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ドラムの個人練習を充実させるコツ
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ドラムの個人練習を充実させるコツ

音楽というのは一見華やかなイメージがありますが、それはやはりコツコツ練習したという積み重ねがあってこそのものです。

今回は個人でドラムを練習していく際のポイントをご紹介していきたいと思います。

自分のことはわかっていないという前提で取り組む

自分のことはわかっていないという前提で取り組む

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ドラムを練習する時はなんらかの練習フレーズや曲など自分にとって大切な課題を繰り返し叩くことになると思います。

そしてあなたは「何ができていて」「何ができていないか」というフィードバックを得ることができます。

例えば、苦手なフレーズを繰り返し練習するのなら、ベースドラムの音量が足りない、音符の正確さが足りないというような課題ですね。

一方でテンポには合っている、腕は十分に動かせている、という風に難なくクリアしている課題も見つかるでしょう。

こうした結果というのは同じ練習フレーズであっても人によって何が出てくるのか個人差があるので、まさにブラックボックス状態です。

ですから、人というのは自分自身が今どういう状態でどれくらいの実力があるかということは、実はほとんど把握できていないんですね。

こういった考え方を前提に置いて取り組むことこそが個人練習を充実させるための大事なポイントです。

あなたは自分と上手に会話できていますか?

あなたは自分と上手に会話できていますか?

こうして自分を理解していくという作業がどれだけはかどるかによって個人練習を充実させられるかどうかの8~9割方が決まってくると僕は考えています。

では、どうすれば短い時間の中で自分自身の理解を深められるかというと、おすすめなのが要素を分解して考えていくことです。

例えばフットワークが苦手なら足首の動きだけを特に集中して練習してみる、膝の上下運動の大きさをコントロールする、など個別の要素だけをピックアップして演奏してみます。

上半身の場合ですとスティックの動きの幅を観察する、スティックの持ち方を変えてみる、というのも良いと思います。

この分解という作業はいくらでも細かくできるので、苦手な部分があるならどんどん細かくしていくのが良いでしょう。

例えばスティックの持ち方にこだわるなら、人差し指だけの感覚に集中するというくらいにまで細かく細分化できます。

それらの作業の中でどこを改善したら演奏の質が大きく上がったかを繰り返し試してみることが、練習の効率を上げる重要なポイントです。

改善点が曖昧ならどんどん細かく、改善されないならさらに細かく……。

こうした自分自身とのコミュニケーションをどれだけ深めていけるかどうかで、結果が変わってきますので練習中の自己対話というのは本当に大切です。

無知の知がキーワード

かつてソクラテスが「無知の知」という名言を放ち、それが今もなお残っているということはそれほど大事な言葉だということです。

他人の無知を指摘することは簡単であるが、言うまでもなく人間は世界のすべてを知ることはできない。

ギリシアの哲学者ソクラテスは当時、知恵者と評判の人物との対話を通して、自分の知識が完全ではないことに気がついている、言い換えれば無知であることを知っている点において、知恵者と自認する相手よりわずかに優れていると考えた。

また知らないことを知っていると考えるよりも、知らないことは知らないと考えるほうが優れている、とも考えた。

無知 – Wikipedia

もちろん自分のことは自分が一番理解しているのは当然ですが、現実としてはそれでもわからないことがたくさんあるというのが非常に悩ましい所ですよね。

ではもし自分自身が完全に理解できていれば……。

楽器なんてほどんど練習する必要がなくなりそうです(笑)。

なぜなら全ての課題がわかっているわけですからそれを克服するなんて造作もなくできてしまいます。

こんな世界が実現してしまえば、つまらなくて無気力になってしまうかもしれませんね(笑)。

最後に

個人練習のポイント、おわりいただけましたか?

自分のことがわからないということを念頭に置いた上で、要素を分解してどこが不十分なのか知ることが重要になってきます。

このようにわからないことがあるからこそ練習はより一層面白く、楽しくなります。

さて、あなたの苦手な所はどこですか?

どこを改善すれば良くなりそうですか?

ぜひぜひ楽しんで取り組んでみてくださいね!

ライタープロフィール

横田雄也

ドラマー

横田雄也

2015年でドラム歴10年になりました。

趣味は読書・漫画・アニメ・ピアノです。

何でも深く考える事が好きなのでいちいち思考に時間がかかってしまう面倒くさい人間です。

でも行動はさっさとやる……つもりで生きています(苦笑)。

あとインターネット上でドラムの演奏動画やレッスン動画も配信していますので詳細は以下からどうぞ。

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