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かつぜつが悪くて歌声に力がない!そんなあなたの歌の発音を良くする3つのポイント
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かつぜつが悪くて歌声に力がない!そんなあなたの歌の発音を良くする3つのポイント

かつぜつや歌の発音を良くするには、口の開け方や発声の仕方、舌の使い方などを意識する必要があります。

歌を歌うときにかつぜつが悪くて悩む人は多いものです。

かつぜつが悪いと何を言っているのか伝わりにくいので、自分の歌声を聴いた人が歌詞に感動することも少なくなりますし、何より、歌声に力がないように相手に聴こえてしまうことがあります。

かつぜつが悪すぎて何を言っているのか分からない

口にレモン

http://o-dan.net/ja/

歌うときのかつぜつや発音を良くするためには、次の3つのポイントを意識して改善すると良いでしょう

  1. 口を大きく開けて発声する
  2. ひとつひとつの音を大きく発声する
  3. 舌の動かし方も意識する

では、ひとつひとつ見ていきましょう。

1. 口を大きく開けて発声する

口を大きく開けて発音することで、歌の発音は良くなります。

かつぜつが悪い人や、発音が悪いと言われる人に共通しているのが、口を大きく開けない、というものです。

「口を大きく開けて歌ってください」

と言われても、どのくらい大きく開けるのかが自分では分からないので、口の開け方に違和感を感じる人も多いですね。

かつぜつの悪い人の場合は、本人が思っているよりも、わざとらしいくらいに大きく口を開けて歌ってみて、やっとちょうど良い開け方になる人が大半です。

なぜなら、かつぜつを良くするには、口の中が丸見えになるくらいに大きく口を開けた方が、よりハッキリと音が聴こえるようになるからです。

「そんなに大きな口を開けて歌うと、顎(あご)が疲れてしまう!」

と思う人もいますね。

しかし、顎(あご)が疲れるのは、力が入りすぎているから疲れるのです。

適切な力加減で口を開ければ、長く歌っても、顎(あご)は疲れることはありません。

「歌っているときに口の中が見られて恥ずかしい!」

と思う人もいます。

しかし、歌は恥ずかしいと思う気持ちが強いと、全然上手(うま)くなりません。

恥ずかしいという気持ちにより、行動にブレーキがかかり、技術の向上を妨げることになるからです。

プロのアーティストは、口の中が丸見えになるくらい大きく口を開けて歌っていますが、それを見て

「あんなに口を開けて歌って恥ずかしい!」

と見ている方は思いませんよね?

それと同じで、口の中を人に見られて恥ずかしいと自分では思っていても、見ている相手は口の中よりも、歌唱力などを意識して聴いているのですから、そもそもそんなに注目していないのです。

口を大きく開けている自分を恥ずかしがって、それにより、技術の向上を妨げられるのは、とても意味のないことなのです。

羞恥心(しゅうちしん)が強い人は、口の開け方の前に、羞恥心をなぜ強く感じるのかというところを、先に克服すると良いでしょう。

羞恥心については、

歌を歌うのが恥ずかしい! 羞恥心と劣等感を捨てる方法

の記事に詳しく書いてありますので、興味がある方は読んでみてください。

恥ずかしいという気持ちは、ほとんどが自分が生み出した、妄想のようなところがあります。

妄想にのまれるのではなく、事実をしっかり認識して、改善すべき箇所(かしょ)をきちんと自分で意識しながら、調節を繰り返すことをオススメします。

口の開け方は、プロのアーティストの中でも、ハッキリ開けて歌っている人を参考に、自分の口の開け方を鏡などでチェックしながら覚えていってください。

2. ひとつひとつの音を大きく発声する

ひとつひとつの音を大きく発声すると、歌の発音は良くなります。

口の開け方が分かっても、音を小さく発声しては、聞き取りずらくなりますので、それにより、かつぜつが悪いように聴こえることがあります。

プロのアーティストのような声量をいきなりは出せなくても、大きな声というものは結構出るものです。

喧嘩(けんか)をしたり泣いたりしているときの人の声は、とても大きいですよね?(笑)

大きな声は本来みんな出せるのですが、そこに羞恥心が邪魔をしたりして、出せなくなっていることがあります。

ひとつひとつの音を大きく発音するようにすると、自然と口の開け方も大きくなります。

たとえば、わ!っと人を驚かすときのように、わ!っと大きな声を出す場合、口を小さく開けて出しませんよね?

口を大きく開けて、わ!っと言う人が多いでしょう。

そのように、大きな声を出すときは、自然に口の開け方も大きくなります。

ひとつひとつの音を大きく出すことをイメージして歌うと、かつぜつや発音は、とてもハッキリしてきます。

最初はわざとらしい感じになることもありますが、どのくらいの力加減で音を出せば、わざとらしい感じにならないかも、行っていくうちに掴(つか)めてきます。

それでも大きく発音ができないと言う人は、ひとつひとつの言葉を言うときに、大きくて速いため息をつくように音を出すと良いでしょう。

発声練習などをしている人は、あ!い!う!と、ハッキリしすぎるくらの発声で発声練習をしていますが、あれくらいハッキリと大きな声で、ひとつひとつの言葉を言うくらいで、かつぜつの悪い人には丁度(ちょうど)良いのです。

全体のバランスは、続けていくうちに掴(つか)めてくるものです。

まずは、ひとつひとつをしっかり行えるようになりましょう。

3. 舌の動かし方も意識する

舌の動かし方を意識すると、歌の発音はグッと良くなります。

口の開け方や、声の大きさを気にする人は多いのですが、舌の動かし方については、英語の発音などでない限り、気にしない人がとても多いですね。

舌はあまりにも自然に使っていることから、意識が向きにくい状態にあります。

当たり前すぎるものに対しては、気が付くのが遅くなることがありますので、しっかり意識して改善していきましょう。

舌の力の入れ方や、舌をどこにおいているかで、かつぜつや発音はかなり変わってきます。

テレビなどで、口を大きく開けているアーティストの舌の形などを見て、同じような形を自分で作って歌ったら、どのようになるかを研究すると良いでしょう。

同じような動きをすると、同じような音がとても出やすくなります。

とくに舌の動かし方は、口の開け方と同じくらい、見たまま真似(まね)すると、同じ発音などが出やすい、分かりやすいものなのです。

逆を言えば、口の開け方や舌の動かし方を意識しなければ、プロのアーティストのような歌い方には、なかなかなれない、ということです。

私も好きなアーティストの歌っている姿などを、テレビで録画して、何度も何度も見て、口の開け方や、舌をどのように使っているかなどを見ながらずっと研究していたことがあります。

目で見るよりも、聴いて研究することが、歌は多いように思われますが、見て研究することも、とても多いものなのです。

見て、聴いて、どんどんプロのアーティストの良いところを吸収して、歌を上手(うま)くなってください。

まとめ

歌の発音を良くするには、口を大きく開けて発音し、ひとつひとつの音も大きく発声して、舌の動かし方を意識して歌うことです。

発音やかつぜつの悪さで、歌が上手(うま)く歌えないと思う人は、上記のポイントを意識することで、良くなっていくでしょう。

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奏音

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