ドラム・パーカッションの定番基礎練習メニューまとめ
「基礎練習ってそんなに大切?地味だし、普通に曲の練習した方がよくね?」って話。
結論から言わせてもらう。
基礎練習はめちゃめちゃ大切だ。
なぜなら、基礎ありきの応用(曲)だから。
土台ありきの華やかさだから。
基礎練習をしない人がどれだけ曲の練習時間を増やしても、上達は遅いし完成度は低いし、なかなかうまくはいかないのである。
基礎練習の重要性
音楽=基礎+応用(各曲の個性)
音楽というものは、基礎+応用(各曲の個性)で成り立っている。
例えば全ての曲が「基礎:応用=6:4」で成り立っているとしたら。
基礎がなってない人は、10の練習をしないといけない。
完成したら次の曲。
また10の練習。
その次もまた10の練習。
キリがないのは一目瞭然だ。
対して基礎がなっている人は、それだけで曲の6割が完成しているようなものなのだ。
4割の練習で曲が完成してしまう。
曲をこなすスピードがもう段違い。
こういうところで差がついてくる。
極端な話だが、楽器は基礎練習だけでもずいぶんと上達するものなのだ。
何が言いたいかっていうと……
上達したかったら基礎練習やるといいよ、ってこと。
チェンジアップ
テンポを揺らさず、安定して叩けるようになるための練習。
4分音符、8分音符、3連符、16分音符……という風に、少しずつ細かい音符で刻んでいく。
この4種類の音符が、楽譜のほとんどを占めている。
これだけしか出てこない楽譜のほうが多い。
これが一番大事な基礎練習だ。
速さは、初心者ならBPM=60から。
できる限界の、またはギリギリできないくらいの速さまで、少しずつ上げていこう。
チェンジアップ + α
チェンジアップ上級編。
5連符、6連符、7連符、32分音符まで練習。
6連符は使えるとすごく楽しい音符だ。
テクニカルなフレーズに応用しやすく見栄えもする、ソロで大活躍の音符である(譜面書きがへたくそなのは許してくださいな)。
アクセント移動
アクセント(>)を使いこなすための練習。
8分音符の中、アクセントがついたところを強く叩く。
慣れないうちはこれだけでリズムがよれちゃいますが、慣れてしまえば簡単。
コツを掴めばすぐにできるようになると思う。
遅いテンポで(ありえないほどゆっくりでOK)、少しずつ感覚を手に馴染ませていくのがコツ。
アクセント + α
アクセント上級編。
簡単になったら、数を増やしたものも練習しよう。
連続したアクセントは難易度高め。
じっくりと確実に、ひとつずつ丁寧に仕上げていくのがポイント。
ダブルストローク
最後はもうちょっとランクアップして、ダブルストローク。
ダブルストロークとは、連続して同じ手で叩く譜面のこと(RR、LLのこと)。
分かるとは思うが、Rが右手、Lが左手だ。
昔の僕なら分からなかった。
初心者が最初にぶち当たる壁がこれなんじゃないかと思う。
僕もかなり苦戦したところだ。
コツは力を抜くこと。
繰り返し練習して体が慣れれば、変な緊張もなくなってリラックスできるようになってくる。
基礎練習のコツ
- ゆっくりのテンポから、確実に(最初はBPM=60~)
- スティックの動きを体に馴染ませる
おさえるべきところはこれだけ。
初めて自転車に乗ったときを思い出しながら、体で覚えよう。
ライタープロフィール
ドラマー
pump9015
へっぽこドラマー。
CD不況を嘆く。
中学生の頃、初めてドラムを叩く。
興奮して眠れなくなった。
ドラマーとしての自分の知識をここにまとめておきたいのと、始めたばかりの方に少しでも参考になって貰えればと。