リトミックで海の生き物になって遊ぼう!子供のための楽しい音楽教育
夏の暑い日は熱中症が心配で、あまりお子さんを外で遊ばせてあげられないのではないでしょうか?
でもそうなると、お子さんのあり余る元気が発散されなくて「寝てくれない!ご飯を食べてくれない……!」とお困りのお母さんも多いのでは?
でも大丈夫!そこで役に立つのがリトミックです!
部屋に音楽をかけて踊ったり歌ったりすることで、お子さんの元気を楽しく発散!
ついでに、ちょこっと知育も取り入れて、暑くてお外遊びができない日を楽しく賢く乗り切りましょう。
部屋を飾って雰囲気を盛り上げよう!
まずは雰囲気づくりが大事!
海や生き物のイラストや折り紙を貼って、部屋の雰囲気を盛り上げましょう。
もちろんイラストや折り紙は絶対必要なわけではないんですが、あったほうがよりイメージが湧きやすく、お子さんの表現力・集中力をガンガン刺激します。
うちの教室ではあらかじめ出来上がったものを用意しておくことも多いですが、年齢によっては一緒にイラストを書いたり、折り紙で魚を折ったりもします。
イラストはもちろん、折り紙も簡単な折り方であれば2~3分でできてしまうので、あっという間に完成しますよ!
ちなみに、私がオススメする魚の折り方はこちら↓
参考:折り紙で魚を簡単に折ろう!たったの100秒で完成!折り紙王国
絵を描いたり、折り紙を折ったりするのは、お子さんの指先を鍛え、図形に対する認識力も高めるので本当にオススメです!
どんどん積極的にやっていきましょう!
また、出来上がったイラストや折り紙を壁に貼る時は、マスキングテープがイイですよ。
テープをはがす時にキレイにはがれ、跡が付きにくいです。
そして、できれば製作物はお子さんに好きなように貼らせてあげましょう。
自分が作ったものを自分で飾るというのはとても達成感を感じられて、その後のリトミックに対するやる気度もぐん!とアップするのです。
大きい魚・小さい魚になって泳いでみよう!
部屋の雰囲気づくりが終わったら、さっそくリトミックをしてみましょう!
うちの教室で使っている音楽を動画で用意しておきましたので、良ければどうぞ↓
音楽を聴きながら、海の中にいるお魚さんになって〜
- ゆったりとしたメロディ→大きな魚です。大きな動作でゆったりと部屋の中を泳ぎましょう
- はやい動きのメロディ→小さな魚です。小さな動作ではやく部屋の中を泳ぎましょう
この2つのメロディは「音の速度」と「音域の幅」を変えてあります。
つまり、
- 音の速度を聴き分けて→体を動かす速さを変える
- 音域の幅を聴き分けて→動作の大きさを変える
というのが目的のプログラムです。
これが自然と出来たら、お子さんの音に対する「勘・反応力はとてもイイ!」ということです。
ちなみに「どんなお魚になり切るのか?」というのも注目ポイントの一つですね。
同じように「魚になりきって泳いでみて!」と言っても子どもは本当に千差万別で、みんな思い思いの泳ぎ方を見せてくれます。
こういう時こそお子さんの表現力・想像力を磨いていくチャンスなので、1つの泳ぎ方にこだわらずに、どんどんいろんな泳ぎ方を試していくといいですよ!
クラゲとサメになりきって弛緩(しかん)と緊張の感覚を覚えよう!
わたしの教室の8月レッスンでやると、必ず大ウケするのが「クラゲとサメ」のプログラムです。
ワーワー、キャーキャー言いながら楽しんでくれます!
- 摩訶不思議なメロディ → クラゲです。体全体をフワフワさせながら、部屋の中を漂いましょう。
- 怖いメロディ → サメです。「おいしい獲物はいないかな~?」と部屋内を悪い顔(笑)して泳ぎます。
- グリッサンド → サメが「食べちゃうぞ~!」と大口を開けて襲う合図です。近くの人に襲い掛かりましょう。
このプログラムの目的は「体の弛緩・緊張」と「即時反応」です。
小さいお子さんは体のコントロールが下手で、無意識に体がこわばって物事がうまくいかなかったり、その反対に体が緩みすぎてうまくいかなかったりがありますよね。
そういった不完全な体のコントロールを解消し、自分の意志で体の力加減をコントロールできるようにするためのプログラムです。
つまり、
- クラゲ→体の力を抜き、柔らかい動作で動く。(弛緩)
- サメ→体に力を入れ、臨戦態勢に入った状態で動く。(緊張)
という風に、体の力加減をコントロールしながら遊びましょう。
そして、このプログラムのもう一つの狙い、それは「即時反応」です!
即時反応とは「音やリズムの変化に素早く反応して動作を行う」というリトミックの手法の1つです。
このプログラムでは、グリッサンドの音→サメが口を開けて襲い掛かる!というのが即時反応です。
一定の音楽の流れの中に突発的にある合図の音を入れることで、子どもたちの音に対する集中力・注意力を高め、その質を磨いていきます。
人は一定期間同じメロディが流れ続けると音に対する集中を失っていきますが、ときどきなにかしらの合図が入ると分かっていると、用心深く音楽を聴き続けことができます。
なので、お子さんは集中力・注意力を磨いていくために、わざと突発的に即時反応を入れて、その反応を試します。
言葉で書くと難しそうですが、子どもたちはこの即時反応というものが大好きなのです!
リトミックに慣れてくると、この即時反応の音をワクワク待つようになります。
そして、いざ合図の音が鳴って上手に反応できた時は、とてもニコニコ顔に!
即時反応はピアノがなくても、手を叩くだけでも成立しますから、ぜひおうちでもアレコレ試してみてくださいね!
ライタープロフィール
音楽教室運営
箕面市バイオリン&リトミック教室ドルチェ
大阪府出身。
4歳よりバイオリン、5歳よりピアノを始める。
単身上京して、桐朋学園女子高等学校音楽科へ進学。
その後、桐朋学園大学音楽学部に進み、卒業。
学生時代には、積極的に国内外のコンクールや音楽祭に参加。
(霧島国際音楽祭、ウィーン国立音楽院夏季セミナー、モーツァルテウム音楽院夏季セミナーなど)その他にも多数のオーケストラ活動や室内楽も経験。
幼少の頃、母や先生の求めるレベルが高かったあまり、努力をしてもなかなか褒められず、認められずの苦しい日々を送った経験をもとに、「まず褒めて、認めて、伸ばしていく!」がレッスンの基本方針。
また、「子どもたちをより良い道に導くためには、バイオリン技術、音楽知識のほかにも、子どもに対する知識もしっかり深めておきたい!」と思い、自宅教室とカワイ音楽教室で指導しながら、保育士資格を独学で、幼稚園教諭免許を通信制大学で取得。
その後リトミックも学び、小さい子にも伝わりやすい音楽指導法を研究。
NPO法人日本こども教育センターリトミック認定講師資格を取得。
自宅教室の生徒数が増えたことにより、カワイ音楽教室を退職。
現在は、自宅教室で2歳から大人の方までのバイオリンとリトミックのレッスンを行い、『誰かに褒めてもらえる、認めてもらえる』体験を生徒さんに!をモットーに ・自由に音楽を楽しめる基礎力を育てる! ・自分の演奏を好きでいられる自信を育てる!
!・自分で自分を育てていける応用力を育てる! を理念として、日々楽しく丁寧なレッスンを行う。
・教室ホームページ:
・教室ブログ(バイオリン用)
http://2514cf59134ccd97.lolipop.jp/BLOG/
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http://ameblo.jp/monaka83/entry-11873625627.html
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