反戦歌。戦争に反対する名曲
太平洋戦争以降、日本人にとっては戦争を意識する機会は随分と減りました。
しかしベトナム戦争や湾岸戦争、さらには2022年のロシアとウクライナの争い、2023年のイスラエルとガザの武力衝突など、いまだに世界中で争いは絶えません。
この記事では、戦争反対への気持ちを込めてミュージシャンたちが手掛けてきた反戦歌を紹介していきます。
戦争の恐ろしさやむごさ、関わった人たちの悲しみ、二度と過ちを起こしてはいけないという決意など、平和に向けてのさまざまな感情が込められた楽曲ばかりです。
私たちも歌詞に込められた思いを読み解き知ること、できることをやっていきたいと思います。
これから紹介する楽曲とともに、あらためて平和について一緒に考えてみましょう。
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反戦歌。戦争に反対する名曲
Invisible SunThe Police
戦争で荒廃した国や貧しい国に住む人々が見えない太陽を信じ、強く生きていくような歌詞の内容です。
暗い曲想や叙情的な歌詞の中にも、生きるという強い意志が感じられます。
ミュージックビデオには、北アイルランドの紛争で撮影されたビデオクリップが収録されていますが、その内容のためにBBCでは放送禁止になりました。
ハナミズキ一青窈
2001年にアメリカでおこった同時多発テロを受け、現地に居た友人からのメールをキッカケに制作されたというエピソードが有名なこの曲は、シンガーソングライター一青窈さんの代表曲の一つ。
大切な人の幸せを願う気持ちを優しい言葉でつづった歌詞が美しいんですよね。
そうした歌詞を見ていると、戦争がなくなり、いつまでも平和に暮らせる世界になってほしいと心の底から感じるはず。
あなたもご自身の大切な人を思い浮かべながら聴いてみてください。
(羽根佳祐)
あと1マイルレーズン
戦争の虚しさ、悲しさがつづられた歌詞は読むだけで泣けてしまいます。
シンガーソングライターさだまさしさんと吉田政美さんによるフォークデュオ、レーズンによる楽曲で、1991年にリリースされたアルバム『あの頃について -シーズン・オブ・レーズン-』に収録。
戦死してしまった恋人への思いがつづられたその内容が心に刺さります。
「こんな出来事はもう絶対、起こしてはならない」そういう気持ちにさせてくれる反戦ソングです。
(荒木若干)
消えた八月作詞:栄谷温子/作曲:黒沢吉徳(合唱曲)
戦争をテーマに歌った合唱曲はたくさんありますが、『消えた八月』は原子爆弾について歌った合唱曲です。
太平洋戦争の終戦直前に広島と長崎に投下され、多くの犠牲者を出し甚大な被害をもたらしました。
原爆投下の瞬間やその後を歌った『消えた八月』の歌詞からは、生々しくて強いメッセージを感じますよね。
しかし絶対に目をそむけず、向き合って後世に伝えなければならないことです。
合唱コンクールなどの選曲に迷っているのなら、ぜひ『消えた八月』を歌ってみてください!
(濱田卓也)
8.6HUSKING BEE
日本のロックシーンにおけるエモスクリーモの先駆者として知られ、2012年に再結成したことも注目を集めた3人組ロックバンドHUSKING BEEの楽曲。
1stアルバム『GRIP』に収録されている楽曲で、タイトルは広島県に原子爆弾が投下された1945年8月6日を意味しています。
抗えない絶望的な出来事と、そこから立ち上がってきた地を誇るメッセージは、全英語詞であっても心を震わせる力強さを感じられますよね。
爽快なロックサウンドが未来への希望を感じさせてくれる、ノスタルジックでありながらパワフルな反戦歌です。
(星野貴史)
遥かなるクリスマスさだまさし
イラク戦争をモチーフにしたものだそうです。
詞の一つひとつが心に染み入り、ドキッとするような深い内容です。
目の前の幸せがいつかは壊れるかもしれない不安、しかし近くではそれがおこなわれている怖さ。
昨今の世情に似ていて現実の問題としての強いメッセージを感じます。