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カホンを作ってみた。組み立てキットの作り方
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カホンを作ってみた。組み立てキットの作り方

カホン(Cajon)は箱型の楽器で、素手で叩いてリズムを奏でる、誰でも楽しめるシンプルな楽器です。

基本的に木材を使って作られている楽器です。

今回、自作で作ってみたので工程手順を紹介していきたいと思います!

組み立て・接着

今回は、木を切断するところの一からの制作ではなく、以下のカホンキットを使用して組み立てます。

MEINL Percussion マイネル カホン DIYキット Make Your Own Cajon MYO-CAJ

MEINL Percussion マイネル カホン DIYキット Make Your Own Cajon MYO-CAJ

http://meinlpercussion.com/products/Product/show/2222/619/#product-single-headline

キットを開封するとこのように、木材が指定サイズにカットされて入っています。

その他、ネジ類も入っています。

カホンキットを開封

キット以外に工具は別途必要です。

必要な工具

キットから出したらまず仮で組み立てて、パーツがしっかり組み立てられるか、必要数入っているかの確認を行ないます。

カホンキットの仮組み

実際にはめ込んでみます。

床は水平な場所で、汚れてもいいように布切れを敷くなどして、作業スペースを確保します。

カホンキットのはめ込み

カホンキットのはめ込み:2

仮組み立てで確認できたら、木材用接着剤を使って、底板と側板を接着させて組み立てます。

木工用ボンド

底板と側板の接着

溝に流し込むようにたっぷりつけていきます。

溝に流し込むようにたっぷりつける

そしてはめ込みます。

そして接着剤が溢れるぐらいギュっと接着させます。

ギュっと接着

このように側板から、組み立てます。

すぐには木材用接着剤は乾きませんが、10分程押さえていると安定します。

側板から組み立てます

次は天板です。

こちらも溝に木材用接着剤を流し込んで蓋をするように、接着します。

木材用接着剤を流し込んで蓋をするように接着

しっかり接着する

しっかり接着する:2

天板が付いたら、L型万能定規で角が直角になっているかを確認します。

L型万能定規

直角になっているかを確認

次は裏板(穴が空いている板)を接着します。

裏板(穴が空いている板)を接着

裏板は少し大きめのサイズになっている

ここで注意なのは、裏板は少し大きめのサイズになっているため、この時点ではサイズがぴったりと合いません。

天板(座る側)にきっちり合わせておき、底板側に余分な部分が出るようにします。

天板(座る側)にきっちり合わせる

そしてベルトストラップで締め付け固定し、しばらく乾かします。

この際、木材などを間に挟み込んで、テンションをかけると、締まり具合を安定します。

ベルトストラップで締め付け固定

木材などを間に挟み込んでテンションをかける

次はスナッピーをつけます。

スナッピーは、通常スネアドラムに使用するのを、半分にカットしたものです。(このキットでは既にカットされています)

スナッピーをつける

この際、電動ドリル・ドライバーを使用してネジ穴を空け、スナッピーを三角柱にネジで固定します。

まず、ネジ穴のきっかけを作ります。(この際、ビットはドリル型)

電動ドリル・ドライバーを使用してネジ穴を空ける

スナッピーを三角柱にネジで固定

ネジ穴のきっかけを作る

穴が2〜3mm空いたら、ビットをドライバー型に交換し、ネジを締めていきます。

ネジを締める

スナッピー

次はサイドバンド、底バンドと天バンド、計4本の当て木を接着します。

ここの作業が重要で、取り付け方(向きや本数)によって、打面側の面積が変わるので、出音が変わるようです。

サイドバンド、底バンドと天バンドの当て木を接着

当て木を接着剤を塗る

当て木を接着

スナッピーも天バンド側(座る方)に接着させ、外側に向くようにします。

※写真では天バンドをわざと付けないようにしています。

天バンド側(座る方)に接着

天バンド側(座る側)

今回は乾きを早めるため、ドライヤーを使いました。

隙間ができないようにしっかり押さえます。(接着用クランプがある場合はそれでもOKです)

ドライヤーで乾燥させる

内部の当て木を取り付けたら打面側の板を取り付けます。

今回はネジは取り付けていませんが、打面側の周りをネジで締め付けるとさらに打面が強化されます。

打面側の板を取り付け

接着剤でしっかり固定

再びベルトストラップで固定します。

ベルトストラップで固定

スナッピー取り付け側は浮きやすいので、座って体重をかけます。

体重をかけます

ヤスリがけ

固定したまま、外に持ち出し、ヤスリがけをします。

ヤスリがけは、表面のでこぼこをなくし演奏しやすいように、角を丸くするのが目的です。

使用するのは紙ヤスリ(サンドペーパー)で、まずは粗い紙ヤスリから初めて、徐々に細かい紙ヤスリで磨いていきます。

紙ヤスリ(サンドペーパー)

細かい部分は、このようにちぎって使うと、使いやすいです。

ちぎって使います

角などを丸くする

角などを丸くする際は、サンダー(電動サンドペーパー)を使用しました。

※手動だとすごく時間がかかります。

サンダー(電動サンドペーパー)を使用

サンダーで整える

塗装・ラッカー仕上げ

ヤスリがけを終えると、細かい木くずをしっかり払い落とし、塗装していきます。

まずマスキングテープで塗らない部分をカバーします。

マスキングテープでカバー

塗装にはオイルステインを使います。

オイルステインは、木に染み込みやすい性質を持っており、音にも影響を与えにくく、美しい木目も生かした仕上がりが可能です。

色、塗る面はお好みで!

塗装にはオイルステインを使用

オイルステインをハケで塗る

木目に沿って塗るとキレイに仕上ります。

木目に沿って塗るとキレイに仕上ります

木にすぐ染み込んでいくので、意外にもすぐ乾きます。(15分ぐらい)

15分ぐらいで乾きます

仕上げはラッカーを薄く吹きかけ、乾いてたら→吹きかけを繰り返し、何度も何度も重ねて吹きかけます。

ちなみに今回の制作の際は、カホン1つあたり、420mlを2本ぐらい消費しました。

仕上げにラッカーを薄く吹きかける

何度も何度も重ねて吹きかけます

カホンの打面

ゴム足の取り付け

最終仕上げはゴム足取り付けです。

スナッピー取り付けのときと同様に、電動ドリルできっかけ → ドライバーでネジ締めを行ないます。

ゴム足の取り付け

ドライバーでネジ締め

完成!

自作カホンキットの完成

叩けるまでのところまで、ほぼ一日で完成できました!

ここからは、ラッカーフィニッシュを完全に乾かしたあと(2,3日かかります)、最後に軽くヤスリがけをしたら、完全に終了です。

今回ご協力して頂いたmj guitar schoolさん

mj guitar school

http://mj-guitar-school.com/

今回ご協力して頂いた京都の向日町にある「mj guitar school」さんでは、ギターレッスンのほか、ベースレッスン、ウクレレ・レッスン、定期的にカホン制作やウクレレ制作のワークショップも開催中です!

小さい子供もギターレッスンしています!

電話番号075-874-4941
メールinfo@mj-guitar-school.com
レッスンエレキギター、アコースティックギター、エレキベース、ウクレレ
住所617-0002 京都府向日市寺戸町中村垣内25−42
最寄り駅阪急京都線 東向日駅
URLhttp://mj-guitar-school.com/
Twitterhttps://twitter.com/mj_guitarschool

最後に

誰でも作れて気軽に叩ける楽器、カホン。

ぜひ、あなただけのカホンを作ってみてはいかがでしょうか?

ライタープロフィール

中尾きんや

スタジオラグ

中尾きんや

スタジオラグスタッフ

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kin_kinya

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