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初めてのボーカルレコーディング
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初めてのボーカルレコーディング

今回は初めてボーカルを録音する方に向けて、ベストテイクを収めるための重要なポイントをまとめてみました。

ボーカル録音で気をつけることは?

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コンディションを整えよう

ボーカルは他の楽器と比べると「身体のコンディションに左右されやすい楽器」と言えます。

レコーディングで最高のパフォーマンスを引き出せるよう、具体的な例として以下のような方法があります。

是非実践してみて下さい。

参考:【バンドマンのための】インフルエンザ・風邪対策まとめ

録音当日、ベストなテイクにスムーズに繋げるために必要なポイントを紹介します。

曲のイメージを明確しよう

曲のイメージ

普段のバンドの練習やデモ段階で、可能な限り録音して自分の声を聴く機会を持ちましょう。

歌詞はしっかり聴こえてますか?逆に聴こえにくい箇所はないか?

声の音量の差はどんな感じか?ピッチが気になる箇所はないか?

など、録音事前にチェックできる箇所はたくさんあります。

自分の声を可能な限り、客観視できるようにしましょう。

可能な限り、同じ日に録音しよう

スケジュール

うまく歌えないから後日に..となるとまた一から録音し直すこともあります。

やはり人間の声なので、録音日が違うと声質や音量が変化してしまうこともあるからです。

一日でバンド録音を完結させる場合は、ボーカル録音が最後になり..後日にというケースも少なくないですが、潔くボーカル録音だけの日を決めて、コンディションを整えて挑みましょう。

ライブ活動などが多い場合は、それによっても左右することもあるので、ゆとりを持ったスケジュールを組まれる事をお勧めします。

オケの音量に注意しよう

キューボックス

ごく一般的なバンドでは、ボーカル以外のトラックを事前に録音している場合が多いと思います。

もちろん録音時は、リハーサルの時と違い、オケトラックをヘッドホンでモニターします。

これはマイクに他の音が被り込まないようにするためです。

録音時の各楽器のバランスは編成や曲などによってまちまちですが、まず自分の声のリズム、音程が正しくジャッジできる環境(バランス)を整えることが必要です。

このバランスが悪いとピッチが外れたり、リズムが安定しないテイクを無駄に重ねることになります。

はじめに試しに1曲通して唄ってみて、最適なバランスをエンジニアと協力して作っていきましょう。

テイクの重ね過ぎに注意しよう

波形

ボーカル録音、すなわち「声の録音」です。

声を出し続けると時間の経過と共に変化していきます。

ただ、レコーディングだとライブのように一曲通しで唄ったテイクを採用する機会のほうが少ないです。

Aメロ、サビ…と言った具合にセッション事に、納得行くテイクを何度か重ねて録音していくことで無理なくベストテイクを生み出すことができます。

その中でも、何度も録音し直す機会が多いかもしれませんが、テイクの重ね過ぎは禁物です。

ジャッジが曖昧になるようなら、テイクは残しておくこともできますので、「あとで数テイク録音しその中からいいテイクを選び出す」のがもっとも効率的かもしれません。

普段の練習からベストなテイクにスムーズに繋げられるように、録音して自分の声を聴く機会は大切だと思います。

同じフレーズを重ねよう

コーラスイメージ

同じフレーズを重ねることで、歌の量感や音像が広がり、コーラス・エフェクトがかかったような効果を生み出すことができます。

もちろん後でそう言った効果を生み出すことはできるのですが、録音時に可能な限りイメージに近いものに近づけたいところではあります。

ダブルにすることで、安定した唄に聴こえさす効果も生んだりすることもできるので、時間が許す限り試してみる価値はあります。

決して必要ではありませんが、皆さんが普段何気なく聴いてる音楽でもこういった工夫がされてることが多いはずです。

コーラスパートは事前に決めておこう

ボーカル録音イメージ

録音の最終段階で各メンバーコーラスパートを録音するときが多いですが、ここにきて「コーラスパートが決まってない」「歌い慣れてない」こともよくあります。

普段曖昧なままにしがちなパートですが、事前に録音したり、メインボーカルとコーラスパートのみで練習する機会も持つようにしましょう。

録音作業をスムーズに進めるためには、重要です。

今後のレコーディングに向けてのご参考になれば幸いでございます!

ライタープロフィール

中尾きんや

スタジオラグ

中尾きんや

スタジオラグスタッフ

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kin_kinya

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