【初心者ドラマーのための】ドラムセッティングに役立つヒント
リハーサルスタジオやライブハウスで演奏をする時に、必ずやらなければならない事。
それが、セッティングです。
皆さんは、セッティングはどうしてますか?
自分が気持ちよく叩けるように、直ぐにアンサンブルが出来るようにする為には、どうしたら良いかを考えてみましょう!
自分のセッティングを見つける
腕の長さ、足の長さ、内股、ガニ股、O脚など、音楽的感性は抜きにして、自分の身体はどうなっているかを見つめてみましょう。
若いドラマーが直面する壁の1つに、椅子の高さが挙げられるかと思います。
10代のドラマーに問われます、セッティングに付いての質問。
回答はいつでも決まってます。
『あなたが良ければそれで良いのだ!』ってね★
その「何が自分に良いのか?」を探す旅に出掛けましょう!
プロドラマーのセッティングを参考にする
椅子の高いドラマーの代表格に「村上“ポンタ”秀一」さんがいらっしゃいます。
逆に、椅子の低いドラマーの代表格に「ジェフ・ポーカロ」さんがいらっしゃいます。
タムもシンバルも水平の方ですと「河村カースケ」さんがいらっしゃいます。
また、面白いセッティングですと「アル・フォスター」さんや「テリー・ボジオ」さんがいらっしゃいます。
マネをするのも良いと思いますが、叩き辛かったり、身体に変な負荷が掛かるようでしたら、避けましょう。
試行錯誤しながら、自分なりのセッティングを見つけて下さい。
共通して言える事は、その人に合ったセッティングは、座った姿が美しいです。
そして、素晴らしい演奏です!
セッティングの傾向として
腰への負担を考えると、椅子を高くした方が良いかと思います。
細かいパッセージや、表情を付けるには適しているかと考えます。
しかし、大きな音を出すとなると、コツを体得しないとなりません。
椅子が低いと、腰が入るしっかりした音が出せます。
しかし、踏み込んでしまうので、足腰に衝撃がダイレクトに来ます。
どちらも、一長一短です。
- 自分が出したい音は何なのか?
- どんな演奏をしたいのか?
- どのセッティングが体に合うのか?
など、しっかり考えて見つけて下さい。
セッティングの練習
自分なりに良い感じのセッティングが見つけられたら、個人練習の時に、何分掛かるか測ってみてください。
あくまで目安ですが、目標は5分です。
大体、前の方のセッティングそのままです。
そこから、どの位の時間で自分好みのセッティングに出来るか?
ココが勝負です。
僕の経験で言いますと、前の方がサウスポーだった事がありましたね 笑
また、ライブハウスによっては、置いてあるメーカーが違うし、タムの深さも違います。
色んな都合に合わせて臨機応変に対応出来ると良いですね!
なぜ時短をしなければならないのか?
ライブハウスでは殆どありませんが、いわゆるホールクラスで演奏する時は、ステージに楽器はありません。
全て持ち込まなければなりません。
音響機材も、照明も、アンプも全てです。
ドラムの位置が決まらないと、他のパートの位置が決まりません。
また、その日の進行に不具合が生じます。
そんな時のためにも、素早いセッティングを心掛けましょう。
リハーサルスタジオでも同様で、ギタリストが足元にエフェクターを並べてしまった後に、シンバルをセッティングするのは、正直、良い顔はしてくれません!
僕も椅子の高さに悩みました
椅子の高さに悩みを抱えていた10代後半の頃。
学校の研修でニューオリンズに行きました。
バーボンストリートと呼ばれる、歩行者天国で、いたるところでストリートライブをしています。
そこに、陽気なジャズを演奏するお爺様達がいました。
そこのドラムのお爺ちゃん、バケツに座って最高の演奏をしていました。
衝撃でしたね!
俺の悩みなんて、悩みじゃなかったんだな。
なんて、涙しながら大爆笑した事があります!
自分の中での流行が変わる
僕の椅子の高さは、かなり低いです。
それは、キーになる楽器を見つける事が出来たからです。
バスドラムを中心に、演奏やセッティングを考えてみたら、上手いこと落ち着いたのです。
一時期は、ポンタさんに憧れて、だいぶ椅子を高くした事もありましたが、自分の本当に合う演奏スタイルと、好きなジャンルがマッチして、現在のセッティングになってます。
迷いがないので、セッティングもあっという間です。
続けていると、好きな音楽が変わってくる事があります。
そうなると、必要なアプローチや楽器が増えたり減ったりします。
あまり深く考えずに、悩みながら楽しく自分のセッティングを見つけてみてください。
ライタープロフィール
ドラマー
中村"NOBU-san"暢晃
乙女座 AB型 12歳の秋、両親の勧めでドラムを始める。
この頃は、音楽の楽しさが理解出来ず、塾に行く感覚で通い始める。
中学生の頃に課題曲でやった、Suzanne VegaのLukaという曲から、面白さ・凄さを見いだす。
高校生の頃は、多数バンドに参加(ドラマーが僕しか居ないという事態)。
ここでも、ドラムの重要性を痛感する。
高校卒業後、専門学校に入学し、ドラム、ラテンパーカッション、ドラムコー、人間学を学ぶ。
また、この時期に出会ったBlack Musicは、僕の一生を左右するくらいの衝撃の出会いだった。
現在は、POPS、FUNK、ROCK、歌謡曲、演歌、JAZZ、HARD ROCKなどジャンルに納まらないLIVE活動やサポート活動の他、インストラクターとしての顔も持つ。
また、イベント主催やミュージシャンコーディネーター(インスペクター)としても、高い評価を得ている。
演奏サポートやLesson希望の方は、Mailにてお問い合わせ下さい。
ウェブサイト:http://nakamuranobuaki.org