ギターケース・ギグバッグの種類と選び方
ライブやリハーサルの時だけでなく、通学時・通勤時にもギターを持ち運ぶ機会も多いのではないでしょうか。
大切な楽器を守れるのはあなたしかいません。
今回は、ギターケースについて知っておきたいことをまとめました。
もくじ
付属のソフトケースには限界がある!?
ギターを購入したときに、丈夫なソフトケースやギグバッグ、ハードケースなどが付属する場合もあります。
でもギターを始めたての方のほとんどは薄っぺらなソフトケースと呼ばれるもので持ち運ばれているのではないでしょうか。
これでは大切なギターを傷つけてしまったり、寿命が短くなってしまうかもしれません。
大切な楽器を壊れないようにしっかりと保護をしたり、保管をするためには専用のケースを持つことをオススメします。
ギターケースは大きく分けて3種類
ソフトケース
ソフトケースは気軽に持ち運ぶことができ、重さも軽いのが特徴です。
ギターを取り出してから場所を取ってしまうこともないので、ケース自体の保管もしやすいです。
ただ、構造上ギターをしっかり保護するクッション材が入ってなかったり、開け閉めが多くなることでのチャック部の故障の可能性があります。
埃避けや汚れ防止には使えますが、持ち運ぶ際のギターの保護の役割はほぼ無いに等しいです。
ギグケース・ギグバッグ
ソフトケースと違って形状記憶しており、内部もクッション材や保護するウレタン製のパッドが入っており、ギターをしっかり保護できるように作られています。
丈夫で軽いのが基本的な特徴で、背負えるタイプのものからポケット部が大きいものまで、各メーカーからさまざまな種類が発売されています。
カラーや形などの選択肢が多いのも、ギグケースの特徴と言えるでしょう。
価格は2,000円〜20,000円ぐらいです。
ハードケース
ケース本体の素材は、木製、樹脂製、プラスティック、発泡スチロール(セミハードケース)などが主で、外部にビニールレザーが張られており、比較的高価なギターを購入した際に付属しています。
ギターの形によってケース内部の仕様が異なりますが、小物入れが収納されていることが多いです。
ギターをしっかり保護することが目的で作られていますが、保管の際にも場所を取られることも多いかもしれません。
あと重かったり、背負えるようにできてないため持ち運びするのには労力がかかります。
価格は7,000円〜50,000円ぐらいと幅広い価格です。
持ち運びだけでなく、保管にも気をつけたい
日本は基本的に湿度も高く、温度変化がたいへん激しい国です。
保管には厳しい気候であるためギター本体や金属パーツ部にダメージを与えてしまいますので、管理・保管にも気を配るようにしましょう。
長年使用していないギターなどはハードケースでの保管をオススメします。
湿度調整剤なども使用するよう心がけましょう。
一般的に楽器のコンディションを保つには相対湿度40~50%が適正とされます。
ちなみにUSAマーチン社、ギブソン社の2大アコースティックギターメーカーの工場内では常時湿度を40~50%(マーチンは40%)、温度を22℃になるようにコントロールされているそうです。
ケースと一緒に入れておきたいオプションアイテム!
ストレートキープFREE
価格:4,300円〜
一般的に60Kg前後がネックに負担として掛かっていると言われております。
ギター本来の弾き心地をキープするために、ネックの反りやねじれは未然に防ぐことが肝心です。
数万円掛けて修理する前に、まっすぐなネックを維持するためも一緒に入れておいたいアイテムです!
湿度調整剤(除臭・除菌剤入り) ギターペット
価格:918円〜
個数:50g×2個入
有効期間:約3ヶ月間です。(梅雨時は1~2ヵ月毎の取替えをおすすめします)
ケース内に入れて使うタイプの乾燥で、湿度が高い時は湿気を吸い取り逆に乾燥している時は湿気をはき出します。
Planet Waves 湿度調整システム PW-HPK-01 Humidipak
価格:2,760円〜
有効期間:使用環境によって2-6か月
楽器ケース内の相対湿度45〜50%を維持することができる、世界初の2-way湿度調整システム!
季節替わり、地域、温度、その他の要因に合わせた調整が不要で、滴切な湿度レベルを維持することへの心配も不要です。
PICKBOY 湿度計 AA-150
価格:1,300円〜
白地に黒の文字盤なので、湿度のチェックも見やすく便利です!
ケース内に取り付ける際に便利なマジックテープ付きです。
ギターケースの中に一緒に入れておくといざという時に便利なもの
ギター弦(替え弦)
弦が切れたときも即座に対応できます。
1〜2個はストックしておきたいですね。
ピック予備
普段使用しているピックも無くしやすいので、数枚入れておくようにしましょう!
弦潤滑剤
弦潤滑剤を弦に塗る(吹きかける)ことによって、弾き易さが向上するだけでなく弦のサビ予防にもなります。
「フィンガーイーズ」などが有名です。
替え電池
エフェクターなどの電池がなくなったときにスムーズに対応できます。
チューナー
ライブの本番前、待ち時間のうちにその場でチューニングができるようにケースに入れておきましょう。
短いケーブルも入れておけばベストです!
楽器用クロス
汗をかいた手で楽器を触り、そのままにしておくとなかなか落ちない汚れになったり、弦が錆び付いたりします。
1枚入れておくようにしましょう。
ニッパー・六角レンチ・ドライバーなど最低限の工具
こちらもいざというとき便利なアイテム。
あまり入れすぎると重くて持ち運びにくくなるので、最低限の工具にしておきましょう。
折り畳み式・譜面台
持ち運びもしやすい軽量で、コンパクトに収納できる譜面台が各メーカーから発売されています。
電源タップ
充電時など口数を確保したいときに役に立ちそうですね!
最後に
これを機にギターやベースのケースを交換してみてはどうでしょうか?
自分にあったケースを見つけられるといいですね!
ただ…収納が便利だからと言ってあまりたくさんのものを入れすぎると重くなり、運ぶのがしんどくなるので詰め込みすぎは禁物です。
あと自転車やバイクで運ぶときは事故にも気をつけて、くれぐれも安全運転でお願います!
ライタープロフィール
スタジオラグ
中尾きんや
スタジオラグスタッフ
ウェブサイト:https://www.studiorag.com
Twitter:kin_kinya