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意外と知らない!?ゲイン(GAIN)とボリューム(Volume)の正しい使い方
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意外と知らない!?ゲイン(GAIN)とボリューム(Volume)の正しい使い方

ギター・ベースアンプや音響機器のツマミには、ゲイン(GAIN)とボリューム(Volume)2種類があります。

どちらも音量を調節するツマミですが、皆さんこの違い分かりますか?

音は電気信号に変換される

アンプやスピーカーから音楽を聴く際に、空気の振動である音は、電気信号に変換されて機器同士を伝わります。

その電気信号が再び空気の振動に変換され、私たちの耳に伝わるのです。

音波は、真空中では伝播せず、必ず気体・液体・固体のいずれかの媒質を介する必要がある。

音波 – Wikipedia

その空気の振動を電気信号に変換するのが、マイクやギターのピックアップなどの役割です。

例えば、マイクで収音された音は、ミキサーを経由し→アンプに入力され→スピーカーから出力され、初めて音として聴き取ることができるのです。

ゲイン(GAIN)ってどんな意味?

ギターアンプのゲイン(GAIN)

ゲインとは日本語にすると利得と言い、電気回路における入力と出力の比のことです。

電気の世界ではこのように表現するのですが、いまいち意味が分かりませんよね……。

分かりやすく説明すると、ゲインを上げるというのは入力した音を増幅させることです。

このゲインを調節する装置のことを、プリアンプ(PreAmp)と呼びます。

接続している楽器の入力音量をここで調節します。

ギターアンプではゲインを上げることで、音を歪ませてエレキギター特有のかっこいい音が出せます。

先ほど、ゲインとは入力した音を増幅させる、とご説明しましたが、この「音を歪ませる」というのはゲインを上げてわざと機器内部で音を割れさている状態なのです。

エレキギターで音を歪ませると音圧があるように聞こえ、迫力が増すわけです。

また、マイクなどをつなげたときには、このゲインツマミを上げると、音を収音しやすい状態になります。

ちなみに楽器やマイクの場合、ゲインを上げすぎると出力感度も敏感になり、ハウリングなど機材を痛める原因になりますので、調整する際には気をつけましょう。

ボリューム(Volume)ってどんな意味?

ギターアンプのボリューム(Volume)

ギターアンプなどに出てくるボリュームのツマミは、実際にスピーカーから鳴っている音の大きさの調整をするときに使います。

エフェクターなどではレベルと呼ばれることもあります。

ギターアンプの場合は、ゲインのことをボリューム、ボリュームのことをマスターと表記されている場合もあるので、混同をしないように気をつけましょう。

ちなみに音響ミキサーでは、フェーダーと呼ばれる部分を指で上下させてコントロールします。

フェーダーを指で上下させてコントロール

まとめ

音響の現場では、「ボリューム」で出力の音量操作をしやすくするために、「ゲイン」であらかじめ入力の音量のバラつきを整えておくという使い方が一般的です。

この2段階を踏まえて音量調節をすることで、適正なレベルでミキシングしたり、スピーカーから出力することができます。

とても基本的なことですが、おさらいになればと思います。

ライタープロフィール

中尾きんや

スタジオラグ

中尾きんや

スタジオラグスタッフ

ウェブサイト:https://www.studiorag.com

Twitter:kin_kinya

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