ベースってコードはあるの?ベースのコードの押さえ方
ベースにもコードの押さえ方があるのをご存じでしょうか。
このコラムでは数回に渡ってコード奏法の魅力について解説していきます。
さあ、今までとちょっと違った練習方法をやってみませんか?
もくじ
ベースでコードって弾けたほうがいい?
- ベース持っている時「なんか弾いてよ」と言われ固まってしまった
- とりあえずスラップフレーズをやってみた……
- ベーシストばかりで集まる会があったけど何もできなかった
上記のような経験に心当たりのある方はいらっしゃいませんか?
そもそもベースという楽器はロック・ポップス・ジャズにおいて、その一部分を担うものです。
ボトムを支え、ドラムとボーカルの橋渡しをし、曲の躍動感を与えるのがベースの主な役割といえるでしょう。
ドラムと絡むシンプルなラインほどかっこいいベースはないという意見も聞きますが、逆に言うとベース1本で音楽を奏でることはほとんどないわけですね。
例えば上記のようにベースがあって「なんか弾いてよ」と言われたときにすごく困ると思います。
そういった場合にベースのコード奏法の知識があると「おっ」と思わせられます。
またベーシスト同士が集まっても楽しくアンサンブルができます。
コード奏法がわかるメリット
指板の上に並ぶ音を理解できる
今までほとんど12フレット以降のハイポジションを弾いたことがないという初級の方もいらっしゃると思います。
コード奏法を理解することでハイポジションおよび指板のすべてを使ういい練習になります。
アンサンブルを理解できる
初級ベーシストの方の中には「ギターやキーボードがどういうバッキングをやっているか知らない」という方がたくさん見受けられます。
コード奏法を習得することで、ほかのコード楽器の動きを把握し、全体のアンサンブルを理解するのに役立ちます。
ベーシスト同士で楽しめる
ベーシストが2、3人が集まっても、お互いがベースラインしか弾けないとアンサンブルが成立しないのですが、1人がベースライン、1人がコード、1人がメロディーを演奏することで、十分アンサンブルを楽しめます。
【初級編】まずはセブンスコードでブルースを弾いてみよう
まずは、セブンスコードのみでできるブルース進行からやってみましょう。
セブンスコード(◯7)とは
メジャーコードとは1度、3度、5度の和音で、Cの場合は「ドミソ」です。
そこに♭7度、「Cの場合はB♭」を足したコードがセブンスコードです。
通常はドミナントモーションに使用されますが、ブルース進行の場合すべてセブンスコードの場合が多いので、この2つの形になります。
4弦をルートにする方法と3弦をルートにする方法の2種類があるということを覚えましょう。
ブルージーな感じになりましたね。
まずはC7・F7・G7
後に出てくるブルース進行の基本の押さえ方です。
4弦をルートにするポジションと3弦をルートにするポジションを覚えてみましょう!
同じコードでもトップノートが3度か♭7度かで響きが違いますね。
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豆知識:ローインターバルリミットと5度抜きについて
ベースは音程が低いため鳴っている音が多いと濁ったような感じになります。
本来、C7のコードは「ド・ミ・ソ・bシ」なのですが、ベースでコードを弾く場合は、ハーモニーの上で重要度の高い「ド・ミ・bシ」を用いるのが一般的です。
またコードフォームの音程を下げていきますと、だんだん今までハーモニーに感じていたのが気持ち悪く聴こえると思います。
この濁った感じになる音程の限界をローインターバルリミットといいます。
Cブルースの基本
3弦ルートから始まるブルース進行です。
12フレット以上を用いたほうがきれいに聞こえますね。
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伴奏をつけてみましょう
今度はベース音とハーモニー音をずらす弾き方です。
4弦ルートポジションでやってみましょう。
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ベーシスト2人で演奏する場合
上パートはコード、下パートはベースラインの譜面も作成しました。
ベーシストの友達と一緒に練習するときに参考になると思います。
1ターンずつ交代するなどして楽しんでみましょう。
実はこうして見るとコードを弾いている方は半音で動いているだけなんですね。
この動きはいずれアドリブソロを弾く上でも重要になってきます。
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ベーシスト3人で演奏する場合
上記のコードとベースラインにさらにC Jam Bluesっぽいメロディーをつけました。
ベーシスト3人でぜひ弾いてみてくださいね。
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最後に
ブルージーなラインができたと思います。
オリジナルバンドをやっている方も、ライブの中間部分にボーカリストとのデュオタイムを作って演奏すれば、大ウケだと思います。
次はおしゃれなサウンドに不可欠なマイナーセブンスコード、メジャーセブンスコードを使用したもう少し高度なものをご紹介したいと思います。
ライタープロフィール
ベーシスト
津田藤宏
1980年生まれ 大阪市旭区出身 関西大学文学部教育学科卒業 津田ベース教室主宰 月60人を超えるベース教室を運営する。
大学時代よりジャズ、ポップス、ロック、ファンク、ソウルなどの音楽を演奏する。
最近は京阪神のJAZZ系ライブハウスにての活動およびジャムセッションのホストがメイン。
またエレキベースはほぼ独学。
納浩一氏よりベース奏法。
宮脇俊郎氏より指導法のレッスンを受ける。
ウェブサイト:http://bass2416.com
Facebook:fujihiro.tsuda