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【楽器の王様】パイプオルガンの構造と魅力

【楽器の王様】パイプオルガンの構造と魅力

楽器の王様と呼ばれるパイプオルガン。

名前は知っている人も多いと思いますが、その歴史や構造はご存じでしょうか?

今回は、パイプオルガンの魅力に迫ってみたいと思います。

パイプオルガンの種類と規模

パイプオルガン

https://pixabay.com/

パイプオルガンで、誰もが耳にしたことがある曲といえば、J.S.バッハの「トッカータとフーガ ニ短調」。

一度聴いたら忘れることができないインパクトのある名曲です。

ご紹介した故カール・リヒターの演奏動画の中では、教会内部に設置されたパイプオルガンの壮麗な姿が映し出されています。

バッハが活躍したバロックの時代は、教会建築と一体不可分だったオルガンも、ゴシック調の凝ったデザインでした。

パイプオルガンは、楽器本体とそれが置かれる場所とが融合しています。

教会のパイプオルガンは、ただの楽器ではなく、神への捧げものとしての音楽を紡ぐ神聖な楽器であり、莫大(ばくだい)な費用をかけて建設されます。

その巨大さ、巨額の建設費などからしても「楽器の王様」と呼ばれるにふさわしいですね。

パイプオルガンは、個々の楽器によって規模が異なり、小さなものから大きなものまで、大きさもデザインもさまざまです。

次にご紹介する動画のオルガンは、ご覧になるとわかりますが、鍵盤が縦に5段も並んでいます。

パイプオルガンの構造

パイプオルガン

https://pixabay.com/

たくさんの鍵盤があるパイプオルガンですが、パイプに空気を送り込むことで音が出るため、発音構造は「管楽器」に属しています。

各鍵盤に割当てられたパイプがあり、1本のパイプは1つの音しか出ないので、56鍵の音を出すためには、56本のパイプが必要です。

3段鍵盤があるオルガンで、それぞれの音に10種類の音が割り当てられていると、それだけで560×3×10となり、16800本ものパイプが並ぶことになります。

パイプの数が多ければ多いほど、出てくる音色も増えていきます。

1段の鍵盤だけでたくさんの音色が出せるばかりでなく、ぞれぞれを重ねて音を組み合わせ、新しい音を創ることもできるのです。

パイプには、リコーダー(笛)の原理で音が出る「フルー管」、クラリネットサックスと同じ原理で音が鳴る「リード管」、金管楽器と似た原理の「ダイヤホーン」と、大きく分けて3種類あります。

鍵盤の横に並んでいる小さなドアノブのような形をした「ストップ」というボタンを引っ張ることでスイッチが入り、音が出るようになります。

これが「ストップ」です。

ストップ(パイプオルガン)

ストップの形状は個々のオルガンによって異なります(エレクトーンのようなタブレット式のものもあります)。

フルート」という名前がついたストップを引くと、フルートのようなかわいらしい音が出ます。

フルートの音色が出る状態で「トランペット」という名前のストップを引くと、フルートとトランペット、2種類の音が重なって、新しい音が生み出されます。

こうして、組み合わせ次第で幾通りもの音を作ることができるため、演奏者のセンスで個性豊かな音色づくりが可能となります。

同じオルガンなのに、まったく別の楽器のような音がした、ということがよくあります。

一流のオルガニスト(オルガン奏者)は、音づくりに関しても一流なのです。

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