太い低音が人気のオーバードライブ・コンパクトエフェクター BOSS OD-3
BOSSのオーバードライブといえばまず、思い浮かべるのが名機OD-1の存在ではないでしょうか？
OD-1は高域が比較的出ていて、バリッとしたエッジ感を持ったドライな音といった印象ですが、OD-3はそのOD-1の歪みを凝縮し、粘りのあるサスティーンと太い低音が特徴です。
もくじ
これ一台で様々な表現ができる
OD-3はドライブレンジがとても広く、ボリュームを絞れば暖かみのあるクリーントーン。
そしてドライブつまみを真ん中くらいでパリッとしたクランチサウンド。
このクランチサウンドはテレキャスターとの相性が抜群によいです。
粘りのあるサスティーン、粒立ちのいい歪み感
さらにドライブつまみを全開にすることで、オーバードライブ独特の太いサウンドに粘りのあるサスティーン、そして粒立ちのいい歪み感が得られます。
他の楽器を邪魔しないちょうどいいサウンドが得られます。
実際のライブでも、これ一台で弾いてるプロもたくさんおられる程です。
ブースターの役割にも最適
OD-3の素晴らしいところはブースターとしてもその役割を果たすところです。
少しだけ音量を持ち上げる、といった本来のブースターの使い方にプラス、太い歪みもプラスされていきます。
コツとしては、アンプ側のボリュームを少し大きめに設定してあげます。
ドライブを少し足す
メインとなる歪みのレベルをちょうど良い音量まで下げていき、オーバードライブのレベルをソロとして気持ちの良い音量まであげていきます。
コツとしてはドライブを上げすぎない事が重要だと思います。
OD-3はレンジが広いので、他のエフェクターの歪みにプラスする際は、ドライブを少し足すくらいの方が音抜けがよいです。
BOSS OD-3 コントロール
インパクトのある外観
やはり、OD-3の特徴はその色合いにあります。
斬新な黄色いシンプルな外観。
これはよくライブ等でアーティストの足下にエフェクターが並んでいる時に強烈なインパクトを放ちます。
ギタリストなら必ず気づきます。OD-3はそれほど世界的にも認知度のあるエフェクターなのです。
BOSS OD-3
カッティングサウンドに向いている！？
カッティングといえば、クリーントーンでギター側はハーフトーンでコンプをかけて弾くというイメージですが、実はこのOD-3を使ってカッティングをするととても歯切れのいいサウンドになります。
コツは、ドライブつまみを半分より少なめに設定して上げます。
そして、トーンつまみを真ん中にして、あとはレベルを少し持ち上げるくらいに設定してあげます。
ストラトキャスタータイプならフロントかハーフトーンで弾いてみてください。
テレキャスタータイプとも相性が良い
テレキャスタータイプとの相性もいいので、テレキャスタータイプでカッティングするととても気持ちの良いクランチカッティングサウンドが得られます。
アンプとの相性は？
マーシャルとJC-120との相性ですが、個人的にはJCとの相性は抜群に良いと思います。
オーバードライブ本来の素質を十分発揮できると思います。
バッキング専門のパートの方は、JC-120にオーバードライブのみでも十分コシのあるバッキングが得られると思います。
クランチチャンネルで使う個性的な歪みに
一方でマーシャルとの相性ですが、マーシャルのクリーントーンで使うのはもちろん、クランチチャンネルで使うとまた個性的な歪みに変わります。
リードギターの方は、クランチチャンネルでサウンドを使ってからOD-3でブースターの役目を補うととても太いサウンドが得られます。
ドライブは全開が吉！？
基本的にディストーション系のエフェクターは、ドライブが全開だと粒が荒くて聴き取りにくい、というか埋もれてしまう事が多い中、OD-3はドライブを全開にする事でそのOD-3が持っている本来のドライブサウンドが聞けます。
よくいわれるように低音弦の曇りは多少感じるかもしれませんが、粒立ちがよいのでとても気持ちのよいサウンドに仕上がりますよ。
BOSS OD-3
スペック
| 電源 | 006P（1個）、ACアダプター（PSA-100） |
| 消費電流 | 9mA（DC9V） |
| 端子 | 入力、出力、ACアダプター |
| 入力換算ノイズ | -115dBm（IHF-A） |
| 入力インピーダンス | 1MΩ |
| 出力インピーダンス | 1kΩ |
| 幅 (W) | 73 mm |
| 奥行き (D) | 129 mm |
| 高さ (H) | 59 mm |
| 質量 | 410 g |