定番ベース用グラフィックイコライザー。初心者にも使いやすいおすすめコンパクトエフェクター BOSS GEB-7
バンドでの音作りに迷っているベーシストにおすすめしたい、優れたコンパクトエフェクターがあります。
それが本記事でご紹介するGEB-7 Bass Equalizerです。
もくじ
定番のベース用イコライザー
GEB-7は1995年に発売されて以来、現在に至るまでベース用グラフィック・イコライザーの定番商品として販売されています。
グラフィック・イコライザーとは、可変の中心となる周波数が割り当てられた複数のスライダーを上下させることで、グラフを見るように視覚的に音質をコントロールできるイコライザーです。
使いやすい7つのスライダー
GEB-7は50Hz、120Hz、400Hz、500Hz、800Hz、4.5KHz、10KHzの周波数をコントロールする7つのスライダーと、エフェクトをオンにした時の出力を決定するスライダーを備えています。
この7つのスライダーを操作すれば、かなり幅広い音作りができるのですが、上記の周波数を見ても実際にどのように音が変化するのかイメージするのは難しいかもしれませんね。
そこで、次節ではGEB-7を使った基本的なセッティングをご紹介します。
基本的なセッティング方法
以下にGEB-7を使った3つのセッティング例をご紹介します。
それぞれのセッティングを元に微調整していけば、理想的なサウンドに近づきやすくなるでしょう。
スタンダードなロックに最適のセッティング
最初にご紹介するのは、スタンダードなロックに適したセッティングです。このセッティングでは中低音を強調して、バンド演奏時の音抜けを確保することを目指します。
まず、50Hzと4.5Hzのスライダーを下から2番めのラインまで下げて下さい。
次に500Hzのスライダーを上から2番めのラインまで上げます。
後は400Hzと800Hzを上から3番目のラインに動かせば、スタンダードなロックに最適なセッティングの完成です。
120Hzと10KHzのスライダーは真ん中のラインのままで構いません。
このセッティングで低音が足りないと感じたら、50Hzか120Hzの帯域を少し上げてみてください。
ヘビーロック向けのセッティング
次に、ヘビーロックに適したセッティングをご紹介しましょう。
ヘビーロックは重低音が命ですので、まず50Hzのスライダーを+15dbのラインまでガツンと上げてください。
次に隣の120Hzのスライダーと4.5KHz、10KHzのスライダーを上から2番めのラインに合わせます。
あとは400Hz、500Hz、800Hzのスライダーを-15dbのラインまで下げてやれば、ヘビーロックに適したドンシャリセッティングの完成です。
スラップに適したセッティング
最後に、スラップに最適なセッティングをご紹介します。
まず、400Hzのスライダーを下から2番めのラインまで下げます。
次に50Hzのスライダーを上から3番めのラインまで、4.5KHzと10KHzのスライダーを上から2番めのラインまで上げれば、スラップ向けのセッティングの完成です。
120Hz、500Hz、800Hzのスライダーは真ん中のラインに合わせておきましょう。
バンド練習での使いこなし
前節でご紹介したセッティングはあくまで基本的なものなので、必ずしもバンドサウンドにマッチするわけではありません。
上記のセッティングを忠実に守っても実際のバンド練習では音が抜けてこない場合がありますし、使用するベースによってもセッティングは大きく変わります。
そこで、練習ごとにセッティングを微調整する必要があるのですが、あまり練習中に音をいじっているとメンバーからクレームが出るかもしれませんね。
練習のムードを悪くしないためにも、セッティングはスピーディーに決めたいところです。
そこで、事前に各スライダーを動かすことによる音の変化を覚えておくことをおすすめします。
スタジオの個人練習を利用して、大きな音で各スライダーを+15dbまで上げた時のサウンドをチェックして見ると良いでしょう。
バンドのドラマーに協力してもらって、実際に演奏しながらセッティングをいろいろと試してみるのもおすすめです。
グラフィック・イコライザーを使いこなせれば、ライブでもDIを通してPAさんに良い音を送れるようになりますので、ぜひGEB-7でサウンドコントロールをマスターしてみてください。
あると便利なBOSSアプリ
定番のコンパクトエフェクターをアプリ内で|BOSS Pedal Sketch
演奏する曲ごとにセッティングを登録したり、お気に入りのアーティストのセッティングを登録したり、使い方は様々。