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反戦歌。戦争に反対する名曲

太平洋戦争以降、日本人にとっては戦争を意識する機会は随分と減りました。

しかしベトナム戦争や湾岸戦争、さらには2022年のロシアとウクライナの争い、2023年のイスラエルとガザの武力衝突など、いまだに世界中で争いは絶えません。

この記事では、戦争反対への気持ちを込めてミュージシャンたちが手掛けてきた反戦歌を紹介していきます。

戦争の恐ろしさやむごさ、関わった人たちの悲しみ、二度と過ちを起こしてはいけないという決意など、平和に向けてのさまざまな感情が込められた楽曲ばかりです。

私たちも歌詞に込められた思いを読み解き知ること、できることをやっていきたいと思います。

これから紹介する楽曲とともに、あらためて平和について一緒に考えてみましょう。

【子どもたちの命と権利を守るための緊急募金にご協力ください】

日本ユニセフ「ガザ人道危機緊急募金」

日本ユニセフ「ウクライナ緊急募金」

反戦歌。戦争に反対する名曲

War & Peace坂本龍一

2023年3月、惜しまれつつこの世を去ってしまった坂本龍一さん。

生前からいろんな活動にも参加されていた坂本さん、とくに環境保全や平和に向けての活動、言葉を耳にされた方も多いはず。

『War & Peace』、タイトルからも対局である「戦争と平和」をぶつけてくるこの曲は2004年にリリースされたアルバム『キャズム』に収録されています。

この曲のリリックは平和や戦争に対する疑問を、心の底からの言葉を投げかけているもの。

ぜひ日本語訳を合わせて耳を傾けてみてください。

うたたね

狭心症RADWIMPS

RADWIMPSの楽曲の中で、世界平和や戦争について考えさせられる曲として有名なのがこの曲。

今自分たちが暮らしている世界は平和で、不自由なく暮らせている……とは言え、世界のどこかでは今も争いが起き、失われる命がある。

そんなつらいけれども受け入れざるを得ない現実を思い知らされる歌詞に心を動かされずにはいられません。

ずっしりと重苦しく心にのしかかる演奏と、野田洋次郎さんの魂の叫びのような歌い方が印象的な1曲です。

羽根佳祐

王様のミサイルカミナリグモ

当時まだ学生だったカミナリグモのギターボーカル上野啓示さんが、9.11アメリカ同時多発テロ事件に対する報復行為を目の当たりにしてつづった、深いメッセージを持つ楽曲『王様のミサイル』。

生まれてきたことの意味、争うことの無意味さを語りながらも「それでもきっと繰り返すのだろう」と、そんな漠然としつつ傷ついた感情が胸を打ちます。

みんながお互いを自分と同じように大切にできれば、平和は訪れるのかもしれません。

ささしな

あと1マイルレーズン

戦争の虚しさ、悲しさがつづられた歌詞は読むだけで泣けてしまいます。

シンガーソングライターさだまさしさんと吉田政美さんによるフォークデュオ、レーズンによる楽曲で、1991年にリリースされたアルバム『あの頃について -シーズン・オブ・レーズン-』に収録。

戦死してしまった恋人への思いがつづられたその内容が心に刺さります。

「こんな出来事はもう絶対、起こしてはならない」そういう気持ちにさせてくれる反戦ソングです。

荒木若干

明日なき世界高石友也

代表曲『受験生ブルース』で知られる、日本におけるフォークソングのパイオニアの高石友也さん。

『明日なき世界』は、1969年のフォークアルバム第3集『坊や大きくならないで』に収録された楽曲です。

バリー・マクガイアさんが歌った『Eve of Destruction』が原曲となっており、RCサクセションのカバーでも知られています。

原曲は放送禁止になったほどの残酷な光景を描いた歌詞で、高石さんのバージョンは話しかけられているように訳されています。

長年たった現在もこのような状況が当てはまるというのは到底許されることではありません。

反戦を歌うことやその歌を聴くことも発信の一つであり、声をあげ続けていくことを痛感させられます。

KEI

Hey和ゆず

ストリート出身ミュージシャンの代表格として、いまや誰もが知るトップアーティストへと上りつめたフォークデュオゆずの通算33作目のシングル曲。

日本赤十字社「はたちの献血」のキャンペーンソングとして起用された楽曲で、パイプオルガンとコーラスをフィーチャーしたサウンドが幻想的ですよね。

何度でも同じ間違いを繰り返すことの愚かさや、それでも日常の中にある確かな幸せを描いた歌詞は、反戦への祈りとともに多くのリスナーの心を震わせたのではないでしょうか。

優しいメロディーが平和な気持ちにさせてくれる、キャッチーでありながらも荘厳なナンバーです。

星野貴史