バンドで作曲する方法
バンドにおける作曲の方法について説明します。
これからオリジナルのバンドを組もうと考えている方にオススメの記事です。
バンドでの作曲は2通り
バンドでの作曲は、大きく分けると2通りの方法があります。
ひとつは、メンバー個人による作曲。
1人が曲を作って持っていき、メンバーとシェアすることでバンドの曲にする作曲方法です。
もうひとつは、セッションによる作曲。
バンドメンバー全員で即興セッションをする中で、曲を作っていく作曲方法です。
この2通りについて、それぞれご説明します。
メンバー個人による作曲
メンバー個人による作曲といっても、必ずしも1人のメンバーがすべてのパートを作るとは限りません。
たとえば、ギターボーカルが作曲をする場合、ギターのコードと歌だけを作ってスタジオに持っていき、その場でドラムやベースなど他の楽器を重ねていくという場合もあります。
個人でどの程度まで作るかはバンドによって
差があるところです。
この作り方の利点は、曲を作るためにメンバー全員でスタジオに入る必要がないので、ハイペースでの制作ができるという点です。
また、作曲できるメンバーが複数人いる場合、作り手それぞれのセンスが出るため、多様な曲を作ることができるというのもメリットといえます。
一方、デメリットとしては、作曲できるメンバーが1人しかいない場合、できる曲が似通ってしまう可能性があることが挙げられます。
また、ギターやピアノなどのメロディ楽器が弾けないメンバーが作曲した場合、打ち込みで曲を作ってこなければならないなどの手間もかかります。
以上の特徴から、ポップス系の楽曲にむいている方法だといえます。
セッションによる作曲
即興演奏で曲を作る、というと難しく聞こえますが、実はそれほど難しいことではありません。
特に組んだばかりのバンドは、セッションで曲を作る場合が多いようです。
即興で1曲作りきることもありますが、たとえば10分程度メンバー全員でセッションをして、それを録音しておけば、あとから良かった部分を選び出し組み合わせることで曲にすることもできます。
この作り方の利点は、とにかく手軽さにあるでしょう。
スタジオリハーサル練習の合間のちょっとしたセッションなどから、1曲出来上がってしまうこともあります。
また、即興演奏が元になっているため、個人作曲の曲を演奏するときと比べて、あまり練習の必要がない点も見逃せないメリットです。
デメリットとしては、その場で楽曲の細かいところまで詰めるのが難しい点が挙がるでしょう。
総じて、もともとセッション色の強い、ファンクやフュージョンなどのジャンルの作曲にむいている作曲方法です。
個人作曲とセッション作曲の併用
個人による作曲とセッションによる作曲には、それぞれメリットとデメリットがありますので、時と場合に合わせてこの二つの方法を組み合わせて作曲するバンドも多くあります。
たとえば、即興演奏を録音したものをもとにして、家に持ち帰り細かいところを詰める、といった具合です。
メンバーそれぞれの個性を出しながら、こまかく楽曲を手直ししていける、いわゆるいいところ取りの方法ですが、作り方が煩雑(はんざつ)になりすぎると、作曲に手間がかかってしまう難点もあります。
バンドによって、作曲の黄金パターンは異なる
メンバー各々の演奏力やフレーズセンス、作曲能力などにより、適切な作曲方法は変わってきます。
適切な作曲方法を見つけるには、ある程度の時間がかかりますが、それを発見するのもまた、バンドの楽しみのひとつと言えるのではないでしょうか。
ぜひとも、自分のバンドの「黄金作曲パターン」を見つけ出してみてください。
まとめ
バンドにおける作曲は、いわばバンド活動の最も根本をなすものです。
世界を変えるような一曲を、ぜひともあなたのバンドから生み出してみてください!
ライタープロフィール
作曲家
柴垣修一朗
ロックバンド「ミスタニスタ」ドラム&コーラスと作編曲を担当。
ソロで作曲活動・楽曲提供等行っています。
ミスタニスタ公式サイト
ミスタニスタ公式Twitterアカウント
Twitter:DoGeZa_To_You