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ドラム打ち込みのコツ。グルーブの支配者を理解しよう!
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ドラム打ち込みのコツ。グルーブの支配者を理解しよう!

前回からスタートしているドラム打ち込みのコツについての解説。

今回は曲のノリを出すために理解しておきたい「グルーブ」についてです。

それでは、まず実際に音で聴いて確かめてください。

まず音源を聴き比べしよう

↓これを聴いてください。

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↓それからこれ。

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印象が全然違いますよね?

上のビートは8ビート、下は16ビートに聴こえませんか?(ベースを意識して聴いてみましょう)

でもドラムのフレーズはまったく同じ。

8分音符にだけ音を配置した淡泊なフレーズです。

グルーブの支配者は誰だ?

ベーシスト

ドラム経験者であれば理解も容易いのですが、グルーブを真に支配しているのはベーシストです。

ベースのフレーズによってどんなノリになるのかが決定します。

バンドアンサンブルでグルーブしないとき

このどちらかが原因であることが多い。

ベースはドラムに乗るもの、という考えは捨てましょう。

ベースの音の配置・音価次第でグルーブはまるで変わってきますから、ベーシストが自立したグルーブを出すことができて初めてドラマーが叩くべき最適なフレーズが決定してくるわけです。

ドラムの打ち込みに必要な努力

上記のとおり、グルーヴの支配者はベーシストです。

ドラマーにできることはベースのグルーブを援護すること

たとえば16ビート感を出すために必要な工夫はハイハットの16分音符を詰め込むことではありません。

音を増やさずに8分音符のベロシティを微妙にコントロールする方が近い表現ができたりするわけです。

ここで言う援護とは、音数を足すと言ったわかりやすい方法論ではなく、微妙なニュアンスでグルーブを強化することを意味します。

この微妙なニュアンスこそ難しい部分であります。

ゴーストノートやアクセントはもちろん、キックの位置や他の楽器(特にパーカッション)との兼ね合いも重要ですし、その微妙なニュアンスはジャンルによっても異なります。

というわけで!

次回以降はいよいよ具体的なニュアンスのつけ方を見ていきます。

  1. ドラム経験者によるドラム打ち込みの解説。まず必要性を考える
  2. ドラム打ち込みのコツ。グルーブの支配者を理解しよう!
  3. ドラム打ち込みのコツ。アクセントのコントロール方法
  4. ドラム打ち込みのコツ。ゴーストノートの入れ方
  5. ドラム打ち込みのコツ。キックの位置の重要性
  6. ドラム打ち込みのコツ。ランダマイズの考え方
  7. ドラム打ち込みのコツ。フィルインの組み立て方
  8. ドラム打ち込みのコツ。パーカッションによる補強
  9. ジャズドラムの打ち込みのコツ

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ライタープロフィール

odasis

作曲家・ギタリスト

odasis

サウンドクリエイター・ギタリスト。

・島村楽器「録れコン2017」グランプリ。

・島村楽器「録れコン2015」ベストプレイ賞。

・クレオフーガ「ラフ・ダイアモンドVOL.2」入賞。

ウェブサイト:http://odasis.net

Twitter:odasis

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