初心者ドラマーがスタジオで気をつけたい4つのこと
ドラムはほかの楽器と違って、この「セッティングがうまくなること」が上達の近道でもあります。
かといって、いきなり完璧なセッティングを最初から目指すのは効率が悪い。
そこで「はじめてのスタジオで最低限知っておきたいこと=セッティングのポイント」を紹介したいと思います。
チューニングについて
まずセッティングというと、気になるのがチューニング。
そして、なぜかリハーサルスタジオのドラムの打面はパツパツに張ってあることが多いです。
このまま叩くと手首を痛めてしまいますし、パツパツに張った太鼓の音はバンドの音に埋もれてしまいます。
なので、チューニングキーを使って均等に緩めていきます。
ここで気を付けたいのは、チューニングに慣れていないと1カ所を緩めすぎて今度は打面がダルダルになって戻せなくなってしまいます。
なので、チューニングに自信がなければ一度に回すのは45度ずつくらいがいいでしょう。
いろいろ「硬くて」回らない
その時に困るのが、チューニングしたいけどボルトが硬くて回らない!ということ。
本来はそんなに固いものではないのですが、スタジオによってはいろんなコンディションのドラムがあるので、ボルトが回らないことがあります。
そんな時は備え付けのチューニングキーだと特に腕力の弱い女性だと指を痛めてしまうことも。
なので、スタジオに入るときは、自分のスティックと取っ手が大きいチューニングキーは必ず買っておいた方がいいでしょう。
タムタムは一個で
太鼓類のセッティングで注意すべきは、右側のタムタムは使わないほうがいいです。
なぜかというと、タムタムを2個使うセッティングは「左右のタムタムの打面差をなくす」ことや「ライドシンバルを叩きやすい位置に置くスペースを作る」などセッティングにちょっとした工夫がいるからです。
なので、最初のうちは左側のタムだけを使ったいわゆる「3点セット」でしばらくセッティングに慣れたほうがいいと思います。
参考:ドラムのセッティングに煮詰まったときには、基本の3点セットに戻ってみましょう
「タムが左右ないと足りなくない……?」と思う方もいるかもしれませんが、全然大丈夫です。
ドラムはリズムを叩く楽器なので、タムタムを2つ使った演奏をするより、まずは基本のリズムがしっかり叩けた方がバンドメンバーからは喜ばれるでしょう。
けがに注意!
あと、あまり不安をあおりたくはないのですが、スタジオでドラムを叩いているとケガしてしまうこともあります。
例えば、セッティングをしていたら、急に太鼓やシンバルが落ちてきたなど……。
そうならないために、セッティングをするときは、ボルトを回しているのと反対の手で必ず太鼓やシンバルを支えてあげてください。
あとは、ドラムを叩いていてフロアタムの縁に右手の小指をぶつけてしまうこともよくあります。
これは、フロアタムの打面を少し自分の方に傾けてセッティングすると防げます。
さいごに
というわけで、初心者ドラマーがスタジオに入るときに気を付けたいことをまとめてみました。
ポイントとしては、あんまり細かいことは気にせず、取っ手が広いチューニングキーを用意して、けがに気を付けよう!ということですね。
もちろん、演奏にエネルギーを注ぐのが一番大事なので、セッティングにエネルギーを取られるのは望ましくはないのです。
しかし、繰り返せば必ずうまくなるので、ぜひ自分なりのセッティング術を開拓していってください!
ライタープロフィール
ドラマー
Hazime
ドラム歴20年。
プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。
「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。
物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。
ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net