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【洋楽】まずはこの1曲!オルタナティブロックの名曲・人気曲
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【洋楽】まずはこの1曲!オルタナティブロックの名曲・人気曲

ロックがお好きな方でも、オルタナティブロックの定義を端的に説明することはなかなか難しいですよね。

ロックの歴史においてさまざまなジャンルが生まれる中で、いつしか「主流に反したアンダーグラウンドな音楽」として、オルタナティブロックという言葉は誕生しました。

むしろ、音楽ジャンルというよりもミュージシャン自身が持つ音楽的態度と言うべきかもしれません。

今回の記事では、そんなオルタナティブロックが世界中の音楽シーンのトレンドをひっくり返した、1990年代の代表的な洋楽の名曲を中心に選曲してみました。

最近オルタナに興味を持った、という音楽ファンの方々もぜひチェックしてみてくださいね!

もくじ

【洋楽】まずはこの1曲!オルタナティブロックの名曲・人気曲

Smells Like Teen SpiritsNirvana

強烈なディストーションにまみれたパワーコードのリフ一発で、世界をあっと言わせたニルヴァーナの歴史的な名曲です。

何か説明を加えることがはばかれるほどに有名な曲ではありますが、1990年代以降の音楽シーンにおいて最も重要な楽曲であり、オルタナティブロックを語る上で避けては通れません。

とはいえ、あまりにも音楽史的な文脈で語られ過ぎているというのも否めませんから、とくにオルタナティブロックを聴き始めた方には、なるべく先入観なしに聴いてみることをオススメします。

シンプルながらもソフト&ハードを駆使した楽曲構成の妙、カート・コバーンさんのボーカリスト&ソングライターとしての圧倒的な才能……本来の楽曲の良さそのものを、ぜひ味わってみてくださいね。

KOH-1

CreepRadiohead

ベックさんが「俺は負け犬」と呟いていたほぼ同時期に、イギリスでは「僕は変わり者」と叫ぶバンドが登場していました。

その名はレディオヘッド。

作品をリリースするごとに革新的な音楽を次々と作り出し、ジャンルをこえて世界中のアーティストに影響を与え続ける彼らも、デビュー当時はアメリカのオルタナティブロック~グランジの影響をもろに受けたノイジーなギターが主体のサウンドを鳴らしておりました。

その象徴とも言えるのが、この『Creep』です。

静寂のアルペジオから、ジョニー・グリーンウッドさんの有名な「ガガッ」というギターから始まるサビへと繋がる展開は、もはや伝説です。

2003年のサマーソニック東京公演において、ラストにこの曲が披露された時の感動は、個人的にも永遠に忘れることはないでしょう。

KOH-1

Give It AwayRed Hot Chili Peppers

ここ日本では「レッチリ」の愛称で親しまれ、洋楽グループの中では2020年代の今も圧倒的な知名度と人気を誇る4人組。

いわゆる90年代のオルタナ・ブームよりも以前、1984年にデビュー・アルバムをリリースした大ベテランであります。

彼らが本格的なブレイクを果たした1991年発表のアルバム『ブラッド・シュガー・セックス・マジック』に収録されている『Give It Away』は、ライブにおいても定番の名曲であり、当時のレッチリらしさが全開となっている楽曲と言っても過言ではありません。

ファンクのグルーブを大々的に取り入れたバンド・アンサンブル、ラップ風の歌唱にキャッチーなサビのメロディ、これぞレッチリといった要素をたっぷりと味わえますよ。

KOH-1

Bullet with Butterfly WingsThe Smashing Pumpkins

1990年代のオルタナティブロック・シーンにおいて破格の商業的成功を収め、解散やメンバーチェンジを繰り返しながら、2020年代の今も活動を続ける「スマパン」ことThe Smashing Pumpkins。

いわゆるシアトル・シーンとは違うシカゴ出身の彼らは、カート・コバーンさんと同世代でもある、中心人物のビリー・コーガンさんのキャラクターも相まって、当時は同業者からの批判を受けることも少なくはなかったバンドですが、コーガンさんの持つ突出したソングライティングの才能と、圧巻のバンド・アンサンブルから生まれるサウンドの素晴らしさは本物です。

多彩な音楽性を武器とするスマパンが生んだ珠玉の名曲の中でも、オルタナティブロックとしてのスマパンの基本的な魅力が詰まったこの楽曲を聴いてみて、カッコいいと感じた方は今すぐアルバムも入手しましょう!

KOH-1

Killing In the NameRage Against The Machine

ヒップホップ、ファンク、パンク、メタル、ハードコアといったさまざまなジャンルを融合させたサウンドと、政治的な思想を全面に押し出して、あらゆる権力や理不尽に対する容赦のない怒りを込めたラップで音楽シーンに衝撃を与えた、レイジことレイジ・アゲインスト・ザ・マシーン。

カリスマティックなザック・デ・ラ・ロッチャのラップ、ハーバード大学出身のインテリにして常人には思いも寄らない革新的なギター・スタイルを持ったトム・モレロさん、鉄壁のグルーブを生み出すティム・コマーフォードさんのベースとブラッド・ウィルクさんのドラムス……シンプルなバンド編成から生まれるレイジにしか成しえないサウンドを体感したい方に、まずは聴いてほしいのがこの1曲。

レイジの怒りは、混乱を極める現代においても有効であることが必ずや理解できるはずです。

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HurtNine Inch Nails

オルタナティブロックというジャンルの中で、最も重要な存在の1人と言われているのがトレント・レズナーさんです。

近年は優れた映画音楽の作曲家としても有名となったトレントさん率いるナイン・インチ・ネイルズは、いわゆるインダストリアル・ロックを主体としたサウンドと激しいステージ・パフォーマンス、知的かつ内省的な世界観で、後続のアーティストたちに多大なる影響を及ぼし続けています。

そんなナイン・インチ・ネイルズが1994年に発表した大傑作『The Downward Spiral』のラストに収録されている『Hurt』は、ハードなイメージの強いバンドのサウンドとはまるで違う静謐なサウンドで展開する珠玉の名曲。

とはいえ、美しいメロディで歌われているのは痛々しいまでのトレントさんの心象風景です。

ぜひ、腰を据えて歌詞と向き合いながら聴いてみてください。

KOH-1

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