力のコンポーザー385と、高い表現力と様々なジャンルを操るアレンジャーAkiraの二人によるユニット。

ユニット名は、「名もなき開拓者」を意味し、ジャンルに囚われない二人の作風を表している。

ウェブサイト:https://m.soundcloud.com/akira_6275/

ブログ:https://radishswitsh.wixsite.com/unnamed-pathfinder

Twitter:https://twitter.com/akira25472

YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/channel/UCECBXlnmnOBDb6lSDacxV_g

このライター・クリエイターへメッセージを送る

記事一覧

続きを読む
続きを読む