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ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今
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ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今

実際に音楽ジャンルとしてのファンクを聴いていなくても、ファンキーなといった形容詞を無意識に使われている方は多くいらっしゃいますよね。

言葉としては日常生活に浸透しているファンクに対して、皆さんはどのようなイメージを持たれていますか?

1960年代にその原型が生まれたとされるファンクは、形を変えながら多くのヒット曲の要素として2020年代の今も愛され続けているのです。

今回は、ファンクの基本的な名曲からディスコ、メロウ・グルーヴ、現代のファンクにいたるまで多くの名曲をお届けします。

あなたの中に眠るファンクネスを呼び覚ます、運命の名曲に出会えるかもしれません!

もくじ

ファンクな気分~ファンク・ミュージックの過去と今

Super FreakRick James

ファンク・ミュージックを愛する音楽好きにとっては、この楽曲のベース・ラインはまさに古典にして伝説と言えるのではないでしょうか。

天才にして奇人、1970年代から1980年代にかけて大きな成功を収めたファンク・ミュージシャンの代表的な存在、リック・ジェームスさんが1981年に発表した大名曲『Super Freak』です。

あのM.C.ハマーさんが、大ヒット曲『U Can’t Touch This』でサンプリングしたことでも知られていますね。

リックさんによる、全編に渡って鳴り響くベース・ラインはまさに魔法のような魅力があり、楽曲自体も実に官能的なファンク・クラシックスとして、歴史に残る見事なクオリティを誇っていますよね。

ベーシストとして、そしてコンポーザーとしてのリックさんの途方もない才能を示すものでしょう。

KOH-1

SuperstitionStevie Wonder

盲目というハンデを背負いながら、幼い頃からマルチ・プレイヤーとして、そしてシンガーソングライターとしての才能を見せ、長きに渡って歴史に残る作品を生み出し続けているスティーヴィー・ワンダーさん。

まさに天才と呼ぶにふさわしいスティーヴィーさんが若干22歳という若さでリリースした1972年の名盤『Talking Book』に収録されているこちらの『Superstition』は、シングル・カットされて全米チャート1位を記録したヒット曲であり、スティーヴィーさんを代表する名曲の1つです。

もともとは世界三大ギタリストとして名高いジェフ・ベックさんのために書かれた曲なのですが、当時のスティーヴィーさんのマネージャが反対したことで、スティーヴィーさん自身の楽曲として発表したという経緯があるのですね。

文句なしのファンクネス、抜群のキャッチーさ、文句のつけようがない完ぺきな名曲というのはもちろん、主役級に活躍するスティーヴィーさんが演奏するクラヴィネットの効果的な使われ方も聴きどころですね!

KOH-1

Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)Parliament

ファンクの名曲というテーマの常連であり、名曲中の名曲にしてファンク・クラシックスの古典が、こちらの『Give Up the Funk(Tear the Roof off the Sucker)』です!

世界的に最も有名なファンク・バンドの1つにして、いわゆるPファンクの創始者であるジョージ・クリントンさんが率いるパーラメントが1976年に発表したヒット・アルバム『Mothership Connection』に収録されている楽曲であり、彼らにとっても最大のヒット・シングルとなったナンバーです。

アンセミックなコーラス、すべての楽器がメロディではなくビートを刻んでいるようなグルーブの妙、どれを取っても古典の名にふさわしい内容ですよね。

サンプリングの元ネタとしても大人気、というのも当然と言えるでしょう。

タイトルは一種の逆説であり、一筋縄ではいかない知性を感じさせるところも魅力的ですね。

KOH-1

King JamesAnderson .Paak

2021年、ブルーノ・マーズさんと組んだユニットSILK SONICが話題沸騰のアンダーソン・パークさん。

シンガーソングライターとしても、プロデューサーとしても引っ張りだこの人気者なアンダーソンさんが2019年にリリースした『King James』は、ファンキーさとジャジーさとが同居したグルーブが最高に気持ちいい名曲です。

同年に発表された通算4枚目のアルバム『Ventura』に収録されており、タイトルはロサンゼルス・レイカーズ所属のNBA選手レブロン・ジェームズさんのことなのですね。

社会的な発言も多く、慈善活動にも積極的なジェームズさんの姿を描きながら、ポジティブなメッセージが込められた歌詞を読めば、リスナーに一歩踏み出す勇気を与えてくれるでしょう。

決して気楽な人生を歩んできたわけではない、苦労人のアンダーソンさんが歌うからこその説得力、と言えそうですね。

KOH-1

PlaygroundSteve Lacy

2010年代以降のオルタナティブR&Bの先駆的な存在であり、シーンをリードするTHE INTERNETのギタリストを務める1998年生まれのギタリスト、スティーヴ・レイシーさん。

その才能はギターのみならず、シンガーソングライターとしてもプロデューサーとしても幅広い活躍を見せており、若き天才として大いに期待されている存在ですよね。

そんなレイシーさんが2019年に満を持してリリースした初のソロ・アルバム『Apollo XXI』に収録されている『Playground』は、イントロの強烈なスラップ・ベースからして最高にファンキーな名曲です!

軽やかなカッティング・ギター、プリンスのようなファルセット・ボーカルも最高ですね。

抜群にキャッチーでありながらもベッドルーム・ポップのような内省的な雰囲気があり、ややサイケデリックな音響的実験も盛り込まれ、単なるファンク・ナンバーに留まらないレイシーさんの末恐ろしい才能を存分に味わえる楽曲となっております!

KOH-1

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