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ドラム初心者のためのドラム譜・リズム譜入門。よくわかる楽譜の読み方
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ドラム初心者のためのドラム譜・リズム譜入門。よくわかる楽譜の読み方

「ドラムの譜面ってどうやって見るの?」

「譜面を見ながら叩けるようになりたい!」

そうお考えの初心者ドラマーの方は多いではないでしょうか。

今回は楽譜の読み方の基本とコツを解説したいと思います。

ドラム譜を読むための基礎知識

楽譜の読み書きはよく言語の習得に例えられます。

もちろん言語の習得ほど難しい事ではありません。

なにかの言葉を見たとき、例えば「おはよう」という文字を見たとき、私たちは「えーと、あ行の1番最初と、は行の……」などの見方はしません。

言葉も「音」なので「おはよう」の音をイメージするのです。

音符を見た時も「これは8分音符なので……」というイメージではなく「タンタン」などの音をイメージできるようにします。

またドラムの楽譜は他の楽器に比べてキーもコードも、音階もありません。

音符の長さだけ理解できれば読めます。

ドラム譜は五線譜上に叩く場所が記されてあるので習得しやすいです。

拍子について

ポピュラー音楽において、リズムやメロディーはすべて「拍」の中に存在します。

簡単に言えば一定に繰り返す拍を3つに区切ったり4つに区切ったものを拍子と呼びます。

童謡の「どんぐりころころ」は4拍子、また「ぞうさん」は3拍子の曲となってます。(うたいながらリズムを取ってみましょう!)

どんぐりころころ

上記の様な単純拍子(4分の4拍子、4分の3拍子など)に加えて複合拍子(8分の6拍子、8分の12拍子など)と混合拍子(8分の5拍子、8分の7拍子など)の3種類があります。

単純音符

ここではドラム譜を読むための第一歩、最も基本的な音符の種類(単純音符)を紹介します。

音符の種類

休符の種類

ドラムで使用頻度の高い休符や、16分音符と8分音符がくっついた音符も含め、実際に音に出して体で覚えましょう。

音符音符
詳しい読み方は参考動画にて

ドラム譜を読むための第一歩!単純音符!

付点音符

単純音符では表現できない長さの音符を書く時に使うのが付点音符です。

付点音符は本来の音符の1.5倍、つまり元の音符の次の長さの音符が足されています。(4分音符なら8分音符、8分音符なら16分音符)

ドラムで最も使用頻度が高いのは「付点8分音符」です。

こちらもできるだけ8分+16分……や、1.5倍……ではなく、音に出して体で覚えます。

付点音符

ドラムで使われる付点8音符の種類!動画

3連符、6連符

4分音符の長さの中に3つの音符を入れたい時のような、割り切れない音を入れたい時に連符が使用されます。

3連符や6連符は音符の名前ではありません。

3連符は8分音符、6連符は16分音符を繋げた連符です。

3連符は1拍に対して3発「たまご、たまご……」

3連符

6連符は1拍に対して6発「おこのみやき、おこのみやき……」です。

6連符

3連符、6連符を叩こう!動画。

ドラム譜の読み方!

ドラム譜は五線譜上に叩く場所が記されてあります。

ただドラマーによりセットが違うので楽譜によっては記載に多少の違いがあります。

ここでは8ビートの楽譜を参考にしてみましょう。

ドラムの譜面の読み方参考:ドラムセットの基礎知識。各パートの名称と役割

こうすれば必ず読めるようになります!

1小節の長さは拍子によって決まっています。

ですので、例えば4分の4拍子の場合ですと、どんなに複雑な音符が並んでいても必ず4当分できます。

1小節を4つに区切って一拍単位のリズムをしっかりと理解できれば確実に読めるようになります!

これを↓

ドラム譜

このように4つに区切る。↓

4つに区切る

これを↓

ドラム譜2

このように4つに区切る。↓

4つに区切る

ドラムの音符を習得のための必須事項

音符はとても取っ付きにくく毛嫌いする方が非常に多いです。

ただこの記事をご覧になってるあなたは楽譜の読み書きを習得し、ドラム練習の幅を広げ、さらなる成長をしたいと考えておられると思います。

楽譜の読み書きを最も早く習得するための必須事項は以下の3つです。

1. 音符をにらめっこするのでは無く口に出して歌う

音符をどれだけ見て、どれだけ頭の中だけでイメージしようとしても理解できる事はありません。

実際に書いて、口で歌って、ひたすら叩くを繰り返せば、楽譜を見た時に音と手順が瞬時にイメージ出来るようになります。

あなたが日本語を操れるのは幼い頃に何度もしゃべり、文字書いてきた努力の賜物(たまもの)なのです。

2. 実際に書いて、さまざまな手順を記入する

音符の長さがある程度理解できるようになると、自分で練習パターンを無限に作り出す事ができます。

同じ16分音符でも手順を変えればたくさんの練習パターンが存在するのです。

3. 1曲丸々採譜してみる

曲を耳で聴いて楽譜に起こすことは最強の耳コピ上達法です。

これに勝るものはありません。

しっかりと叩いてる姿をイメージして口でリズムを口で歌いながら書き起こします。

はじめての採譜では、現在叩ける体で覚えてる曲を採譜してみましょう。

ライタープロフィール

森谷亮太

プロドラマー・ドラム講師

森谷亮太

1986/9/18生まれ。

11歳の頃よりドラムに興味を持ちたたき始める。

これまでにインディーズレーベルよりCD、DVDを多数リリース。

全国ツアーや、海外公演なども経験。

海外での飛び入りセッション経験もあり、2015年に秋にはアメリカ、ニューヨークにて、ジャズ、エンターテイメントの世界を学ぶ。

2009年に開業した、自身のドラム教室【森谷ドラムスクール】ではわかりやすさ、親しみ易さなどで高い評価を受けている。

またYouTubeにて配信しているレッスン動画は累計30万回再生、チャンネル登録者1500人(2016年1月現在)にもなる人気の動画レッスン。

InstagramやtwitterなどのSNSでも毎日レッスン動画を配信中。

講師として活動する傍ら、サポートドラマーとして、プロ、アマで活動するアーティストや、他の音楽教室のドラムサポートを行うなど、プレイヤーとしても精力的に活動している。

YouTube

https://www.YouTube.com/channel/UCqvUqkn5JA_12SAni6w8xjQ

Instagram

https://www.instagram.com/moritani_drumschool/

ウェブサイト:http://moritani-drumschool.com

Twitter:moritani_drum

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