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【フルート初心者のための】息の速度、角度の練習
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【フルート初心者のための】息の速度、角度の練習

フルートを演奏する上で大事な練習方法はたくさんあります。

今日はその中から1つご紹介したいと思います。

フルートの息の速度、角度を体得

ロングトーンで音を伸ばすと奇麗な音で演奏できるのに、曲を吹くと音が汚くなる。

というのはよくあることで、よく相談されることでもあります。

原因は曲を吹こうとする時は、指を動かす事ばかりに気を取られて息のコントロール、それぞれの音域にあった息の速度、角度で演奏できていないから。

というのが最も多いです。

そこで、今回は下の楽譜(ペーター・ルーカス・グラーフ著 チェックアップ より抜粋)を使って音域に合わせたちょうどいい息の速度、角度を体得していきたいと思います。

息の速度、角度の改善方法

ペーター・ルーカス グラーフ 著 チェックアップ

参照:ペーター・ルーカス・グラーフ 著 チェックアップ

まず楽譜にあるように1番下のCの指使いのまま、息の速度を上げて息の角度を調整してオクターブ上のCを鳴らします。

次にG。

続けて……。

という風に音の始まりをタンギングで発音して楽譜を追っていきます。

これはハーモニクスという奏法で倍音をつかまえて鳴らす練習ということになります。

息の速度と角度がピッタリ合わないと吹きたい音を出すことはできません。

大事なことは息の速度と角度は最初大げさに変えてみるのはいいですが、慣れるに従って最小限の変化で鳴らせるようにします。

あと、できるだけ息の雑音が出ないように気をつけましょう。

もっと慣れてきたら、PPでタンギングをしないで吹いてみてください。

かなり難しい練習ですが、さまざまな音域を自由に吹くためにとても効果的な練習なので、ぜひ試してみてください。

ライタープロフィール

深江亮太

フルート奏者

深江亮太

兵庫県姫路市出身。

12歳よりfluteを始め、16歳より本格的に習い始める。

大阪音楽大学 音楽学部 器楽学科 管楽器(flute)専攻 卒業。

学内オーディションによる選抜演奏会に2度、また卒業演奏会に出演。

作曲学科「新曲演奏会」で多数の新曲を初演。

いぬい楽器、姫路カルチャーセンター、神戸新聞文化センターにてfluteを講師を務める。

ウィーン・プライナー音楽院を主席で卒業。

第8回高校生管打楽器ソロコンテスト関西大会第一位、同全国大会優秀賞。

DAEPアーティスト選抜音楽コンクール第3位。

Fluteを赤穂由美子、待永望、竹林秀憲、Reza Najfar 室内楽を Konstantin Weitz、Vasile Marian、Josef Stolz各氏に師事。

また、神田寛明、Hansgeorg Schmeiser、Jeffrey Khaner、Barbara Gisler-Haaseの各氏の指導を受ける。

留学中ウィーン国立音大のPro-arte Orchestra,バロック室内楽アンサンブルMusica Vitrioliなどで活躍した。

「路面電車で行く 世界各街停車の旅 音楽の街ウィーン」の案内役でテレビ出演。

姫路市吹奏楽団とフルート協奏曲を共演。

現在室内楽を中心に活動中。

姫路・明石・神戸にてフルート教室を開講。

ウェブサイト:https://pukae0211.wixsite.com/fukae-flute

Twitter:Pukapukae

Instagram:https://www.instagram.com/pukae0211

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