【フルート初心者のための】アンブシュア(口の形)の基本
フルートを演奏する上で最も重要になってくるのはアンブシュア(口の形)であると言えます。
初心者の方でもベテランの方でもアンブシュアは常により良いものを目指して試行錯誤するのがいいと思います。
今回は最も基本的と言われているアンブシュアについて書かせていただきますが、人それぞれ口の形、唇の厚さなどが違うので「これが100%正しい」とは言えませんが参考にしていただければ幸いです。
フルートのアンブシュア(口の形)について
まずフルートの音が鳴る仕組みですが、頭部管にある穴(歌口)に吹き込まれた息が半分中に入り半分外に出て音が鳴ります。
なので口から出た息が全て楽器の中に入っても全て外にでても音は鳴りません。
歌口を見てもらうと、自分から見て向かい側に小さな壁があるのが見えると思います。
基本的にはここに息を当てるように吹き込むのですが、頭部管を口に当ててもらったら分かりますが、この「壁」も頭部管の歌口も全く見えません。
なので「いったいどこに向かって息を出せばいいんだ」ということになってきますが、まず人差し指を下唇の下に頭部管を当てるように当てます。
そして息を出して指の側面に息が当たるような角度で息を出してみます。
その時、唇の状態がとても大事になってきますが、下唇を少し平らにしてあごを少し手前に引きます。
そして上唇の方が下唇より前に出るようにします。
そうすると口から出た息が上唇によって下の方向に出ることになります。
文字で説明されてもなかなか難しいものがありますが複雑に考えず、口を閉じた状態で少しはにかんでみてください。
口角を少し上にあげる感じです。
そうすると自然と下唇が少し平らになります。
間違っても唇全体を左右に引っ張るようにしないでください。
上唇はできるだけ力が入らないようにして柔軟な状態にしておく必要があります。
さて、唇に作る穴ですが、無理に穴を作るというよりは息が出て勝手にできるというのが理想的です。
唇を閉じた状態(力は入れずに自然に)から「Pu」と口から空気を出してみましょう。
口の中に「ゴマ」があってそれを口から出すような感じです。
くれぐれも梅干しの種が出るような大きな穴ではなく小さな穴ができるように心がけます。
唇の穴は小さい方がいいですが口の中は私的に「う」と「お」と発音したときの中間くらいの空間が空いているのがいいと思います。
小さすぎたら響きのない音に、大きすぎたら速い息が出せなくなります。
頭部管の当て方
いよいよ頭部管の当て方についてですが、リッププレートのカーブに合わせてあごをピッタリと当てるようにします。
ピッタリと当てないと後々、楽器を吹いて指を動かすようになると楽器がグラグラして音が安定して出せません。
頭部管を口に当てたら先ほどやってみた「Pu」と空気を出した時にできた唇の穴と歌口の中心を合わせます。
唇にできる穴はちょうど中心にできる人もいれば左右にずれる人もいるので、鏡などで確認してみることをお勧めします。
基本的に歌口の中心と唇の中心の縦のラインは崩れることはありません。
演奏する音が高い音でも低い音でも、縦のラインは同じであることに気を付けましょう。
もう一つ大事なことは歌口と下唇の関係で、基本的に下唇で歌口の3分の1くらいをふさぐようにあてがいます。
慣れてくると下唇で歌口の縁がどれくらい当たっている状態で、いい音がするか分かるようになると思います。
それでは先ほど指をあてがった時に息を出した角度を気にして、頭部管に息を吹き込んでみましょう。
うまくいけば「ラ」の音が鳴ります。
この時にいい音がすれば、頭部管が共鳴して振動しているのを感じます。
音がスカスカな場合は、息を吹き込む角度が上すぎるか唇の穴が大きすぎることが考えられます。
もう一度口に指を当てて息の出る角度を確認してください。
毎日全く同じ場所にリッププレートを当てるのは不可能なことなので、フルートを吹くということは毎日音を作る必要があるということを意識しておくといいと思います。
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どうぞよろしくお願いいたします。
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ライタープロフィール
フルート奏者
深江亮太
兵庫県姫路市出身。
12歳よりfluteを始め、16歳より本格的に習い始める。
大阪音楽大学 音楽学部 器楽学科 管楽器(flute)専攻 卒業。
学内オーディションによる選抜演奏会に2度、また卒業演奏会に出演。
作曲学科「新曲演奏会」で多数の新曲を初演。
いぬい楽器、姫路カルチャーセンター、神戸新聞文化センターにてfluteを講師を務める。
ウィーン・プライナー音楽院を主席で卒業。
第8回高校生管打楽器ソロコンテスト関西大会第一位、同全国大会優秀賞。
DAEPアーティスト選抜音楽コンクール第3位。
Fluteを赤穂由美子、待永望、竹林秀憲、Reza Najfar 室内楽を Konstantin Weitz、Vasile Marian、Josef Stolz各氏に師事。
また、神田寛明、Hansgeorg Schmeiser、Jeffrey Khaner、Barbara Gisler-Haaseの各氏の指導を受ける。
留学中ウィーン国立音大のPro-arte Orchestra,バロック室内楽アンサンブルMusica Vitrioliなどで活躍した。
「路面電車で行く 世界各街停車の旅 音楽の街ウィーン」の案内役でテレビ出演。
姫路市吹奏楽団とフルート協奏曲を共演。
現在室内楽を中心に活動中。
姫路・明石・神戸にてフルート教室を開講。
ウェブサイト:https://pukae0211.wixsite.com/fukae-flute
Twitter:Pukapukae
Instagram:https://www.instagram.com/pukae0211