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和音可能なオクターバー。おすすめギター・ベース用コンパクトエフェクター BOSS OC-3
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和音可能なオクターバー。おすすめギター・ベース用コンパクトエフェクター BOSS OC-3

1982年に発売されたBOSS初のオクターブ・エフェクターであるOC-2は、20年以上に渡って販売されるロングセラーモデルとなりました。

今回ご紹介するのは、そのOC-2の後を引き継いで2003年に発売されたOC-3 SUPER Octaveです。

OC-3は世界で初めてポリフォニックの演奏を実現したオクターブ・エフェクターとして登場しました。

それまでのオクターブ・エフェクターはモノフォニック、つまり単音での演奏にしか対応していませんでしたが、OC-3は和音での演奏を実現しているのです。

新しいサウンドを生み出すエフェクター

OC-3の魅力はこれだけではありません。以下に、このエフェクターが優れている点を記します。

ベース用のインプットを装備している

OC-3はギター用のインプットとは別にベース用のインプットも備えており、ベースの特性に合わせたピッチ検出を行ってくれます。

アウトプットを2つ装備している

OC-3は通常のアウトプットのほかにエフェクトを通さない原音を出力するDIRECT OUTを装備しており、アイデア次第でより多彩なサウンドを作りだせます。

重低音の歪みサウンドを生み出すドライブ・モード

MODEセレクトツマミでDRIVEを選べば、オクターブ音と原音を歪ませた重厚なドライブサウンドが得られます。

エフェクト効果をかける音域を設定できる

POLYモードに設定している時のみ、RANGEツマミによりエフェクトをかける音域を設定できます。

この機能により、低音弦にのみエフェクトをかけることも可能です。

コントロールツマミの役割

BOSS OC-3

ここで、OC-3のコントロール・ツマミの役割をご紹介しましょう。ツマミは全部で4つありますが、役割を覚えればコントロールは簡単です。

MODE

エフェクトモードを決定するツマミです。

モードはRANGE、OCT2、DRIVEの3つでRANGEはポリフォニックのオクターバー、OCT2は1オクターブ下と2オクターブ下の音を原音に加えるモード、DRIVEは原音とオクターブ下の音を歪ませるモードになっています。

CONTROL

MODEツマミでRANGEを選んでいる時はエフェクトをかける音域の調整、OCT2を選んでいる時は2オクターブ下のサウンドのボリューム調整、DRIVEを選んでいる時は歪みの調整と、セレクトしているモードにより役割が変わります。

OCT1 LEVEL

オクターブ下のサウンドの音量を調節するツマミです。

DIRECT

原音の音量を調整するツマミです。

MODEでDRIVEを選択している時のみ、全体の音量を決めるツマミになります。

OC-3で独創的なサウンドを生み出そう

OC-3はその多彩な機能により、ただ原音にオクターブ下の音を足すだけのエフェクター以上の働きをしてくれます。

以下に挙げる使い方を参考にすれば、より独創的なサウンドを生み出せるでしょう。

CONTOROLツマミを使ったソロパフォーマンス

前節でご紹介したとおり、OC-3はMODEツマミをRANGEに合わせておくことでCONTROLツマミでエフェクトのかかる音域を調整できます。

CONTROLツマミを左に回すほどエフェクトを掛ける範囲を低音域だけに絞れるので、6弦と5弦でオクターブ下のベースの音を、1から4弦で原音を活かしたメロディを奏でるといったソロパフォーマンスも可能です。

2つのアウトプットを使った荘厳なサウンド

OC-3のDIRECT OUTを使えば、オクターブのかかった音とは別にエフェクトのかかっていない音をほかのエフェクターに接続して出力できます。

これにより、オクターブ下の重低音とディレイなどの空間系のエフェクトがかかったサウンドをステレオで出力でき、まるで2本のギターを同時に鳴らしているような荘厳なサウンドを演出可能です。

このように、OCT-3は一般的なオクターバーの一歩先を行くエフェクターとなっています。

より多彩なサウンドを1本のギターで奏でたいと考えている方は、ぜひ一度OCT-3を試してみてください。

BOSS OC-3

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