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【ドラムの叩き方】ダブルストロークのコツと練習法
最終更新:

【ドラムの叩き方】ダブルストロークのコツと練習法

ダブルストロークとは、ひと振りの動作で2回叩くストロークのことで、ダイナミクスを出したり、細かいスティックコントロールをおこなったり、ドラムの脱力やスピードアップに欠かせない「弾む感覚」をつかむためにも非常に重要なテクニックです。

ダブルストロークの感覚は大きく分けて2種類!

細かい弾みを拾う!

ダブルストロークは1回の動作で2発の音を鳴らします。

スティックを弾ませて叩く感覚は必要不可欠ですので、ダブルストローク習得に取り組む前に、まずはスティックを親指と人差し指、または中指でつまんでスティックに「支点」を作り、スネアの上でスティックを複数回弾ませてみましょう。

その弾みを2発で止めるとダブルストロークになります。

大きく弾ませ2発目を拾う!

ハイポジション(スティックを90度以上振りかぶっている状態)のままスティックを振り下ろし、腕は降ろしている状態のままスティックだけを弾ませます。

弾んだスティックを指で操作し2発目を叩きます。

参考動画です。

ダブルストローク習得に有効な練習パターン!

この練習にはメトロノームと鏡必須!

8分音符の腕の振りで16分音符を叩く

【R L R L RRLL RRLL】

ドラムスコア。8分音符の腕の振りで16分音符を叩く

8分音符の腕の振りで左だけダブルストローク

【R L R L R LL R LL】

ドラムスコア。8分音符の腕の振りで左だけダブルストローク

8分音符の腕の振りで右だけダブルストローク

【R L R L RRL RRL】

ドラムスコア。8分音符の腕の振りで右だけダブルストローク

ロングロール

ダブルストロークを繰り返します。

こちらはメトロノームを使用し、しっかり16分、6連符などのリズムを感じて叩きます。

【RRLL RRLL RRLL RRLL】

ドラムスコア。ロングロール

パラディドル

ルーディメンツのひとつ。

ルーディメンツは、マーチングやドラムコーで発展してきた小太鼓の基礎奏法のひとつ。ドラムセットへの応用でより複雑なドラミングができる。

ルーディメンツ – Wikipedia

シングルストロークとダブルストロークの融合パターン。

【RLRR LRLL】

ドラムスコア。パラディドル参考動画です。

ダブルストロークができるとこんな事ができる!

ダブルストロークを練習し始めのころはなかなか難しいですが、習得すればこんなこともできます。

普段音楽を聴いていてよく耳にするフレーズにはダブルストロークが使われているのです。

シングルストローク4

ドラムスコア。シングルストローク4

ルーディメンツのひとつ。

ダブルストロークの感覚を歯車のように組み合わせます。

ラウドロックなどで使われる、ツインペダルを使ったコンビネーションフィル(手4発、足2発)の時などに使われる技です。

6ストロークロール

ドラムスコア。6ストロークロール

ルーディメンツのひとつ。

ファンクビートなどのフィルとして応用されることが多いです。

ヘルタ

ヘルタ

ハイブリッドルーディメンツのひとつ。

ダブルストロークの感覚を使うことで、手癖として使えるテクニカルパターン。

多くのジャンルでよく耳にするフィルです。

参考動画です。

ダブルストローク習得のための心構えとは!

小手先でやるのではなく、体でしっかりとリズムをとる!

ダブルストロークなどを使った細かいパターンは曲芸ではなく「音楽」です。

細かいパターンを叩く時もしっかりと「音楽」を意識し、必ずリズムに乗ることを意識しましょう!

むやみに叩き続けるよりもしっかりとできている感覚をつなげる!

レッスンでもダブルストロークをつなげて叩く時など、片手ずつやってる感覚とは変わり、音を出すことにとらわれて腕を2回動かして2発ずつ叩いてしまってる光景をよく目にします。

これはダブルストロークとは言えません。

ダブルストロークに限らず「弾んでるもの同士を組み合わせる」ということを意識すれば、奇麗な音が出る上にスピードアップにつながります。

必ず鏡を見ながら練習する!

はっきり言ってしまうとダブルストロークは「感覚」です。

右利きのドラマーは右でならなんとなくできるけど、左手は……となってしまう方が多いです。

右手でつかんだ感覚を左手でもしっかりモノにするためにも、鏡を使って右手を参考にしながら同じ感覚を目指しましょう。

参考:ドラム練習を充実させる方法

最後に

いかがでしたか?

ダブルストロークを習得すれば「脱力」「スピードアップ」「オシャレなダイナミクス」を得ることにもつながり、プレイの可能性が大きく広がることまちがいなしです!

ライタープロフィール

森谷亮太

プロドラマー・ドラム講師

森谷亮太

1986/9/18生まれ。

11歳の頃よりドラムに興味を持ちたたき始める。

これまでにインディーズレーベルよりCD、DVDを多数リリース。

全国ツアーや、海外公演なども経験。

海外での飛び入りセッション経験もあり、2015年に秋にはアメリカ、ニューヨークにて、ジャズ、エンターテイメントの世界を学ぶ。

2009年に開業した、自身のドラム教室【森谷ドラムスクール】ではわかりやすさ、親しみ易さなどで高い評価を受けている。

またYouTubeにて配信しているレッスン動画は累計30万回再生、チャンネル登録者1500人(2016年1月現在)にもなる人気の動画レッスン。

InstagramやtwitterなどのSNSでも毎日レッスン動画を配信中。

講師として活動する傍ら、サポートドラマーとして、プロ、アマで活動するアーティストや、他の音楽教室のドラムサポートを行うなど、プレイヤーとしても精力的に活動している。

YouTube

https://www.YouTube.com/channel/UCqvUqkn5JA_12SAni6w8xjQ

Instagram

https://www.instagram.com/moritani_drumschool/

ウェブサイト:http://moritani-drumschool.com

Twitter:moritani_drum

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