曲の最後の「ジャンジャン」やるやつ、ドラマーが気を付けること
曲の最後の「ジャンジャンやるやつ」……。
あれってドラムはどういうことをやれば良いの?
どうしたらかっこ良くできるの?
そんな疑問、ありませんか。
この記事を読んで、早速実践してみましょう。
そもそもあれは何をしているの?
ライブで曲の最後に、メンバー全員で「ジャンジャン」やっているあれ……、まずは以下の動画を観てください。
X JAPANのライブです。
https://www.youtube.com/watch?v=d2zW2xPcNBI&feature=youtu.be&t=8m4s
お客さんと一緒に盛り上がっていてかっこ良いですよね。
「ジャンジャン」は曲の最後を伸ばし、盛り上げることでお客さんをさらに興奮の渦へ引き込みます。
先ほどの動画をご覧ください。
8分7秒辺りからバンドで「ジャンジャン」やっていますが、お客さんも一緒に拍手をしたり歓声を上げたりして、その「ジャンジャン」に参加しているのです。
会場が一体となりライブがさらに盛り上がっていませんか?
観ているお客さんは大興奮です。
バンド、お客さんが一体となった見事な盛り上がり方ですね。
ではその「ジャンジャン」の中でドラムは何をすれば良いのでしょうか?
決まりがない「ジャンジャン」
実を言うと何をやっても自由です。
X JAPANの動画ではドラムのYoshikiさんがシンバルとツーバスでドコドコやったあとにスネア、タムと順番にテンポを落としながら回していって、最後にスネアとクラッシュで締めています。
上記は一例ですが、シンバルとバスドラムを連打して派手に盛り上げるも良し、スネアやタムを連打して音数を多くして盛り上げるも良し。
自分がそんな風に演奏している姿を想像すると早くステージに立って、曲の最後にお客さんと一緒に盛り上がりたくなってきませんか?
「よ〜し!!派手に盛り上げてやるぞ〜!!」
ちょっと待ってください。
盛り上げたい気持ちは分かりますが、少し落ち着きましょう。
何をやっても良いからと言って適当に演奏してはいけません。
かっこ良く盛り上げるためのポイントがあるのです。
このポイントはドラマーとして大切なことですから、最後まで記事を読んでから実践してみてください。
かっこ良くキメるためのポイント
いくら派手に盛り上げるからと言ってもグチャグチャ演奏してしまうのはNG。
最後まで奇麗に演奏することを心がけましょう。
具体的なポイントを挙げると、
- シンバルとバスドラムはしっかりタイミングをそろえて音を出す
- スネア、タムは1打1打はっきり鳴らし、「音の粒立ち」を大切に
- 「ジャンジャン」の最後の1音こそバンド全員でしっかりそろえて
曲を演奏している時と同じですね。
そろえるべきところをしっかりそろえて、楽器を奇麗に鳴らしてあげると音が遠くまで、広い会場でも後ろのお客さんのところまで飛んでくれます。
またかっこ良く盛り上げられても、その最後の1音、メンバー全員で「ジャン!」とやって終わるタイミングがズレてしまったらせっかくの盛り上がりも台なし。
最後の1音まで集中です。
そろえるべきところをしっかりそろえる、楽器を奇麗に鳴らすなど基本的なことをしっかり守りながら「ジャンジャン」しましょう。
最後にお客さんの心をグッとつかもう
曲の最後の「ジャンジャン」やるやつはドラム演奏の基本をキッチリ守ることで、よりかっこ良く盛り上げられるのです。
あまり熱くなりすぎて滅茶苦茶な盛り上がり方になってしまわないように気をつけてください。
最後に具体的に3つのパートに分けてポイントをまとめた動画を貼り付けます。
どういう風に「ジャンジャン」をすれば良いか悩んでいる方はぜひご覧ください。
この動画を参考に、皆さんそれぞれの「ジャンジャン」でお客さんと一緒にライブを盛り上げましょう。
あと最後にひとつ、「ジャンジャン」の最中はお客さん一人一人の目をしっかり見てくださいね。
グッとお客さんの心をつかみましょう。
ライタープロフィール
ドラマー
片平智久
1984年福島県いわき市生まれ。
同市在住。
Musicians Institute Hollywood校PIT卒業。
在学中にEd Roscetti氏に師事。
帰国後、YAMAHA大人の音楽レッスンドラム科講師として活動。
YouTubeを通して「分かりやすいドラム動画」も配信中。
ウェブサイト:https://www.tomohisa-k.com
ブログ:http://blog.livedoor.jp/tomohisa_k
Twitter:DrumusicTomo
YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/user/drumusictomo