音楽業界でよく聞く「ブッキング」という言葉の意味
みなさんは普段、ブッキングと言う言葉を聞くことがあるでしょうか。
「SNSや、ライブハウスのポスター、旅行の時にホテルを探しているとホームページで見たことがある!!」なんて方も多いのではないでしょうか。
今回は音楽業界のブッキングの意味について解説していこうかと思います。
一般的なブッキングとは?
「ホテルをブッキングしておきました」や「あのバンドをブッキングしたい」などと言う使われ方をするこの言葉。
意味は二種類あり、ひとつ目は予約と言う意味です。
もうひとつは契約と言う意味があります。
これを踏まえて、音楽業界でのブッキングの使われ方を解説していきますね。
イベンターとブッカー
音楽業界でいうブッキングとは、ずばりイベントに出演してくれる出演者へオファー、出演の交渉をすることです。
このブッキングをおこなう人をブッカーと呼びますが、そのほかにも、イベンターという人がブッキングをおこなうこともあります。
その違いを簡単に説明してみます。
ブッカー
ライブハウスにはブッカーと呼ばれるイベントの主催者のような人が存在します。
ライブハウスでは頻繁にライブハウス主催のイベントがおこなわれています。
ブッカーは主にライブハウスで公演するイベントを組み立てる人ですね。
対バンしてほしいバンドやイベントの趣旨にあったバンドを選んでブッキングします。
ライブハウスのスケジュールに合わせてイベントを組むことになるので、スタッフや店長などがやっている場合が多いです。
イベンター
イベンターはブッカーと違い、ライブハウスに常駐しているスタッフとは限りません。
普段は別の仕事をしていたり、バンドをしていたり、さまざまな人がイベンターとして活動されています。
ブッカーと違い、イベンターは自分のスタイルにあったイベントを組むので、定期開催でおこなわれます。
つまり、ライブハウスで行われるスケジュールをすべて埋める必要はないので、自分の主催するイベントのブッキングだけをすればいいのです。
バンドからブッキングをする場合
ブッキングは必ずしもブッカーやイベンターからするとは限りません。
たとえば、レコ発のツアーを計画しているバンドがいるとします。
「あのライブハウスでライブがしたい!」や「自分たちと合ったバンドと対バンがしたい」と思った時にバンド側からライブハウスのスタッフや先輩バンドマンに相談します。
そこで提案してもらった案と、バンド側の希望が一致すればブッキングが成立するわけですね。
ダブルブッキング=予約の重複
ダブルブッキングという言葉は日ごろから耳にすることが多いのではないでしょうか。
これは予約の重複を意味しています。
ダブルブッキングしてもなんとかなる場合もありますが、多くの場合はどちらかの予約を断らないといけないですね。
これはかなり失礼な行為になるので、ブッキングをする際、される際はダブルブッキングしないように気をつけないといけません。
ブッキングの方法
まず、イベントを組もうと思うと会場を押さえる必要があります。
そこで、開催日時・イベントテーマ・チケット料金・ノルマを先に決め、ライブ会場を予約します。
予約ができたら次は目ぼしいバンドにブッキングをします。
この時、どのようなイベントなのか・他の出演者は誰が出るのか・ノルマはどれくらいなのかをしっかりとバンド側に伝える必要があります。
無事に出演が決まれば、そのあとはイベントタイトルやタイムテーブル、イベントの告知をする作業に進んでいきます。
ブッキングの時に気をつけるのは、当たり前のことですが、ギリギリになってから予定を組まないことです。
行動は早め早めを意識しておこなうのがベストです。
最後に
音楽業界のブッキングという言葉について謎は解消されたでしょうか。
バンドマンも、主催者も双方にとって大切な意味のあるブッキング。
うまく活用して、すてきな出会いが待っているといいですね。
ライタープロフィール
フェス大好き女子
今江瑞希
中学時代に親友に聞かされたBUMP OF CHICKENにハマりまくり音楽に目覚める。
高校時代の先輩にメロコアの世界へと導かれまんまと心酔。
当時付き合っていた彼氏の影響をモロに受け当時から現在まで10-FEETの大ファンに。
毎日ウィッグとにらめっこした美容師時代を卒業し現在はスタジオ、ライブハウス、ブライダル音響のスタッフとなり毎日新しいバンドを探し漁る毎日。
年中フェスとライブに出回っているのにもかかわらずツーステができないポンコツキッズです。