なかなか上達しないドラム初心者のための処方箋
曲の練習に取り組む時などに「絶対にここだけは決めたい!」というフレーズってありますよね。
例えば、手数が多いフレーズであったり、他のパートが休みでドラムだけ目立つ所であったり……
そんなときに試してもらいたいことを、今回は紹介したいと思います。
何度練習しても叩けない!
絶対に決めたいフレーズというのは、難易度が高いものが多くなってきますし、こうしたフレーズに限って「いくら練習しても叩けない!」という悪循環に入ってしまうことがあります。
気持ちが焦るばかりで体がついていかないことは、楽器のプレイヤーにはよくあることです。
この時にどういった方法で、改善していけばいいかをアドバイスしていきたいと思います。
まずは体と気持ちをほぐしてあげよう
特定のフレーズを何度も練習して失敗を繰り返すと、気持ちに焦りが感じられると思います。
そして、そういった時は上半身が前のめりになっていたりして、体のバランスが崩れてしまっていることが非常に多いです。
こうなると体のバランスを取るために、逆方向へ体を動かすための筋力も必要となってきますから、どんどん体が固まっていきます。
しかし、力んだ体では思い通りに手足をコントロールすることはできませんし、メンタル的にも焦りや緊張が強くなってしまいます。
それを改善するためには、いったん休憩を入れて体をリラックスさせてみましょう。
体の緊張がほぐれれば、気持ちの方も冷静になってきますので、リラックスを維持しながら再度練習に取り組んでみてください。
腕や脚の伸びに注目しよう
さて、体のバランスを維持できるようになった後は、腕や足などの動きに注目してみましょう。
スムーズに手足をコントロールするためには、腕や脚がしっかりと伸び縮みしているかどうかが大切です。
特にシンバルやタムなど身体から遠い場所を叩く場合には、肘が伸びているか確認してみると良いでしょう。
この時に腕が曲がった状態で固まっていると、その分上半身を傾けないとスティックが届かないようになってしまいますので、その結果、体のバランスが崩れ、気持ちの焦りにつながってしまいますから、自分自身のフォームを確認しながら練習することはとても大切です。
自分自身のフォームの崩れになかなか気づけない
ここまでアドバイスしたことって実は特別なことでもなんでもなく、当然のことばかりだったと思います。
しかし、いざ練習に取り組んでみると、知らないうちにフォームが崩れているということは、よくあるので注意をしておいてください。
というのも、僕自身も昔は手数が多いフレーズを練習している最中に、気持ちの上ではいつも通りのフォームで叩いているつもりだったんですが、撮影した練習風景を後で確認してみると、苦手なフレーズを繰り返しているうちにもの凄い前傾姿勢になって、体もガチガチに固まったまま動かしていました。
それに加えて、気持ちも焦って汗が滝のように出てきましたし、こうなると、せっかくの練習時間も辛いものになってしまいます。
他の楽器よりもドラムは上達させやすい理由
身体面と精神面の両方がリラックスできていてこそ、自分自身の実力が発揮されますし、練習でも充実した時間を過ごすことができます。
これは人前でライブ演奏をする時でも同様です。
心と体というのは強くつながっていますので、気持ちを落ち着かせたい時は、体面のフォームの崩れを直すことで改善できます。
なので、気持ちが焦っていれば、体の力みも強くなってしまいます。
ですから、気持ちの焦りというのは、結局は体の動かし方という目に見える形で出てきてくれるわけです。
それにドラムというのは、全身を使う楽器なので、他の楽器と比べて弱点が浮き彫りになりやすいです。
ということは、自分が何を練習すべきか発見しやすいはずなので、ドラムって他の楽器よりも上達させやすいかもしれませんね。
それでは、ぜひ参考にしてみてください。
ライタープロフィール
ドラマー
横田雄也
2015年でドラム歴10年になりました。
趣味は読書・漫画・アニメ・ピアノです。
何でも深く考える事が好きなのでいちいち思考に時間がかかってしまう面倒くさい人間です。
でも行動はさっさとやる……つもりで生きています(苦笑)。
あとインターネット上でドラムの演奏動画やレッスン動画も配信していますので詳細は以下からどうぞ。
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