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Fender '65 Deluxe Reverbをシミュレートしたギター用リバーブ・コンパクトエフェクター BOSS FDR-1
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Fender ’65 Deluxe Reverbをシミュレートしたギター用リバーブ・コンパクトエフェクター BOSS FDR-1

クラブギグ用アンプの代名詞ともいうべき定番アンプが、フェンダー’65デラックス・リバーブです。クラブやライブハウスで使いやすい22ワットというサイズを始め、真空管アンプ特有のボリュームを上げたときに得られるナチュラルなドライブ・サウンド、またボリュームを絞ったときの、きらびやかでハリのあるクリーン・トーンは、未だ変わらぬ人気を誇り、現在でもリィシューモデルが販売され続けるロング・セラーとなっています。

もちろん、名称の通りリッチ感があり、深い奥行きのあるリバーブも、このアンプの大きな魅力のひとつです。

BOSSとFender社のコラボレーションから生まれた「BOSSレジェンド・シリーズ」には、この’65デラックス・リバーブのサウンドをモデリングしたFDR-1 Delux Reverbがラインナップされています。

以下、FDR-1の特徴や仕様について解説します。

’65デラックス・リバーブのサウンド特性

FDR-1の原型である、オリジナルのフェンダー’65デラックス・リバーブは、ブルースやジャズ、カントリー、そしてロックと、あらゆるジャンルのギタリストから支持されるサウンドが特徴です。

つまり、クリーン・サウンドからドライブ・サウンドまで極端なクセがなく、ギタリストの個性によってアレンジしやすいアンプとも言えます。

クリーン・トーンでは豊かな中音域が目立ち、高音域は煌びやかでありつつも、耳障りな部分が抑えられています。

プリアンプとして使用することで性能を発揮

また、歪みを上げてもナチュラルさを失わないドライブ・サウンドはコンプレッション感のある粒立ちの良いサウンドです。

このような’65デラックス・リバーブの特性をBOSS独自のCOSMテクノロジーによってコンパクトなボディに詰め込んだFDR-1は、エフェクト単体での使用はもちろん、プリアンプとして使用するのが最も性能を発揮する使い方でしょう。

あらゆるレンタル・スタジオに常設されている定番アンプ、ローランドJC-120でフェンダー・アンプのサウンドを再現するには、これ以上無い一台です。

オリジナル’65デラックス・リバーブには無いサウンドも追加

BOSS FDR-1

FDR-1のコントロールは、左から

音量および歪みを調整する LEVEL/GAIN

高音域の調整をする TREBLE

低音域の調整をする BASS

ビブラートおよびリバーブの調整をする VIBRATO/REVERB

以上の4つで構成されています。

LEVEL/GAINとVIBRATO/REVERBの二つのコントロール・ツマミは2重ツマミを採用しており、それぞれ独立してのサウンド作りが可能となっています。

特に、オリジナルの’65デラックス・リバーブには搭載されていないGAINコントロールを使用することにより、積極的に歪んだサウンドを作り出すことも可能です。

空気感までをリアルに再現

更に、オリジナルと比べても遜色ないほどリアルに再現されたREVERBの効きの良さや、独特な揺らぎを得ることができるVIBRATOのサウンドは、オリジナルの’65デラックス・リバーブのサウンドを知らない人にも心地良く響くでしょう。

また、VIBRATO機能については、本体ペダルを2秒間踏み続けることで、ビブラートの周期をタップ・テンポで入力することができます。

FDR-1のサウンドを引き出す音作り

前述した通り、多くのレンタル・スタジオに常設されているJC120にFDR-1を繋ぎ、プリアンプとして使用する方法が最もナチュラルな使い方でしょう。

もちろん、クリーンなアンプの前に繋ぐ以外にもFDR-1のサウンドを引き出す音作りのコツは色々あります。

FDR-1単体の歪みだけでは物足りない、という場合、FDR-1の前にブースター的に歪み系のエフェクターを繋ぐことで、アンプが変わっても同じ歪み系のサウンドを作りだすことができます。

また、アンプにリターン端子が付いている場合、そちらにFDR-1を接続することで、よりリアルな’65デラックス・リバーブの空気感を得ることができます。

BOSS FDR-1

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