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ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル

ジャズボーカルというと、男性ボーカルによるものも魅力的ですが、女性ボーカルのジャズにはポップミュージックの歌唱とは一線を画した魅力があります。

その人生を刻み込むかのような、感情豊かな歌唱によって楽曲に命を吹き込む、魅力的な女性ジャズシンガーをご紹介します。

「三大ジャズ女性ボーカル」と呼ばれる伝説のシンガーから、現代ジャズシーンを代表するアーティストまで、ジャズの歴史を彩る女性ジャズシンガーをご紹介しましょう。

ジャズ史を彩る魅力的な女性ジャズシンガー。世界のおすすめジャズボーカル

At LastEtta James

ジャズというよりはブルースやソウルといったシーンで活躍した歌手ですが、その力強い歌唱をぜひご紹介したいのがエタ・ジェイムズです。

ちなみに、シカゴのブルース・レーベル「チェス・レコード」をモデルにした映画『キャデラック・レコード 音楽でアメリカを変えた人々の物語』では、あのビヨンセがエタ・ジェイムズ役を演じています。

Yu Kishimoto

You’d Be So Nice To Come Home ToHelen Merrill

「ニューヨークのため息」と呼ばれることもあるハスキーな歌声が魅力のヘレン・メリル。

『ヘレン・メリル・ウィズ・クリフォード・ブラウン』収録の『ユード・ビー・ソー・ナイス・トゥ・カム・ホーム・トゥ』はとくに有名で、日本でも人気が高いナンバーでした。

親日家でもあり、その活動歴の中で多くの来日公演を行っています。

Yu Kishimoto

Cry Me A RiverDiana Krall

1990年代以降の女性ジャズシンガーとして、世界的な知名度を誇るのはやはりカナダ出身のダイアナ・クラールでしょう。

そのクールな歌声はスウィングはもちろん、やわらかいバラード曲にも映えます。

ピアニストとしての腕前も一級品で、ピアノを弾きながら歌う彼女の姿はまさに現代ジャズシーンの象徴と言えます。

Yu Kishimoto

Someone To Watch Over MeBlossom Dearie

「太く伸びやかな声」というイメージが強い女性ジャズボーカルシーンについて、ブロッサム・ディアリーのかわいらしい歌声は異質にも感じられるかもしれません。

しかし、コーラスグループ出身というのも納得の繊細な歌唱には、他の多くの女性ジャズシンガーとはまったく異なる魅力にあふれています。

Yu Kishimoto

A Time For LoveShirley Horn

シャーリー・ホーンは、官能的ともいえる豊かな歌声が魅力のジャズシンガー。

高い歌唱力と、本格的なピアノの腕前にもかかわらず、商業的な成功には時間がかかった彼女ですが、その才能はマイルス・デイヴィスはじめ多くの伝説的なミュージシャンに高く評価されました。

Yu Kishimoto

Something CoolJune Christy

ジューン・クリスティは1940年代初頭、ジャズ・ビッグバンドのシンガーとして活動していたものの、なかなか芽が出ませんでした。

しかし、その後のクール・ジャズのムーブメントに乗って、その軽やかな歌声と高い歌唱力という魅力を存分に発揮。

1950年代には、白人女性ソロシンガーの代表格として人気を博しました。

Yu Kishimoto