DTM初心者のための作曲のコツ
この記事では、DTMなどこれから作曲に取り組もうとしている方に向けた作曲のコツをご紹介します。
作曲をしてみたいけれど、「何から取り組んだらいいのかわからない」そんな風に思っている方にぜひご覧いただきたい内容になっております。
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もくじ
楽譜は書けなくても大丈夫!
作曲というと、楽譜に細々とした音符をひとつずつ書き込んでいく、面倒臭い作業を思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、そのような作業は一切不要です。
メモ用紙などに、コード進行や、仮の歌詞など必要な情報をちょちょいと書くだけでも、作曲は成立するのです。
また、「楽器は持っていないけど、作曲はしてみたい」そんな方には、「DAW」と呼ばれるソフトウェアがオススメです。
これを使えば、楽器ができなくても、パソコン上で音を鳴らしながら、曲を作ることが可能です。
DAWソフトを使ってみるならまずは無料のソフト、「Studio One Prime」や「Garageband」をインストールしてみましょう。
Studio One Prime
参考:【DTM初心者のための】Studio One(スタジオワン)の使い方。インストール編
Garageband
参考:【誰でも曲が作れる!】GarageBand(ガレージバンド)の基本的な使い方
DAWソフトに関しては、こちらもぜひお読みください。
宅録・DTMで作曲を始めたい作曲するときに用意するもの
作曲初心者の方なら、作曲するときに用意するものはそれほど多くはありません。
楽器を使うなら、用意するものは
- 楽器(ギターやキーボードなど)
- メモ帳、もしくは録音機材(スマートフォンのボイスメモでもOKです)
- コード表
以上です。
DAWソフトを使うなら、用意するものは
- お使いのDAWソフト
- コード表
これだけでも曲は作れてしまいます。
しかし、なぜコード表を使うのか?
その理由は、次項で説明します。
作曲はまず、コード進行から!
作曲する上で最初に作るべきものはなんでしょうか。
ドラム?ベース?はたまた歌メロディ?
正解は、ありません。
どのパートから作るかは、人それぞれ、またどんな曲を作るかによっても変わってきます。
ただ、初めて曲を作る!という方には、まずはコード進行から作ってみるのがオススメです。
コード進行をつくれば、リズムギターやベースなどが格段につけやすくなりますし、メロディも非常に作りやすくなるからです。
コード進行はいわば、曲作りの土台にあたる役割を果たすわけです。
よく使うコード進行には、このようなものがあります。
まずはこれらを組み合わせて、コード進行を作ってみましよう。
- F→G→Em→Am
- Am→F→C→G
- C→Am→Dm→G
- F→G→Am→C
- C→G→Am→Em→F→C→F→G
J-POPでよく使われるコード進行を5つチョイスしてみました。
これらを使って、たとえば「イントロとAメロは4、Bメロは2、サビは5」というように、好きなように組み合わせてみましょう。
もちろん、他にもいろいろな王道のコード進行がありますので、興味のある方はリサーチしてみてくださいね。
「ド」の音で終わるメロディ
コード進行にはある程度の「王道パターン」がありますが、メロディにはあまり「王道」と呼ばれるようなものはありません。
それだけに、初めて曲を作るときに多くの方が苦労しやすいのが歌メロディです。
ですがメロディにも、ある程度のルールがあります。
それは、「メロディの最後の音はドで終わる」ことです。
ドの音は、「トニック」と呼ばれ、最も安定した音だと言われています。
メロディの末尾に最も安定した音を持ってくることで、メロディをすっきりと終わらせる効果がありますので、困ったらこの音でメロディを終止させてみましょう。
もちろん、それ以外の音で終わるメロディも世の中にはたくさん存在しますし、それによって独特な雰囲気を得ているケースもたくさんあります。
あくまでも「メロディに困ったときは」ドの音で終わらせる、くらいの意識で大丈夫です。
鼻歌でいろんなメロディをつけて録音してみて、気に入ったものを使っていきましょう。
完璧じゃなくても、完成させてみるのが大事
初心者の方が作曲において挫折しがちな原因で多いのは、「イントロとAメロはできたのに、Bメロで良いものが浮かばないから、そこから先が作れなくなる」というもの。
いつまでたっても良いものが作れないと、モチベーションも下がってきますから、非常に難しいところです。
そんなときは、思い切って作れないところはいったん後回しにしてしまいましょう。
作曲は前後のつながりも大事。
後の展開を作ってみたら、作れなかったところがすんなり浮かんできた、なんてこともよくあることです。
最初から良いものを作れる人はそうそういません。
はじめはあまりクオリティを気にせず、アイデアが浮かばないところは後回しにしながら、とりあえず1曲最後まで完成させてみることを目標にしてみましょう。
作品を完成させてみて、ここがイマイチだ、ここをこうしたほうがよかった、と分析して、次につなげましょう。
それをくり返すうち、あなたの作曲技術はみるみる上達していくはずです。
最後に
初めての作曲に関するレクチャーは以上です。
慣れないうちはなかなかアイデアが浮かばないことも多いでしょうが、そんなときには基本に立ち返り、王道と呼ばれるコード進行やメロディを借用するのもひとつの手です。
作曲はくり返すうち上達します。
まずは有名な曲のマネでも大丈夫ですから、曲を完成させることを目標に、頑張っていきましょう。
しかしながら、作曲は表現。
型にはまらない、自由な発想で気の向くまま作るのもまたひとつの手です。
ぜひとも、作曲を楽しみましょう!
ライタープロフィール
作曲家
柴垣修一朗
ロックバンド「ミスタニスタ」ドラム&コーラスと作編曲を担当。
ソロで作曲活動・楽曲提供等行っています。
ミスタニスタ公式サイト
ミスタニスタ公式Twitterアカウント
Twitter:DoGeZa_To_You