名機ファズ。歪み系の元祖ジミヘン・サウンド。おすすめのギターコンパクトエフェクター BOSS FZ-3
Fuzzといえば最初の歪みエフェクターです。
始まりはベースをレコーディング中に卓が壊れてでた音をアーティストが気に入り、その音を再現するために産まれたエフェクターだと言われています。
熱狂的なファンを持つワケ
著名なところで言えばジミ・ヘンドリックスから、最近ではMuseのマシュー・ベラミーなど様々なミュージシャンに愛されているエフェクターです。
回路としてはとても単純で自作する方は最初のエフェクターであることが多いです。
しかし、そのために部品などの影響が大きくによってサウンドがかなり異なってしまいます。
構造としてはバイポーラトランジスタの増幅回路を基本に、非対称歪を発生させる回路構成が多い。
ギターアンプに過大入力を印加して歪ませた音を模倣するオーバードライブやディストーションが生み出す音色とは異なる、バイポーラトランジスタ特有の音色を発生する。
そのためかなり独特のまさに言葉の由来通りFuzz(毛羽立った)サウンドが得られるのです。
ある意味使いづらいと言われるFuzzがエフェクター界でも熱狂的なファンを持つ理由でもあります。
今のBOSSには珍しいアナログ回路
最近のボスが出してるFZ-5(FZ-2 Hyper FUZZはアナログ)はCOSMによるデジタル回路なのですが、このFZ-3はアナログ回路です。
アナログ回路のFUZZは独特なスムースで暖かみがあるトーンが特徴で長く愛されています。
しかし、アナログ回路のFUZZにはひとつ問題が、それは部品などによって個体差が出てしまう(スイッチひとつで音が違います)のですが、そこらへんはさすがにボス!
そういうことなく安定したサウンドを得ることができます。
サウンドの特徴・使い方
コントロールはLEVEL、TONE、FUZZのシンプルに3つです。
LEVELは音量、FUZZはかかりの強さ。
TONEは単純に右にまわせば鋭くなり左にまわすとこもったサウンド、というわけでもなくまわしていくことで歪みのキャラクター自体が変化していく感じです。
太くてスムース、扱いやすいサウンド
サウンドとしてはとにかく太くスムースな音で扱いやすいサウンドといえます。
どうしてもFuzz、特にマフ系などはドンシャリになってアンサンブルの中で埋もれてしまうこともあるのですが、このFZ-3は抜けもよくそういう意味でも使いやすいです。
FUZZのノブをあげていけば音が太くソロやリフなどに使えるリードサウンドに、逆に少し抑えめに設定するとビンテージライクなFuzzサウンドを得ることが出来ます。
TONEノブをまわしていくとジリジリとしたエッジのあるサウンドになります。
FUZZ全開気味でTONEノブを使い自分が好きなサウンドを探すのがおすすめの使い方です。
ブースター的な使い方
さらにはブースター的な使い方もできます。やり方としてはまずLEVELのノブを全開に、次にFUZZノブを絞り切るとブースターにもなります。
このブーストした音はとても艶っぽくソロなどで他の歪みエフェクターと合わせて使うとよいでしょう。
短命になってしまった銘器 Boss FZ-3
このFZ-3はBOSSのコンパクトエフェクターシリーズなかでも短命に終わってしまったエフェクターとして有名です。
これは非常に残念なことで、今でも根強い人気があり、元レッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシアンテが使用していたことでも有名で、海外でもとても人気が高くプレミアが付きオークションなどで高額で取引されていた時期もありました。
今ではFZ-5が後継機として発売されています。
最後に
FUZZはどうしてもディストーションやオーバードライブに比べると癖が強くなかなか最初は使いこなすのが難しいとは思います。
ですが、個性としてはとても強くオンリーワンとして使えます。
きっと自分の納得のいくサウンドを手に入れた時の感動も大きいものです。
ですので試行錯誤しながら自分のお気に入りのサウンドを手に入れてください。