Pearl ドラムペダルのチェーン&フェルト交換
なかなか壊れる事の少ないドラムペダルですが、全く壊れないという事はありません。
少しずつ消耗していって突然ダメになるものです。
大抵のパーツは簡単に取り替えられるのですが、チェーンの交換はコツが無いと難しいものです。(以前、知らなかった私は1時間以上頑張っても直せないという事がありました。)
ただ、一度見てしまえばそれだけで簡単に習得できるような方法ですので、最後まで読んでみてください。
※後半のフェルト交換は簡単便利な割に 踏み心地の調整にも有効です。
分解
切れた箇所、割けたような感じですね。元々この形だったみたいにも見えますがw
毎日何度も何度も、まぁまぁな強さで踏んでますから金属疲労も起こすでしょうし、サビが入ったらダメージが一気に集中するのでしょう。
さて、取り付けの重要パーツ1・2・3です。
1をチェーンとペダル本体の穴に通して、2で挟み込んで、3がストッパー役です。
これだけではまだよく分からないかもしれませんが、装着する所まで見て頂くとよくわかってくると思います!
これらは、プレート側とカム側をそれぞれを固定してくれていますので、両方とも外していきましょう。
まずは大胆に分解していきます!
外す際はラジオペンチなどでストッパーをひん曲げてもOKです。
PEARLのペダルは留め具に加えてネジを締めて補助してあるので、これも外します。
カム側を触る時はスプリングが効いてて動かしにくいかもしれません。扱いにくければ解放してあげてください。
これが外した物の全容ですね。
チェーンを外すとこんなアクロバティックな格好もできるのです!!
クリーニング
さて、メンテの定番ですが『分解したら清掃する』ですね!
チェーン取り付けの際にプレートを外しておいた方がやりやすいです。
外して、隙間の木屑や埃をブラシやクロスでキレイにしてあげましょう。
チェーンがなければプレートはネジ1個で外せます。
なかなかこういう部分は磨く機会が無いですね。
組み立て
パッケージの中身はこんな構成です。外した物と一緒ですね(笑)
改めて、1をチェーンとペダル本体の穴に通して、2で挟み込んで、3がストッパー役です。
ここから、とっても大事なワンポイントアドバイス!
【1番と2番のパーツはちゃんと奥まで入れる事。】
そうしないと3番が入る隙間が無くなります。私は隙間が無い事に気付かずに20分以上格闘した経験があるのです・・・。
この状態から
まずは右から1番を奥まで押してやって隙間を無くす。
1番を押さえながら2番を奥まで入れます。
1つ目の画像との違いがわかりますでしょうか?
ここまでできればあとは3番をハメてあげましょう。
まずは引っ掛けて
あとは矢印の方へ力技です。
結構ちからが必要な部分ですので、ドライバーの背中で叩いたりするのも有効です。大人男子が歯を食いしばって「フンッ」っていう程度の力が必要ですので、勢い余って壊してしまわないように要注意です!
完成図ですね!なんの変哲も無い画像ですが、この説明を読む前と今では見え方が違うのではないでしょうか?
チェーンの構造を知らなかった方も少なくないのではないかと思います。自転車等の場合、チェーンの端と端の両穴に1番を入れてくっつける。こういうやり方で輪っかにしてあるのです。
こうやって色んな物の分解が出来るようになってくると、今までより愛着を持てるんじゃないかなと思います。
フェルトの張り替え
次いで、フェルト布を新しくしました!
踏み心地はもちろんですが、フェルトがちゃんと着いていると、膝への衝撃が少し軽減されます!
関節に問題を抱えている方はこの辺りを見直してみるのも良いかもしれないですね。
フェルトのシートを作業しやすいように適当なサイズに切り取って、片面に両メンテープを。
溝と同じ幅に切って、貼付ける。
貼付けてから長さの余った部分を切り取る。
完成!
フェルトが中途半端に残っている場合は一旦全て剥がしましょう。
ほとんどの場合ちょっとしたテープで着いていると思いますので、つまようじやマイナスドライバーの先を使えば充分取れると思います。