最終更新：2019/4/23

「コンピレーション」と「オムニバス」ってどういう意味？

ライターまよ

「コンピレーション」や「オムニバス」という言葉をよく見かけますよね。

なんとなく意味がわかるような、わからないような言葉です。

「コンピレーション」と「オムニバス」は何が違うのでしょうか？

「ベストアルバム」や「グレイテスト・ヒッツ」も同じ意味でしょうか？

その疑問の解消にチャレンジしてみようと思います。

コンピレーションの意味
オムニバスとはどう違うの？
コンピレーション・オムニバスアルバムはどんなアルバム？

ひとつのアーティストの楽曲をまとめたコンピレーション・オムニバスアルバム
複数のアーティストの楽曲をまとめたコンピレーション・オムニバスアルバム

コンピレーション・オムニバスアルバムの役割
おまけ：iTunesで曲が迷子になる事件
おわりに

コンピレーションの意味

コンピレーションやオムニバスという言葉はよく見かけますよね。

コンピレーションは英語でcompilationと書きます。

この名詞の意味は「編集」「編集したもの」です。

音楽に関してコンピレーションと言う場合は、もう少し限定的な気がします。

調べてみると……、

コンピレーション【compilation】
〔編集・編集物の意〕
特定の編集方針に基づいて複数の楽曲を一つにまとめたCDやレコード。一人の音楽家の代表的な楽曲をまとめたり、あるジャンルの楽曲をまとめたりする。コンピレーション-アルバム。
引用：weblioより「COMPILATION」

ひとつのアーティストの楽曲をまとめる場合
複数のアーティストの楽曲をまとめる場合

2つのパターンどちらもコンピレーションと言えるようです。

つまりコンピレーションとは、テーマにあわせて音楽をまとめることを言うようです！

オムニバスとはどう違うの？

「オムニバス」という言葉もよく聞くと思います。

オムニバス(omnibus)は、元々、ラテン語で「すべての人のために」を意味する語で、1826年以降にはそこから派生して「乗合馬車」の意味も加わったと言われる（語源の詳細は乗合馬車を参照）。公共交通機関のバス(bus、英語)の語源にもなった[1]。
そこから発展し、種々の芸術分野で「独立したいくつかのものを一つにまとめた」作品形態を指すようになった。[要出典]「オムニバス映画」「オムニバスドラマ」「オムニバスCD」のように呼ばれる。
元になる作品は、それぞれが独立したものではあるが、まとめられる際には共通した方向性に沿って集められる。TV放映における連続した作品の一回であるとか、短編が多い。
文学作品におけるそれはアンソロジーであるが、単独の作家により記述されたものである場合のみオムニバスが用いられる。音楽作品でのそれはコンピレーションであり、オムニバスが用いられるのは日本だけである[2]。
引用：wikipediaより「オムニバス」

オムニバスもコンピレーションとほとんど同じ意味で使える言葉のようです。

日本ではオムニバス・アルバムのようによく見かける言葉ですが、音楽に関して言えば、コンピレーションが世界では使われている言葉のようです。

余談ですが、「『オムニバス』っていう名前のアルバムタイトルなのか〜」という勘違いをした方がいるそうです。

……、それは若き日のスタジオラグへおこしやす編集長ということはナイショです！

コンピレーション・オムニバスアルバムはどんなアルバム？

ひとつのアーティストの楽曲をまとめたコンピレーション・オムニバスアルバム

1991年にリリースされたMötley Crüeのアルバム『Decade of Decadence』はコンピレーションアルバムです。

1981年のデビューから10周年を記念したアルバムで、過去のアルバムから数曲と、アルバム未収録曲2曲、新曲3曲、ボーナス・トラックとしてライブ2曲が収録されています。

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ひとつのアーティストの場合はベストアルバムやベスト盤ともよく言いますね。

ベストアルバムはグレイテスト・ヒッツ（GREATEST HITS）とも呼ばれます。

これは「ヒット曲を集めた」というような意味です。

グレイテスト・ヒッツはアルバムタイトルになることもよくありますよね。

たとえば、リンプ・ビズキットのシングルベストアルバムのタイトルは『Greatest Hitz』です。

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ヴァン・ヘイレンの初のベストアルバムも『グレイテスト・ヒッツ』です。

このアルバムもボーナストラックが収録されていますね。

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ほかにもまだまだたくさん『グレイテスト・ヒッツ』というタイトルのアルバムがあります。

世界に『グレイテスト・ヒッツ』というアルバムは何枚あるか気になるところです。

勇敢にも数えた方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください！

複数のアーティストの楽曲をまとめたコンピレーション・オムニバスアルバム

こちらのアルバムはメタル好きのふなっしー本人が選曲したメタルの名曲を集めたコンピレーションアルバムです。

クイーンからはじまりイングヴェイ・マルムスティーン、メガデスなど、メタルの大御所が名を連ねたアルバムですね。

このアルバムの場合は「メタル好きのふなっしーによるセレクト」という、メタルを普段は聴かない方も興味を持てるような面白い切り口の入門アルバムかもしれません。

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コンピレーション・オムニバスアルバムの役割

コンピレーション・オムニバスアルバムはアーティストの入門編として聴けますし、ほかのアルバムでは聴けない未収録曲が収録されたりしていて、従来のファンも思わず買ってしまったのではないでしょうか。

普段は聴いたことがないジャンルの音楽にチャレンジする時にも便利なのがコンピレーション・オムニバスアルバムではないでしょうか。

言わずとしれた日本のメタル界を語るのに外せない伊藤政則さんも著書で言及されていました。

「NWOBHMの普及にコンピレーション・アルバムが重要な役割を担ってきた事実を知り抜いていたブライアンは、マイクが制作した、ギタリストに焦点を当てたコンピレーション・アルバム『U.S.メタル』に触発され……（略）」
伊藤政則『目撃証言ヘヴィ・メタルの肖像』2013　学研プラス児童・幼児事業部　音楽事業室

NWOBHMとはニュー・ウェイブ・オブ・ブリティッシュ・ヘビーメタルの略で、1970年代後半のイギリスでの音楽ムーブメントのことです。

アイアン・メイデンやデフ・レパードがあてはまります。