自宅で録音したデータをプロのエンジニアにミックス依頼するときに気をつけるべきこと
DAWが登場した事で、自分の演奏を自宅で録音する人も今の時代では珍しくなくなりました。
一方で自分で音源のミックスまでやってみた結果「思ったように仕上がらない」「メジャー音源との差が歴然」など、上手くいかない方も多いのではないでしょうか。
そんな時は思い切ってプロのレコーディングエンジニアにミックスダウンやマスタリングを頼んで解決しませんか?
最近そのようなご依頼が増えてきたため、今回は自宅録音で気をつけてほしいことを紹介します。
もくじ
プロのエンジニアの技術を習得するのには何年もかかる
プロのエンジニアはその技術を習得するのに何千、何万時間と時間を費やしてきました。
何年も「音を扱う」ことを経験したからこその結果です。
自分で全てやるよりも、専門分野ごとに分業するほうが目標へのゴールが近い
プロのエンジニアは数多くの作品を手がけています。そして音源のクオリティをアップすることに慣れています。
音をミックスするということは、「経験と知識」「考えること」「時間」「センス」が必要です。それを一人でカバーするのはたいへんなことです。
プロのエンジニアと分業するということは、ミュージシャンの皆さんは、完成イメージをそのゴールに近づけていくことに専念することができ、納得した作品に近づけることができます。
予算が決まってることも多いと思いますが、自分でやる労力を考えると、結果低コストで済む場合がほとんどです。
マルチデータかセッションファイルを持ち込もう
自分でミックスした2ミックス音源では、プロのエンジニアでも編集は不可能です。
バラバラのマルチデータか、セッションファイルを持ち込みましょう。
マルチデータの場合は、録音された箇所、頭や途中の空白も統合してまとめておきましょう。
そのほうが取り入れたときにスムーズです。
セッションファイルには、録音されたオーディオファイルなどの位置や情報などが含まれてます。(Protoolsなど)
オーディオデータの録音レベルに気をつけよう
自分で録音された音源。ギターやドラムやボーカルなど様々だと思いますが、録音レベルを気にして録音しましょう。
例えば、「クリッピングして音が歪んでる」「レベルが小さく、音量を上げた時にノイズも上がる」(S/Nが悪い)などないように、しっかり適正なレベルで録音したデータを用意しましょう。
場合によっては録音のやり直しがある
各パートの素材が揃った段階で、先ほどの「オーディオレベルが適正でない」「しっかりした音で録音できてない」「音が途切れてる」「録音漏れ箇所」があるなど、ミックスより、事前にやり直せる場所はもちろんやり直します。
その音の編集などで苦戦する時間より、録音し直したほうが早い場合もあります。
それは理解しておきたいところではあります。
むやみにエディットしない
ピッチ修正、リズム修正などのエディットはあくまで最終手段です。
録音段階でやり直せるならそこまで戻りましょう。
録音、書き出しビットレートは可能な限り「高」で
こちらでも書いてるようにオーディオデータには様々な規格があります。
メジャーアーティストのレコーディング時のほとんどで、24bit/96kHzといった高いビットレートで作業を行うことがほとんどです。
通常レコーディングした音は、その後エフェクトをかけたり、イコライザをかけたり、レベル調整を行うなどの編集作業をします。
それ以降に書き出しした際、コンピュータの内部で行う計算によって音が変わってくるのですが、それのリスクが少なくなります。
いい音楽を作りたい
ざっくりでしたが、プロのエンジニアにミックス依頼する際、自宅録音したデータで気をつけるべきことでした。
参考になったら幸いです。アーティスと共に作業していくことは、プロのエンジニアの生き甲斐だと言っても過言ではありません。
一人で悩まず、相談し協力しあって作業するようにしましょう。
目的は「いい音楽、納得する作品をつくること」それに変わりはありません。
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya