ドラムを習うことのメリットとデメリット
今回は「ドラムを習った方がいいのかな……?」と考え中の方に向けて「ドラムを習うことのメリット・デメリット」についてお話したいなと思います。
私自身もかつては生徒の側でしたし、今は講師の側として教えている経験からいくつか分かったことがありますので、この辺で一度発信してみようかと思いました。
はじめに
おそらくドラマーには「ずっと独学」「途中から習い始める」「最初から習い始める」といったパターンが考えられますが、一応今回はどのパターンの人が見ても参考になるような記事だとは思いますので、早速本題に行きましょう。
今回は、まずデメリットから紹介します。
デメリット1「お金がかかる」
まずはご想像のとおり、レッスンにはお金がかかります。
特にギターレッスンとかだと防音設備のあるスタジオが必ず必要ではないので、講師の家や生徒の家でもできますが、ドラムの場合はフリーの講師の場合はリハーサルスタジオで行うことになるので、そこのスタジオのレンタル代は生徒持ちなことが多いようです。
そしてレッスン料自体もそんなに安くないので……。
ピンキリですが、相場的には家庭教師よりは少し高いくらいでしょうか。
お金がかかることはどうしても避けては通れないですね。
デメリット2「自分の個性が見えにくくなる可能性がある」
ある意味ドラムを習うという事は「正しい叩き方を教わること」です。
すると「正しくドラムを叩けるドラマー」にはなれます。
しかし卒なくドラムを叩ける、いわゆる「ドラムがうまい人」はごまんといるので……。
残念ながら、レッスンを受けているだけでは自分だけの個性は見つからないのかぁと思います。
なので「自分の個性」は、レッスンの場以外で模索し続けないといけないのは独学と同じことかと思います。
メリット1「身体の故障が少なくなる」
お次はメリットに行きましょう。
メリットとしてはまずは「身体の故障が少なくなる」ということがあります。
なぜ身体の故障が少なくなるのか?というと、それはレッスンでは「正しい身体の使い方」を教えてくれるということです。
どうしても独学だと動画や教本などから学ぶので「力任せに叩かないといけない」と思いがちですが、実際は正しい身体の使い方を学ぶととても楽に叩けるようになるのです。
ちなみに「身体の使い方って何?」と思われた方は、こちらの本をご覧ください。
メリット2「無駄な練習をしなくなる」
他には「無駄な練習をしなくなる」ということもメリットの一つ。
ドラムの講師になる人は自分でいろいろ試行錯誤してきた人が多いのではないかと思います。
つまり感覚的に「なんとなくやってみたらできちゃった」系の人は講師には少ないかな、という印象ですね。
もちろん「無駄な練習」も私はおおいに必要だとは思いますが(ただし身体を壊さない範囲で……)、時間が無い忙しい人は、講師に教えてもらうのがてっとり早い近道です。
メリット3「見聞が広がる」
最後にもう一つ、ドラムを習うメリットは「見聞が広がる」ということ。
つまり「ドラムへの理解を深めるためにどんな曲を聴いたらいいのか?どんなドラマーを追っかけたらいいのか?」という情報は大いに活用できます。
私の場合は、ビジュアル系→メタル→ジャズ・フュージョン→ラテン→プログレ→雑食、みたいに聴いてきましたが、音楽を聴きあさっていたのは独学でやっていた時期だったので、この「音楽の聴き方」の道筋を誰かに教えてもらっていればなぁ、と思ったりします。
結論
というわけで、「結局どっちなの?習った方がいいの?」ということなのですが、私としては「定期的に習う」ということは強くは進めませんが(要はその人の状況次第なので)、「たまにドラム講師やプロドラマーに見てもらう」ということは強くおすすめしたいかなと。
どうしても一人でやっていると思い込みでやっている部分がでてくるので。
そして人に見てもらうということも「批判される」というよりかは「上達の近道を教えてもらう」という風にとらえるといいかなと思います。
ライタープロフィール
ドラマー
Hazime
ドラム歴20年。
プログレッシヴ・ロックバンドのドラマーやってます。
「セレクトーン」という音楽教室にてドラム講師もやっております。
物理学や心理学をからめてドラムの楽しさを広めていくことをモットーとしています。
ウェブサイト:http://www.drum-lesson.net