涙が出るほど美しい、切なく泣けるクラシックの名曲
クラシックの名曲はさまざまなアレンジが施され、日常生活のBGMとして意識せずとも耳にしているものです。
映画やドラマ、CMなどで「切なくて泣けるんだよなあ」と感じていた楽曲が、実はクラシック音楽だったなんてことも珍しくはないですよね。
そんなクラシック音楽の中でも、今回の記事では「泣けるほど切なく美しい」をテーマとしたクラシック史に残る名曲をピックアップ、初心者の方にも聴きやすい楽曲をご紹介しています!
クラシックならではの繊細で時に大胆な、心に響く美しき音世界をぜひお楽しみください。
もくじ
- 涙が出るほど美しい、切なく泣けるクラシックの名曲
- 月の光Claude Debussy
- 弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky
- トゥオネラの白鳥Jean Sibelius
- 幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov
- ため息Edward Elgar
- 甘き死よ、来たれJ.S.Bach
- 弦楽のためのアダージョSamuel Barber
- ピアノ・ソナタ第8番「悲愴」第2楽章Ludwig van Beethoven
- ノクターン 第20番嬰ハ短調「遺作」Frederic Chopin
- G線上のアリアJ.S.Bach
- 交響曲第6番『悲愴』Pyotr Tchaikovsky
- 2つの悲しき旋律Edvard Grieg
- ヴォカリーズ Op.34-14Sergei Rachmaninov
- カノンJohann Pachelbel
- パガニーニの主題による狂詩曲 Op.43 第18変奏「アンダンテ・カンタービレ」Sergei Rachmaninov
- 夢想Claude Debussy
- 歌曲集「3つのメロディ」Op.7 第1曲「夢のあとに」Gabriel Fauré
- 亡き女王のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- 『幻想的小品集』より第1番「悲歌(エレジー)」Sergei Rachmaninov
- 愛の悲しみKreisler=Rachmaninov
- 愛の夢 第3番Franz Liszt
- ヴォカリーズSergei Rachmaninov
- 亡き王女のためのパヴァーヌMaurice Ravel
- 「無言歌集 第2巻」より ヴェネツィアの舟歌 第2 嬰へ短調Felix Mendelssohn
- 48のモチーフ集―エスキス 作品63 第1番 ハ長調『幻影』Charles Valentin Alkan
- 平均律クラヴィーラ 第1巻 第1番 プレリュード BWV846J.S.Bach
- 24の前奏曲 作品28 第15番 変ニ長調 「雨だれの前奏曲」Frederic Chopin
- カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲Pietro Mascagni
- 歌劇「リナルド」より「私を泣かせてください」Händel
- ワルツ第10番Frederic Chopin
- ジムノペディ 第1番Erik Satie
- 古い時計台 Op.48-2Heino Kaski
- 天使のセレナーデGaetano Braga
- バイオリン協奏曲ホ短調 第1楽章Felix Mendelssohn
- バラード第1番Frederic Chopin
- 鳥の歌Pablo Casals
- ノクターン4番イ長調John Field
- ピアノと弦楽オーケストラによるエレジーAlla Pavlova
- 交響曲第1番ハ短調作品68 第4楽章Johannes Brahms
- 「四季」より「10月〜秋の歌」Pyotr Tchaikovsky
- 弦楽とオルガンのためのアダージョト短調Remo Giazotto
- 3つのノヴェレッテ 第3番Francis Poulenc
- アルハンブラの思い出Francisco Tárrega
- 24のプレリュード 第4番Frederic Chopin
- 楽興の時 第4番Sergei Rachmaninov
- 3つのノクターンより第1曲Sergei Rachmaninov
- 「樹の組曲」より「樅の木」Sibelius
- 歌劇「オルフェオとエウリディーチェ」より「精霊たちの踊り」Christoph Willibald Gluck
- オーボエ協奏曲二短調2楽章 アダージョヴェニスの愛Alessandro Marcello
- 舟歌 第1番Gabriel Urbain Fauré
- 練習曲第3番作品10の3「別れの曲」Frederic Chopin
- シチリアーナGabriel Urbain Fauré
- サラバンドHändel
- スラヴ舞曲 作品72-2Antonín Dvořák
- 弦楽四重奏曲第2番3楽章「夜想曲」Alexander Borodin
- 主よ、人の望みの喜びよJ.S.Bach
- 「子供の情景」より「トロイメライ」Robert Schumann
- シャコンヌTomaso Antonio Vitali
- ラ・カンパネラFranz Liszt
- 幻想即興曲Frederic Chopin
- 「レクイエム」より「涙の日(ラクリモーサ)」Wolfgang Amadeus Mozart
- アヴェ・マリアGiulio Caccini
- 悲しみのワルツOskar Nedbal
- 歌劇「タイス」より「瞑想曲」Jules Massenet
- 『エニグマ変奏曲』より「ニムロッド」Edward Elgar
- 即興曲15番 “エディットピアフを讃えて”Francis Poulenc
- 『トリスタンとイゾルデ』より「イゾルデの愛の死」Richard Wagner
- ペール・ギュント第2組曲 より「ソルヴェイグの歌」Edvard Grieg
- ノクターン 第2番 変ホ長調 作品9の2Frederic Chopin
- プニャーニの様式による前奏曲とアレグロFritz Kreisler
- ペール・ギュント第1組曲より「オーゼの死」Edvard Grieg
- アヴェ・マリアCamille Saint-Saëns
- 愛の喜びFritz Kreisler
- 交響詩 「前奏曲(レ・プレリュード)」Franz Liszt
- 練習曲作品25の11「木枯らし」Frederic Chopin
涙が出るほど美しい、切なく泣けるクラシックの名曲
月の光Claude Debussy
心を静かに揺さぶる『月の光』は、視覚に映る月明かりのように澄み切った美しさで聴く人の感情を優しく包み込む。
どこか懐かしさを感じさせるメロディは、普段忙しく過ごす中でふと耳にすることによって、内側から湧き上がる感情を揺さぶり、忘れかけていた切なさや悲しみを再び思い出させてくれる。
クロード・ドビュッシーさんが放つ音の一滴一滴が、いつの日か誰かを想った夜の情景を彷彿とさせるのだ。
豊かな表現力で織り成される旋律は、音楽の持つ力を改めて認識させてくれる。
日々の生活の中で感じるさまざまな瞬間と共鳴する、クラシック音楽の素晴らしさをこの楽曲から感じていただきたい。
弦楽セレナーデPyotr Tchaikovsky
切なさと美しさが共鳴する瞬間を味わえるチャイコフスキーの『弦楽セレナーデ』は、聴く者の心に深く突き刺さる作品です。
第1楽章のハ長調から生まれる豪壯なメロディは、聴き手を温かく包み込みます。
普遍的な美しさを持つこの楽章は、一聴しただけで心に残る力を持っています。
一方、第4楽章では、冒頭のメロディが戻ってきて、聴き手を再び感動の渦へと誘います。
これは、ただ心地良いだけでなく、人生の深さをも感じさせる作品です。
オススメの曲として、初心者でも気軽に聴け、何度も繰り返し聴きたくなる『弦楽セレナーデ』は、クラシック音楽が生み出す「切なさと美しさ」を知る絶好の機会を提供してくれます。
トゥオネラの白鳥Jean Sibelius
心奥深くに響く旋律が、耳に心地よく響く「トゥオネラの白鳥」。
絶妙なゆったりとしたテンポで進むこの音楽は、フィンランドの伝説に基づき創り出された。
イングリッシュ・ホルンの優雅なメロディが死の国を象徴する白鳥を彷彿とさせ、聴く者の感情を静かに揺さぶります。
悲しみと美しさが絶妙に融合した名曲は、クラシック初心者にも深い感動を与えるでしょう。
日常の中でふとこの曲が耳にすることで、思わず涙がにじむ瞬間に遭遇するかもしれません。
クラシックが紡ぐ物語性と情感は、今も変わらず多くの人々の心に寄り添い続けています。
幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)Sergei Rachmaninov
天才ピアニスト、作曲家として多くの名作をこの世に生み出してきたセルゲイ・ラフマニノフ。
悲壮感のただよう旋律は特に高い評価を集めていますね。
そんなラフマニノフの作品のなかでも特に涙を誘う作品として知られているのが、こちらの『幻想的小品集 Op.3 第1曲 悲歌(エレジー)』。
若かりし頃に作られた作品で、哀愁のただよう感情的な旋律が特徴です。
弾き手によって聴こえ方が特に変わりやすい作品なので、ぜひさまざまなピアニストによる演奏を聴き比べてみてください。
(Ryo)
ため息Edward Elgar
バイオリンの美しい調べが心を打つ『愛の挨拶』で知られる、イギリスの作曲家エドワード・エルガーの楽曲。
1914年、第一次世界大戦の開戦直前に、弦楽合奏とハープ、オルガンのための作品として作曲されました。
幾重にも重なる重厚な弦楽器の音の後ろで、さりげなく奏でられるハープの音色が切なさを感じさせる、心に深くしみいる1曲です。
ハープのパートはピアノでも演奏されます。
さまざまな楽団の演奏で、楽器編成による音色の違いを楽しむのもおすすめですよ。
(ゆり)
甘き死よ、来たれJ.S.Bach
バロック時代を代表するクラシック作曲家ヨハン・セバスティアン・バッハが、1716年に礼拝のために作曲したと伝えられている、全6曲から成る教会カンタータの第1曲目です。
カンタータとは、バッハが生きた17世紀から18世紀にかけて発展した、単声または多声のための、器楽伴奏付の声楽作品を指します。
バッハが残したカンタータの作品数は、なんと200曲以上!
何層もの音の重なりが美しい、教会音楽の世界をお楽しみください。
(ゆり)