スタミナ不足のドラマー必見!おすすめの体力トレーニング5選
今回は「ドラマーのトレーニング」の話。
というのも、一人でドラムを楽しんでいるうちでは無理のない範囲の自分のペースでできますが、だんだんとバンドで人と一緒にやる段階になると、長時間練習することも増えるでしょう。
特にライブなどを経験すると「スタミナが足りない!もっと体力をつけなきゃ」と考えたことはないでしょうか?
そこで今回はドラマーのトレーニングのヒントになるようなことをいくつかご紹介したいと思います。
ただ体は一人一人違うものなので、トレーニングの仕方も自分にあったものを組み合わせていく必要があります。
ドラマーのトレーニングって何すればいいの?
というわけで以下では、ドラマーのトレーニングに使えそうなもの、使えなさそうなものを紹介しますね。
この中からその時の自分にあったトレーニングを選んでやってみるのもいいかなと思います。
ドラムを叩いて鍛える
まずは、「ドラムのスタミナをつけたければドラムを叩いて鍛える」、というところから出発点として考えた方がいいでしょう。
というのも、ドラムを叩くときに使う筋肉などは、ほかの動作で完全には代用できるものではないからです。
ただドラムを叩く動作は人間の日常動作にない動きなので、ドラムを過度に長時間叩き続けることは、体への負担になることもこれまた事実(スタジオ代もバカにならないし)。
そこで、「ドラム以外の代わりとなる動作」を組み合わせてスタミナをつけていくのがいいかなと思います。
ウエイトトレーニング
そこでまず思い浮かぶのは、「ジムでガッツリウエイトトレーニングしてムキムキに……」ということかもしれません。
確かに、ロックドラマーのがっちりした体はステージ映えしますし、体重の軽いドラマーが体を大きくするためという目的では有効です。
しかし、ウエイトトレーニングはどうしても「力む動作」や「握りこむ動作」が必要で、その癖がつくとドラムをやる上でも力みになってしまうのでその点は注意した方がいいでしょう。
スポーツや武道
自分でトレーニングをやるだけでなくて、もっと真剣にトレーニングしたい!というストイックな人はスポーツや武道を習うのもありです。
なぜならスポーツや武道は、「腰を入れる」などの楽器をやるのに必要な動作がたくさんあるのです。
あと特に組み手のある武道は、心肺機能がとても強くなるので、これはドラムをやる上でもかなり良いです。
ただ注意点としては、スポーツであれば体の左右をバランスよく使うスポーツ(つまり両手両足を均等に使うスポーツ)が良くて、武道であれば、組み手などで骨折して肝心のドラムが叩けないという事態は避けるようにしましょう。
ランニングや水泳
個人的におすすめなのはこのあたり。
ランニングや水泳は有酸素運動の代表なので、特に長時間ドラムを叩くドラマーや、大きい音を出すジャンルのドラマーのスタミナ作りにはもってこいです。
ただドラマーは常にバスドラムを踏んでいるので、ランニングの際には膝に負荷をかけないためにもゆっくりと、骨盤を立ててするランニングがいいでしょう(これでも結構疲れます)。
プールについては水に体を浮かべると関節が緩みますし、水泳は全身運動なのでこちらもおすすめです。
ただ泳ぎが得意でない人にはちょっときついかもしれないです。
ウォーキング
「あまりハードな運動は苦手……」という方は「ウォーキングはどうなの?」と思った方もいると思いますが、たしかに効果はあるのですがドラムのためのトレーニングとしてはちょっと効果が弱いかな?と思います。
ただ3時間とかぶっ通しで歩く散歩は足を鍛えるのにはいいと思いますが、その時点で「ハードな運動」になってますしね……。
そもそも疲れない工夫を
最後にちょっと視点を変えて「引き算的考え方」を。
それは、体を鍛えて体力を増やすのと同時に、今ある体力をいかに有効に使えるか?という視点もあってもいいかなと。
つまり、今ある体力を有効に使うというのはドラムという動作の基盤にあるものなので、そこをちゃんとした上で、じゃぁどの程度体力があればいいか?と考えていくのが理想かなと。
それにはやはり体の使い方を理解するということが大事になってきます。
このテーマは書き出すとキリがないので、今回はこちらの本をおすすめして締めさせていただきます。
おわりに
というわけで今回はドラマーのためのトレーニングを紹介いたしました。
なかなかトレーニングの習慣がない方も「ドラムのためなら……」と思うと意外と習慣化できるかもしれません。
スタミナをしっかりつけて大好きなドラムを末永く(?)楽しんでください!
ライタープロフィール
ドラマー
Hazime
ドラム歴20年。
プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。
「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。
物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。
ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net