反戦歌。戦争に反対する名曲
太平洋戦争以降、日本人にとっては戦争を意識する機会は随分と減りました。
しかしベトナム戦争や湾岸戦争、さらには2022年のロシアとウクライナの争い、2023年のイスラエルとガザの武力衝突など、いまだに世界中で争いは絶えません。
この記事では、戦争反対への気持ちを込めてミュージシャンたちが手掛けてきた反戦歌を紹介していきます。
戦争の恐ろしさやむごさ、関わった人たちの悲しみ、二度と過ちを起こしてはいけないという決意など、平和に向けてのさまざまな感情が込められた楽曲ばかりです。
私たちも歌詞に込められた思いを読み解き知ること、できることをやっていきたいと思います。
これから紹介する楽曲とともに、あらためて平和について一緒に考えてみましょう。
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反戦歌。戦争に反対する名曲
死んだ女の子元ちとせ
あまりにも悲しい現実をそのまま歌われた反戦歌です。
トルコの詩人ナーズム・ヒクメットさんが1956年に発表した詩で、広島市への原子爆弾投下により亡くなった7歳の少女を題材としており、翻訳され世界中で歌われるようになった有名な曲です。
日本語での歌詞はつらく心が痛い本当の反戦歌ともいえるでしょう。
救われることはこの曲が世界の人々に歌われた事実です。
二度と繰り返してはいけないという思いがあふれています。
(吉崎景子)
情けねえとんねるず
1990年に起こった湾岸戦争を受けて制作された楽曲です。
お笑いコンビ、とんねるずが歌った作品で、91年にシングルリリース。
トレンディな雰囲気を持った曲調に、2人の男らしい歌声が映えています。
真っすぐな気持ちがつづられた歌詞も印象的。
「そうだよな」とうなずきたくなるような仕上がりです。
どこかまったく違う世界で起きているのが「戦争」……ではありません。
一つ、自分の在り方を考えるきっかけになってくれるメッセージソングです。
(荒木若干)
Beginners曽我部恵一
サニーデイ・サービスのボーカルとしても活躍する曽我部恵一さんがによる、ウクライナについて歌われた楽曲です。
心の不安を表現したような暗い浮遊感のあるサウンド、メッセージを語りかけてくるような歌声が印象的ですね。
世界の遠い場所で起こっている激しい争いに対して、どこかひとごとのように感じているようすが描かれています。
自分とは関係ない遠い土地でのできごとにせず、もっと自分に近いものとして考えることを気付かせてくれるような楽曲です。
(河童巻き)
チンタマケの唄野坂昭如
「火垂るの墓」の作者である野坂昭如の反戦歌です。
タイトルの「チンタマケ」とは沖縄の方言で「鎮魂歌」を表しています。
沖縄の方言で戦争に対する怒り、平和に対する願いが力強く歌われています。
沖縄の戦争体験を沖縄以外の地域に住む人たちにも強く訴えかけている曲です。
この曲をはじめて聴く人にとっては、歌詞が表現している意味を考えることで平和への願いを再認識する機会になると思います。
Happy Xmas(War Is Over)Awich
ベトナム戦争反対のメッセージが込められたジョン・レノンさんの楽曲といえば『Happy Xmas』です。
全英チャートで最高第2位にランクインし、クリスマスソングとしても愛されている名曲ですよね。
数多くのカバーバージョンがありますが、2020年にリリースされた沖縄県出身の女性ラッパーAwichさんのバージョンがオススメです。
Awichさんのソウルフルな歌声が聴いていると心が熱くなる名演なんですよね。
映画『サイレント・トーキョー』のエンディングテーマにも起用されているんです。
ジョン・レノンさんの遺志を継いだ、反戦のメッセージが感じられる1曲になっています。
(濱田卓也)
夜鷹の夢Do As Infinity
男女2人組音楽ユニットDo As Infinityによる楽曲。
夜鷹とはアメリカ空軍機ナイトホークのことで湾岸戦争などで実際に使われているそうです。
軍人の目線で描かれたこの楽曲には「国が勝つためには人間の命を奪ってもいいのか」と自問自答に苦しむ様子が描かれており、聴いていると自然と涙がこぼれそうになります。
ボーカルの伴都美子さんの力強い歌声が反戦への意識を高めてくれる名曲でもあるので、気になる人はぜひ聴いてみてください。
(みやび)