音楽史に残る偉大なジャケットデザイン 10選
数々のアーティストの有名なCD・LPのジャケットデザインやアートワークのデータベースサイト「ジャケットデザイン.com」です。
ジャケットデザイン.comでは日々、ジャケットデザインを更新中です。
さて、LPやCDを語る上で欠かせない要素のひとつがジャケットデザイン。
「ジャケ買い」という言葉もあるように、音楽の魅力を視覚的に表現している非常に重要なものです。
今回は音楽史に残る偉大なジャケットデザインをご紹介します。
もくじ
- Queen II / Queen
- Abbey Road / The Beatles
- Brain Salad Surgery / Emerson, Lake & Palmer
- The Dark Side Of The Moon / Pink Floyd
- The Velvet Underground & Nico / The Velvet Underground
- Nevermind / Nirvana
- Aladin Sane / David Bowie
- In The Court Of The Crimson King / King Crimson
- War / U2
- Moving Pictures / Rush
- 最後に
Queen II / Queen
1974年にリリースされたQueen(クイーン)の2ndアルバム。
Queenのヴィジュアルイメージを決定付けたこのジャケット写真を手掛けたのは、数々のロックアーティストを撮影した写真家Mick Rock(ミック・ロック)によるもの。
映画「上海特急」のマレーネ・ディートリヒからインスパイアされたそうです。
Abbey Road / The Beatles
1969年にリリースされたThe Beatles(ビートルズ)の12thアルバム。
ロンドンにあるEMIスタジオ前の横断歩道で撮影されたこのジャケットを知らない人はいないのではないでしょうか?
今でも世界中から多くのビートルズファンが訪れる聖地となっています。
Brain Salad Surgery / Emerson, Lake & Palmer
1973年にリリースされたEmerson, Lake & Palmer(エマーソン・レイク&パーマー)の5thアルバム。
邦題の「恐怖の頭脳改革」というワードと、映画「エイリアン」でも知られるHR Giger(H・R・ギーガー)によるジャケットデザインが見事に融合していますよね。
The Dark Side Of The Moon / Pink Floyd
1973年にリリースされたPink Floyd(ピンク・フロイド)の8thアルバム。
光のプリズムをモチーフにしたあまりにも有名なデザインを手掛けたのは、歴史的なデザイン集団Hipgnosis(ヒプノシス)。
741週に渡って全米アルバム・チャートにランク・インし続け、ロングセラーのギネス記録にも認定された理由の一つには、このアイコニックなデザインがあったのではないかと思います。
The Velvet Underground & Nico / The Velvet Underground
1967年にリリースされたVelvet Underground(ヴェルヴェット・アンダーグラウンド)のデビュー・アルバム。
ポップ・アートとしても有名なジャケットデザインを手掛けたのは、本作のプロデューサーでもあったAndy Warhol(アンディ・ウォーホル)。
初期のLP盤では貼ってあるバナナのステッカーをはがすとバナナの果肉が現れる仕掛けが施されていました。
Nevermind / Nirvana
1991年にリリースされたNirvana(ニルヴァーナ)の2ndアルバム。
Robert Fisher(ロバート・フィッシャー)によるこのアートワークは、ボーカルのKurt Cobain(カート・コバーン)が水中出産のドキュメンタリーに魅了されたことから生まれたと言われています。
ちなみに写真の赤ちゃんは、その後このジャケットを再現した写真を度々撮影しています。
Aladin Sane / David Bowie
1973年にリリースされたDavid Bowie(デヴィッド・ボウイ)の6thアルバム。
Brian Duffy(ブライアン・ダフィー)が撮影したこの写真は、David Bowieをアイコン的存在に押し上げました。
稲妻を思わせる独創的なメイクは、当時のナショナルのロゴマークがモチーフとなっているそうです。
In The Court Of The Crimson King / King Crimson
1969年にリリースされたKing Crimson(キング・クリムゾン)のデビュー・アルバム。
これほどインパクトのあるジャケットデザインはないでしょう。描いたのはBarry Godber(バリー・ゴッドバー)。
アルバムの発売直後に24歳という若さで亡くなったため、これが唯一手掛けたデザインと言われています。
War / U2
1983年にリリースされたU2の3rdアルバム。
デザインを手掛けたSteve Averill(スティーブ・イブリル)は他にも「Joshua Tree」や「Achtung Baby」も手掛けていて、U2の音楽性を見事に表現しています。
ジャケットの少年は、ボーカルのBono(ボノ)の友人の弟で俳優のPeter Rowen(ピーター・ローウェン)。
彼の写真は他にもデビュー・アルバム「Boy」や「The Best of 1980–1990」といったアルバムのジャケットにも使われています。
Moving Pictures / Rush
1981年にリリースされたRush(ラッシュ)の8thアルバム。
この芸術的なデザインを手掛けたのは、Rushのほとんどのデザインを手掛けているHugh Syme(ヒュー・サイム)。
実はこれ、タイトル通りムービーとしてフィルム撮影をして、その内の1コマを切り取ったものだそうです。
Hugh Symeは、Rushの後継者と言えるDream Theater(ドリーム・シアター)のジャケットデザインも多数手掛けています。
最後に
ジャケットデザインにはアーティストやデザイナーの思いが込められています。
どの作品も音楽が素晴らしいのはもちろん、ジャケットデザインも含めてひとつの「作品」として多くの人に愛されているのが良く分かりますね。
自分のお気に入りの作品のジャケットを誰がデザインしているのか?
チェックしてみてはいかがでしょうか?
ライタープロフィール
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