ベースは弦で変わる!弦を厳選するための知識【メーカー編】
ベース弦の知識、今回はメーカー編です。
メーカーと言ってもかなりの数のメーカーが存在するので、代表的なものに的を絞ってざっくりと紹介していきたいと思います。
もくじ
D’Addario(ダダリオ)
ベーシストにとってのド定番メーカー。どこの楽器屋に行ってもおそらく扱われているので手に入れやすいです。
ダダリオの弦は全体的にテンション(弦の張りの強さ)がややきつめではあります。
バランスが良く、買って間違いはないメーカーかと思います。
わりと安めの価格設定ですし、お得なツインパックというのも売られていてお財布にも優しいです。
ちなみに僕は長年のダダリオユーザーで、下のリンクのEX165を愛用しております。
Ernie Ball(アーニーボール)
世界で初めてエレキギター専用の弦を開発したメーカーです。
こちらもダダリオと並ぶぐらいベーシストにとっても定番の弦メーカーです。
アーニーボールもほとんどの楽器屋で入手できるかと思います。
テンションは結構緩めです。
比較的弦の寿命が短い方かと思います。
GHS(ガス)
ダダリオ、アーニーボールと並ぶ3大メーカーのひとつと言われていますが、日本ではあまりなじみのないメーカー。
レッチリのフリーのシグネチャーモデルが販売されていることで有名です。
音はパワフルでロック寄りな印象です。
Elixir(エリクサー)
コーティング弦の代表的なメーカー。
手触りの好き嫌いがかなり分かれるかと思います。
テンションはややきつめ。
弦の寿命は長いですが、その分価格が結構高めです。
でもエリクサーの弦が自身に合うのであれば、半年以上はもつので値段が高くてもコストパフォーマンスとしては悪くないかと思います。
DR(ディーアール)
マーカス・ミラーが使用していることで有名なメーカー。
スラップ好きはやはり一度はHi-Beamを張ったことがあるのではないでしょうか。
DR=スラップという印象が強いですが、他にもステイングが愛用するタイトで落ち着いた音色が魅力のLo-Ridersや、ブライトかつ温かみのある音色のSunbeamも愛用者が多いです。
カラー弦やネオン弦などの特殊な弦も販売しており、すべてハンドメイドで制作されているそうです。
Dean Markley(ディーン・マークレイ)
「Blue Steel」というシリーズが有名です。これは弦を一度マイナス196度まで冷却した後、常温まで自然に戻すことで分子配列を整える「クライオジェニック処理」が施されています。
この「クライオジェニック処理」によってピッチが安定し、サスティーンも良くなるそうです。
他にも2~4弦までがテーパー弦になっている「SR2000」というシリーズも人気です。
R Cocco(リチャード・ココ)
もともとはイタリア人の創設者リチャード・ココがアメリカで始めたメーカーですが、現在はイタリアでハンドメイドによって製作されています。
テンションがゆるめで、音的には程良く落ち着いた上品な印象です。
Rotosound(ロトサウンド)
世界で初めてラウンドワウンドのベースの弦を製品化したメーカー。
The Whoのベーシスト、ジョンエントウィッスルの要望がきっかけで開発されたそうです。
ジャコ・パストリアスが「swing bass 66」を愛用していたことでも有名です。
他にもMr.Bigのビリー・シーンモデルやアイアン・メイデンのスティーブ・ハリスモデルも販売されています。
テンションがかなり緩めで、手触りがザラついているのが特徴。
La Bella(ラベラ)
弦楽器以外にも民族楽器の弦なども製造しているE&O Mariという弦メーカーのブランドです。
ジェームス・ジェマーソンやチャック・レイニーといったモータウンサウンドを支えた巨匠ベーシストが愛用していたことで有名。
値段が結構高めです。
まとめ
かなりざっくりな紹介にはなってしまいましたが、各メーカーそれぞれの特色や使用しているベーシストをなどをまとめてみました。
人によって好みもさまざまですし、弦を交換する頻度や手触りなどの感じ方も違いますので、張ったことないメーカーの弦を張ってみたいなぁーなんて時のあくまで参考程度にしていただければと思います。
ライタープロフィール
ベーシスト・サウンドクリエイター
Broad Person
ベーシスト、サウンドクリエイター、ブロガー。
14歳の時にベースを手にし、バンド活動を開始。
その後、大阪の某音楽専門学校へ進学。
これまでにいくつかのインディーズバンドを渡り歩き、全国規模での活動を展開してきたが、限界を感じてあえなく就職。
就職後はベースの講師業も隠れてこそこそ行い出す。
DTMにも手を出し、ひとりで曲作りも開始。
自身のペースで地道に活動中。